安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「匿名」と「自粛警察」について 4945

未分類 / 2020年5月22日

IMG_1038昨日の一本の電話。「定額給付金、どうなってるんだ!」「どちらさまですか?」「ガチャ!」。初めての方などは、氏名など確認させていただきますが、匿名の場合は対話にならないケースが多いです。一般的にも、自らの主張が世の中のためというより、自己都合、自己正当化のような場合は、自身もそれをわかっていて、恥ずかしくて名乗れないのかも知れません。

SNSでもそうですが、ちょっとした気づきがあったり、ホッコリするなど、匿名の良さは理解しますが、不満をぶつけるための匿名は、見ていて気持ちのいいモノではありません。他人に依存したり、犠牲にしたり、傷つけるだけでなく、犯罪に至ることもあります。今は特定できる時代になりましたが、こういう匿名はやめた方がいいと思います。10年以上前からある社会問題ですが、SNSなどでも、普段からface to face で話している自分であることが普通じゃないかと私などは思います。この問題について、私の好きな矢沢永吉さんが「オイ、そこのFriend」という曲を出しています。よろしければどうぞ。

最近、「自粛警察」との言葉を目にします。先日、日経新聞「ドキュメント日本」が「自粛警察」危うい正義感」と題し記事にしていました。

「営業する店舗に貼り紙をして脅す。県外ナンバーの車に嫌がらせをする。新型コロナウイルスの感染対策が続く中、私的に自粛を強いて攻撃する「自粛警察」と呼ばれる行為が目立つ。不自由な生活の鬱憤や不安が制裁に向かっていると専門家はみる。多くの県で緊急事態宣言が解除されたが、感染への警戒は続く。標的となった側のダメージは深く、感情的な言動の制御が求められる。

「コドモアツメルナ オミセシメロ」。4月下旬、千葉県八千代市の駄菓子店「まぼろし堂」の入り口で、店主の村山保子さん(74)は血の気が引いた。店の門に、定規をあてたような直線的な赤い文字の貼り紙。「放火でもされるのでは」と怖くなり、すぐに剥がして店の奥へしまった。

店は屋外の空きスペースに椅子や机が並び、普段は子どもたちが駄菓子を食べ、宿題をするなどしてにぎわう。新型コロナ対策で3月下旬から休業していたが、営業中と思い込んだ人が貼ったようだ。村山さんは眠れなくなり、精神安定剤の処方を受けた。

今は「6月ごろまでお休みしています」と掲示している。「感染が落ち着き再開した後も、怖がらずにまた子どもたちが来てくれればいいが……」。不安は消えない。

感染防止に取り組む中で、店や外出者を私的に強くとがめる行為が各地で起きている。自粛警察と呼ばれ、同志社大の太田肇教授(組織論)は「長引く自粛生活で鬱憤がたまった状況が関係している」と指摘する。人はストレスを感じると攻撃対象をつくって心の安定を図ろうとする傾向があり、「感染リスクを指摘できる対象への攻撃は正当化しやすく、はけ口にされた」とみる。(中略)

感染者数が四国で最も少ない徳島県では、県の対応が呼び水となった。4月21日に県境をまたぐ移動を調査する方針を示したところ、県外ナンバー車への嫌がらせが増加。あおり運転や運転手への暴言、車体を傷つけられたといった相談が県に25件寄せられた。

飯泉嘉門知事は記者会見で「(調査の)メッセージが少し強すぎたかもしれない」と釈明し、嫌がらせを行わないよう県民に呼びかけた。県外ナンバーの車に乗る市民の不安を和らげるため、同県三好市では同月27日から、ダッシュボードで「徳島県内在住者です」と表示できるデザイン紙を配布している。

39県で緊急事態宣言が解除され、休業要請の緩和が進む。一方で政府が県境を越える移動は避けるよう求めるなど、感染防止への自粛は続く。

かつてと違う暮らしの中、他人を過度に攻撃する精神状態に陥らないためには。太田教授は「自分の『正義』は絶対的でない、と気づくことだ」と強調する。具体的には▽インターネット上で自分と同じ意見ばかりをあてにしない▽日常的なコミュニティー以外の人とも意見を交わす▽他人の行動に不満でも相手の立場になって考えてみる――姿勢が重要という。」

最後の指摘は的を射てるなと感じます。事態を重く見て、理解を求めて、面と向かって注意するならわかりますが、隠れて危害を加えるというのは大きな問題。警察ではなく加害者です。

昨日の公明新聞の社説では次のようにありました。

「民間調査では、不要不急の外出をする人たちに対し「終息時期が遅くなり、自粛している私たちが迷惑を被る」といった反発の声が寄せられている。こうした感情は当然としても、それに基づく行き過ぎた行為を正当化する理由とはならない。

「自分と違う行動を取る人に嫉妬心を覚え、不安を解消するために攻撃する」と専門家も分析するように、長引く自粛生活の影響が悪質な行為につながっているのであろう。しかし、私的な制裁は許されない行為であり、場合によっては犯罪に該当することを強く指摘しておきたい。

国や自治体は、不当な行為は許さないとの姿勢を明確に示し、取り締まりを強化すべきだ。」

匿名もそうですが、少なくとも言葉と行動に責任を持とうとすることが、大人として大事ではないかと思います。