昨日、18時からあざみ野駅周辺で、横浜市による「歩きたばこ防止キャンペーン」が開催され参加しました。青葉区は比較的きれいな街ですが、歩きたばこやポイ捨てがないわけではなく、こうした活動は抑止力になります。
先月の決算特別委員会・資源循環局審査でこの問題を取り上げ、対象地域の拡大を求めたところ、あざみ野駅が対象となり実現した次第です。
昨日発行のタウンニュースでは「喫煙禁止地区過料処分 ピーク時の5分の1に」と題して取り上げていました。
「横浜市は街の美化や危険防止の観点から、人通りの多い場所や繁華街など8地区を喫煙禁止地区に指定し、違反者には2千円の過料徴収を行うなど、分煙環境の維持に努めてきた。過料処分件数はピーク時の5分の1と効果が表れる一方で、該当地区以外の喫煙マナー向上には課題を残している。
市は2008年、横浜駅周辺やみなとみらい21、関内の3地区を喫煙禁止地区に指定。以来、09年に鶴見駅周辺と東神奈川駅周辺、10年に新横浜駅周辺、18年に戸塚駅周辺と二俣川駅周辺を追加し、現在8地区が喫煙禁止地区となっている。
地区内では年末年始を除き、午前7時から午後8時まで専用ユニフォームを着た県警OBの指導員が巡回し、違反者から過料を徴収している。取組の効果もあり、喫煙禁止の認知度は向上。過料処分は09年度の5755件をピークに、19年度は1146件と5分の1に減少した。市によると今年度も19年度と同水準を維持しているという。
市は喫煙禁止地区を除き、屋外での喫煙を禁じているわけではないが、条例で歩きながらたばこを吸わないように求めているほか、ポイ捨ては2万円以下の罰金に処すると定めている。しかし、喫煙禁止地区ではない駅周辺や繁華街などでは、歩きたばこやポイ捨てなど、喫煙マナーが問題視されるケースは多い。そういった事情から市に寄せられた「市民の声」には新しく喫煙禁止地区の指定を求める意見も出ている。だが、指導員の人件費や設置された喫煙所の清掃費用、路面標示の貼り替え等、今年度約1億2千万円の予算が計上されているように多額の費用が必要で、指定地区を増やすのは難しいのが現状だ。
市でも喫煙マナーの向上を目指し、14年度からは民間警備会社に委託して「歩きたばこ防止パトロール」を実施。今年度は喫煙禁止地区以外の27駅で展開している。今後はさらに、市民から要望の多いエリアについては啓発活動に秀でた指導員と連携した重点的なキャンペーンを実施していく計画で、11月26日にはあざみ野駅周辺(青葉区)で初めて実施するほか、今後も状況を見ながら啓発を続ける方針だ。」
今後、対象地域が拡大されていきますが、問題は活動の継続と効果の追求。委員会での質疑をご紹介します。
<喫煙マナー向上の取組>
次に喫煙マナー向上の取組について伺います。
横浜市では、平成20年から順次、市内8地区を喫煙禁止地区に指定し、毎日の巡回・指導や様々な広報・啓発活動などにより、良好な分煙環境が保たれています。
一方で、喫煙禁止地区に指定されていない多くの駅周辺では、歩きたばこや吸い殻のポイ捨てが問題となっており、地域の方からもよく相談をいただきます。
今年4月には改正健康増進法が全面施行され、受動喫煙など健康面からも関心が高まっています。
また、新たな喫煙禁止地区の指定を求める多くの声があります。
そこで、まず、(1)喫煙禁止地区指定の考え方と必要経費について、伺います。
<答弁> 「喫煙禁止地区の指定につきましては、吸い殻の散乱や、たばこの火による被害などを防止することを目的に、特に人通りが多い駅周辺や繁華街を指定しております。市内8地区の年間必要経費としましては、令和元年度では、喫煙禁止地区等指導員の人件費、喫煙所の清掃、路面標示の貼り替えなど、約1億2,000万円となっております。」
喫煙禁止地区には、多額の経費が必要であることは分かりました。
しかし、喫煙禁止地区での取組が進んでいる一方で、禁止地区に指定されていない多くの駅周辺などでは、喫煙者によるマナー違反がまだまだ目立ちます。そこで、(2)喫煙禁止地区以外での路上喫煙対策について、伺います。
<答弁> 「喫煙禁止地区以外では、公共施設へのポスターの掲示、地域の皆様や区役所と連携した駅頭キャンペーンなどの啓発を通じて、喫煙マナーの向上を図っております。さらに、各区の主要な駅で、歩きたばこや吸い殻のポイ捨てをしている方に条例の趣旨を説明し、やめていただくよう直接お声がけする、歩きたばこ防止パトロールを行っております。」
喫煙者に直接注意を行う歩きたばこ防止パトロールは、路上喫煙対策として、有効な手段と考えます。しかし、このパトロールは、各区の主要駅に限定して行われているとのことです。
そこで、(3)歩きたばこ防止パトロールを課題のある駅周辺にも拡げていくべきと考えますが、局長の見解を伺います。
<答弁> 「今年度は市内27駅を中心に 歩きたばこ防止パトロールを行っておりますが、今後は、市民の皆様からの御意見や御要望、区役所からの情報を参考に、それ以外の駅でも実施できるよう工夫してまいります。また、喫煙禁止地区等指導員と連携した重点的な啓発を行うことも検討してまいります。」 ⇐ この「検討する」との答弁の結果、今回の対応となりました。
喫煙については、コロナに感染した場合の重症化リスクも懸念されています。
より一層の周知・啓発を要望して、次の質問に移ります。」
更なる対策に向け、取り組みを進めます。