安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

イチローの言葉と単純化に潜む罠について 4579

未分類 / 2019年5月21日

昨日は新構成で初の健康福祉医療委員会。事業概要説明等。家に帰ると息子が録画していた「アメトーク!」を見ていました。「ありがとう イチロー」「カラダ作り独特の理論!!」との表示があり、イチロー選手が以前日本代表の稲葉監督のインタビューに答えていた映像が流されていました。

稲葉「トレーニングで体を大きくするのが流行っている」

 イチロー「全然だめでしょ!」「自分の持って生まれたバランスがありますから、それ崩しちゃだめでしょ」「トラとかライオンとかウエイトしないですからね。」「筋肉が大きくなっても、支えている関節とか腱は鍛えられない」「だから壊れちゃう。重さに耐えられないから」「当たり前のこと」「人体を理解すると、動きとかトレーニングにだいぶ差が出る」

稲葉「それがわかったのはいつ?」

イチロー「僕も結構ウエイトトレーニングやりました」「やって体が大きくなって、うれしくなる」「でも、春先、スイングスピードが落ちる」「そういう失敗を毎年重ねて、6,7年は同じことを繰り返していた」「春先動けない→シーズン中はトレーニングができなくて痩せる→スイングスピードがあがる」「それが答え」「本来のバランスを崩しちゃダメ」

稲葉「でもみんなそうしている。今そういう時代。知識がありすぎる」

イチロー「頭でっかちになる傾向はあるでしょうね」

稲葉「でも最短でいける可能性もあるじゃない」

イチロー「無理だと思います。無理だと思います。」「全くミスなしで、間違いなしで、そこにたどり着いたとしても、たどり着けないんですけども、着いたとしても、深みは出ないです」

「やっぱり遠回りってすごく大事ですね。」「無駄なことって、結局無駄じゃないっていう考え方がすごい大好きで、僕は遠回りすることが一番近道だと信じています。」

これを見ていて、ネットの真偽不確かな情報に翻弄される昨今。また、ネットは便利で効率的だけど、得るべきものが得られず、またそれで失っているものがある。そんなことを感じます。ネットは使う側にまわり、振り回されないことが大事なのかなと思います。

コラム「名字の言」の一文を思い出しました。

「食事をする店をインターネットで探す。しかし、情報が多すぎて決められない。悩んだ末に“いつもの店”にしてしまった――こんな経験はないだろうか

選択肢が多すぎると判断を下しづらくなる。これは「ジャムの法則」と呼ばれる。米国の学者の次のような実験結果に基づくものだ

スーパーでジャムを並べた試食用テーブルを二つ用意した。片方は24種類、もう片方は6種類。前者に多くの客が集まったが、最終的にジャムを買った人の割合は、前者が試食者の3%だったのに対して、後者は30%だった(シーナ・アイエンガー著・櫻井祐子訳『選択の科学』文春文庫)

多すぎる選択肢に立ちすくむ。これは今の社会を象徴する現象のように思える。SNSなどあらゆる所から情報が入り、人々の生き方も多様化した。日々の生活や人生における私たちの選択の自由度は増している。しかし、それが真に豊かな人生、幸福な人生に直結しているかといえば、そうともいいきれない

膨大な選択肢があふれる社会にあって重要なのは「何を選ぶのか」という価値判断の基準であり、哲学である。果てしない大海原の中で賢明に針路を決定し、荒波をも越えていくための「羅針盤」が必要だ。」

本当にそうだなあと感じます。SNSは単純でわかりやすいが、単純化することで見失いっているものも。単純化に潜む罠。気をつけねばと思います。

「ネット上に『マナーポリス』が横行するわけ」について 4578

未分類 / 2019年5月20日

IMG_6136昨日は地元消防団の器具点検の後、ごあいさつまわり。天気が良くて助かります。また、地域から要望を受けて動いていた青葉消防団第三分団第三班倉庫前の川崎町田線センターライン等の整備完了の状況を確認。土木事務所の皆さんに感謝です。

日本社会にある「謎マナー」「知ってる人が偉くて、知らない人をバカにする建付け」「昨今の教養ブーム」等々。先日、「なるほど」と感じた一文がありました。週刊東洋経済「ネット上に「マナーポリス」が横行するわけ」。コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子氏が納得の指摘をされていました。

