安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「How Dare You!」とレインボーバッジについて 4758

未分類 / 2019年11月17日

球技場2昨日は地元での会合に参加した後、市会で作業。党県本部で会議。青年局の活動について種々協議しました。

2015年9月の国連サミットで採択された30年を期限とする国際目標「SDGs」。「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現に向け、貧困や飢餓の根絶、環境保全など17項目の目標からなり、開発途上国だけでなく、先進国も含むすべての国が達成する目標とされ、政府と市民社会、民間企業などの連携が期待されています。私も長年国際平和活動に従事されてきた先輩の影響で、2016年12月9日の一般質問から取り上げてきました。昨年、横浜市は国から選定された「SDGs未来都市・横浜」の実現に向け、先日設置された「ヨコハマSDGsデザインセンター」を中心に、市民・企業・大学等と連携し取組を進めています。

SDGsと言えば、先日の国連総会で強烈なメッセージがありました。日経新聞コラム「大機小機」が「How Dare You!(よくまあ言えるな)」と題して記していました。

「「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。よくもそんなことが言えますね!」。国連の「気候行動サミット」開幕式で、対策が不十分だと世界のリーダーに訴えたグレタ・トゥンベリさんのメッセージは、誰よりも強烈だった。

グテレス国連事務総長は77カ国が2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにすると約束したと発表したが、日本は含まれないようだ。我が国の政府も経済界も、地球環境維持に必要な産業構造転換への痛みに立ち向かう勇気がないのだろう。そこには、東日本大震災の経験から原発再稼働が進まず、石炭火力発電に依存せざるを得ないため、温暖化対策はしないという本音が透けて見える。

このところ、経済人や政府関係者のスーツの胸元にSDGsの17色のリングからなるピンバッジをよく見る。SDGsの13番目の目標は「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策をとる」だ。SDGsは15年9月の国連総会決議で定められ、これら17の目標を30年までに達成するとしている。ピンバッジを誇らしげにつける人々は目標達成へのコミットを示しているのか、日本風に「空気を読んでいる」だけなのか。

最近、訪英した日本の経済団体は、参加者が皆このピンバッジをしていた。先方からは「かつて日本人ビジネスマンはメガネをかけて首からカメラをぶら下げていたが、今では具体的行動は何もしないのにSDGsのピンバッジをファッションのようにつけている」と皮肉られたと聞く。

グレタさんは自らアスペルガー症候群であることを公表し「アスペルガーは私の才能」と語る。それをネットで中傷する人もいるようだが、スティーブン・スピルバーグ氏のような天才の多くもアスペルガー症候群であると公表している。往々にして特異な才能を持つ人こそが歴史をリードしてきたものだ。

そして世界の若者は動き出した。150カ国・地域で400万人以上が気候変動対策を訴えたデモに参加したが、日本の若者は5千人に満たない。グレタさんは日本の経済人に聞くだろう。「そのピンバッジはどんな意味なの?」と。そして日本の若者に聞くだろう。「自分たちの子孫が絶滅の淵にいることがわからないの?」と。」

あのバッジをつけるかどうかは自由ですし、とやかく言う話ではないと思いますが、個人的には、本文中の感覚、なんとなくわかるような気もします。私もバッジを持ってますが、まだ使ってないです。いつか、「つけようかな」と思う日が来るように頑張りたいと思います。