「本当にどうでもいいじゃん」。最近のネットにはそんな話題にあふれている。まあ、ネットというのは、そもそもが、そういうところなのかもしれないが、とくに、人の心をざわつかせているのが、「謎マナー」というやつだ。

つい先日は、モデルの山田優さんが、「天皇皇后両陛下お疲れ様でした」とつづったブログが、「失礼だ」と話題になった。「お疲れ様」というのを目上の人間に使うのはおかしい、ましてや天皇陛下に対して……と、批判が集まったというのだ。

IMG_6123これに対して、国語の専門家が、「ほとんどの辞書では、目上の人に『お疲れ様』と使うことはおかしくない、とされている」とTwitterでコメントしているが、必要かどうかわからない、根拠のない「謎マナー」はまだまだ、星の数ほど存在する。

この10年ほどでネット上で急速に広がったのが、「『了解しました』は失礼」論だ。筆者もそんな書き込みを目にしてから、「承知しました」「かしこまりました」などと書き換えるようにした。そもそも、なんで、ダメなのかもよくわかっていないままに、「粗相(そそう)があってはならない」と同調してしまったのである。

ネット上で調べてみると、かつては「了解しました」は相手の年齢に関係なくOKとされていたらしいが、10年ほど前から、「了解=失礼」説が出始めたらしい。どうやら、根拠はあまりないらしく、ネットという拡散装置で、いかにも「真説」として流布してしまったようだ。

そもそも「箸の上げ下ろしまで」を気にする「重箱の隅をつつく」系の国民性であり、人の行動をありとあらゆる角度から規制する「ブービートラップ」が無数に存在する社会なのである。「男子の髪型は丸刈り」「下着は白」などのブラック校則から、上司以外のハンコは斜めに押す、履歴書は手書き、名刺は相手より低い位置から出す、ビールを注ぐときはラベルを上になど、理不尽すぎる謎マナー・ルールはゴマンとある。

なぜそれが必要かと言われれば、まったく理由が説明できない非合理ルールであっても、「慣習」「決まり」「風紀」「伝統」とか言われてしまえば、ぐうの音もでない。

IMG_6125こうした「古くからの伝統系ルール」に加えて、「エレベーターで話してはならない」とか、「飲み会に誘ってはならない」とか、「男性上司は女性の部下と2人きりで食事に行ってはならない」といった「新ルール」も次々と登場し、もうがんじがらめなのである。

例えば、この東洋経済オンラインの記事の中にも「キャリア女性はパンツスーツがいけない」と説く説が登場したが、いったい、いつの時代の「マナー」の話なのかと困惑した。

筆者が1990年代に記者として北朝鮮を訪問したとき、女性がみな極寒の中でスカートをはいているのに驚いたが、「女性はパンツをはいてはならない」という指導部の考えがあるからだ、とガイドから聞いて、同情しかなかった。

アメリカでも1993年まで、上院ではパンツをはいてはならない、というルールが存在していたように、女性にとってパンツスーツは、「長い戦いの末、勝ち取った権利」であり、男女同権の象徴的存在という意味合いもある。「伝統」なのか「お作法」なのか、もしくは男性ウケを考えて、「パンツNG、スカートOK」なのか、理由はよくはわからないが、やはり、こうした根拠なき「マナー」には違和感しかない。

「正解はたった1つ」でそれ以外は不正解

ただ、「はい、これが正解です。あなた、そんなことも知らなかったの?」という問いかけは、たぶん、今、日本人がいちばん好きなレトリックなのかもしれない。テレビを見ると、クイズ番組、常識番組が花盛りだ。雑学やニッチな知識を問題にし、「知っている人」が偉くて、「知らない人」をバカにする建付けだったりする。すべての問いに「正解はたった1つ」。それ以外は不正解、価値がないのである。

IMG_6126コンピューターで調べれば何でもすぐに答えが出てくる時代に、「雑学のような知識」で人の知性を測る手法もいかがかと思うが、「思考力」よりも「知識」に価値が置かれやすい。

昨今の「教養ブーム」について、「会社で出世しなかったり、うまくいかなった人たちが、俺は『教養』があるんだ、と成功者をバカにするための、ルサンチマン(弱者が強者に対して、憤りや憎悪の感情を持つこと)的意味合いがある」と、ある専門家が解説していたが、「マナー」にもそういった側面があるのかもしれない。

不思議なことに「お疲れ様でした」も「了解しました」も、何気なく使っていたときは何も問題がないと思っていたのに、「これが失礼だ」という説を聞いた瞬間に、「そんなものか」と簡単に受け入れて、言い換えるようになる。そして、それ以来、他人が使うと、「間違っているのに、なぜ気づかないのか」などと腹立たしくなり、自分が「マナーポリス」化してしまうところがある。

5月13日には、京都の銭湯の店主が、初めて銭湯を利用する客や若者のマナー違反にきつい言葉をかけたりしかりつける常連客に対し、「優しく注意してほしい」と掲示した張り紙がTwitter上で拡散している、という京都新聞の記事が話題になった。張り紙は「浴場ルールを理解されていない人もいるが、それは悪意はなく、経験が少ないだけであり、きつい言い方で叱るのではなく、優しく注意するか、番台に声をかけてほしい」といった趣旨で、行き過ぎた「マナーポリス」にやんわりとくぎを刺す内容だった。

「マナーポリス」は、「人に迷惑をかけることは大罪である」という日本人独特の考え方の延長線上にあるとも考えられるが、自分がかけているかもしれない迷惑は棚の上にあげて、「他人の迷惑は絶対に看過できず、厳しく罰するべきである」という狭量さ、非寛容性を帯びている。

欧米の教育では、「正解」といったものはあまりない。自分なりに問いを立て、解を見つけるプロセスが教育だが、日本では、つねに「正解」というものがあり、生徒はその「正解」を習い、覚えるのが教育である。だから、自分から「正解」を作り出すのではなく、与えられたい。そういった意味で、日本は「マナー」という「正解」が大好きで、妄信するきらいがある。

また、失敗してもいいから、新しいことにトライしようという「加点主義」というよりは、間違いや失敗を極端に恐れる「減点主義」の下では、「マナー」というプロトコールに1から10まで従っておけば、失点はないし、マネをしておけば、問題はないという計算も働く。

非合法的マナーの強要が「常識」になっている不条理

そして、その「正解」に従おうとしない人を排除しようとする「ムラ社会」的メンタリティーが「マナーポリス」の跋扈(ばっこ)を招いている。

多くの「マナー」が、日本独特のタテ社会の常識の下に培われたものだ。目上、目下という順列を守るための規則集という側面もある。それが文化であり、慣習であり、伝統であるとされる場合、打ち破るのは極めて難しい。そうした「旧説」がアップデートされないままに、「新説」まで加わって、合理性もなく、説明することもできない「ゴーストルール」が蓄積されていく。

「マナー」の怖さは、知っている者がエラく、知らない人は常識がないと単純化し、遊びも余白も自分なりの解釈も許されないところにあり、それが時に、排他性に結びつくところではないだろうか。本来は相手が不快に思ったり感じたりしないようにするための行儀・作法という意味だが、その決まり事は国や時代、人などによってまったく異なるわけで、「真実」とも「常識」とも違う。

言葉もマナーも時代に合わせて進化する。1ミリの隙も許されない、根拠のない、非合理的マナーの強要は思考力も創造性も奪うものでしかない。」

「『正解』に従おうとしない人を排除しようとする『ムラ社会』的メンタリティーが『マナーポリス』の跋扈を招いている」との指摘。まさにそうだなと感じます。何でもかんでも他国と同じである必要はありませんが、人が幸せに生きるための何かは寄せて欲しいところ。比較的海外に長くいたこともあり、ムラ社会独特の妙なルールには、「どうかな」と感じることがあります。

横浜開港160年。日本の開国で物理的に開かれ、発展してきた日本。只、この指摘の通り、島国日本の人の心には、個人的には変えたほうがいいのにと感じる、「ムラ」があると思いますし、ここの扉も開いた方がいいのにと感じます。

「ピロリ菌除菌 効果は様々」について 4577

未分類 / 2019年5月19日

IMG_6078昨日は地域の皆さんが待ち望まれていた、荏田コミュニティハウスの開所式が行われました。子どもから大人まで広く利用される場所に。、そして、元気で長生き。さらによりよい地域となるよう期待しています。その後、市民相談対応等。もえぎ野公園の樹木についてのご要望を伺っている際、丁度公園を管理されている市に指定された業者の方がいらっしゃり、課題について話ができました。

ところで、先日、日経新聞「がん社会を診る」に東京大学病院の中川恵一准教授が「ピロリ菌除菌 効果は様々」と題して寄稿されていました。私も何年か前に検査を受けて見つかりませんでしたが、早めの対処が大事です。

「胃がんの原因となるピロリ菌の感染は免疫力が完成する5歳くらいまでに食べ物などを通して起こります。一度感染すると、そのまま胃に住み続けることがほとんどです。

胃液は、金属も溶かす強酸性ですから、ふつうの細菌は生きていけません。しかし、ピロリ菌はアルカリ性のアンモニアを作って胃酸を中和しながら生きています。これに伴う炎症などが胃潰瘍、十二指腸潰瘍のほか、胃がんの発症につながります。

IMG_6079冷蔵庫や水道が普及する前の感染率は、100%近かったと考えられています。人類はピロリ菌と切っても切れない関係だったのです。

1970年代でも日本人の4人に3人が感染していました。しかし、90年代での感染率は約5割、最近では35%程度まで減少しています。

幼児期の食物衛生が悪かった世代の感染率が高いのに対して、若い世代の感染率は減少の一途をたどっています。胃がんの原因の98%がピロリ菌感染とされますから、胃がんは急速に減っています。

胃がんの他、ピロリ菌は胃粘膜に存在するリンパ球の一部が腫瘍化する「悪性リンパ腫」の原因にもなります。ふつうの胃がんが薬物だけで治ることはありませんが、このタイプの悪性リンパ腫では、ピロリ菌の除菌によって消えてしまうことも少なくありません。このため、多くの胃の悪性リンパ腫では、放射線治療や抗がん剤ではなく、除菌を最初に実施します。

ピロリ菌は胃とは全く関係のない病気の原因にもなります。血液の成分のうち、出血を止める働きを持つ血小板が減少してしまう「特発性血小板減少性紫斑病」です。国の難病に指定されています。この病気になると出血しやすくなり、皮膚に内出血による紫色の斑点が出るので「紫斑病」とも呼ばれています。

「特発性」という病名は、原因が特定できない場合につけられますが、最近、ピロリ菌感染が原因の一つになることがわかってきました。ピロリ菌に対する抗体が血小板に対しても攻撃することがあり、血小板の数が減ると考えられています。除菌によって半数近くのケースで血小板数が回復するとされています。

IMG_6086ピロリ菌の除菌は胃がん予防以外にも、さまざまな恩恵をもたらしてくれるのです。」

先日、東京都大田区が新成人を迎える区民を対象にピロリ菌の有無を調べる検査を無償で提供すると発表。ピロリ菌は胃がんの主因とされていますが、胃がんの早期発見・治療を図るとともに、区民の健康意識の向上などにもつなげたい考えとのこと。新成人6400人が対象で、区主催の成人式の案内通知とともに区の指定医療機関で使える検査の無料券を送るとしています。6千~7千円かかる検査が自己負担ゼロでできるとのことです。他方、横須賀市が中学2年生の全生徒を対象に実施するとのことです。

市民、区民の健康ために使う税金。決して無駄ではないと思います。

新たな議会構成と「市政広報を届ける難しさ」について 4576

未分類 / 2019年5月18日

IMG_6053昨日、4月の統一地方選挙を経て、新構成となって初の横浜市会定例会が開会。新たな会派構成、議席などが決まると共に、自民党の横山正人議員を議長に、谷田部孝一議員を副議長に選出。委員会構成も決まりました。常任委員会については、私は健康福祉医療委員会の副委員長に。特別委員会は大都市行財政制度特別委員会の委員となりました。健康福祉医療委員会がかかわる課題も多岐にわたります。例えば、介護の関係、認知症対策をはじめ依存症対策も含まれます。地域の声を頂きながら、安全・安心の横浜へ!頑張ります!

市会の情報をお伝えすることは大事なこと。先日、日経新聞川崎支局が「市政広報を届ける難しさ」と題して記事にしていました。

「2019年3月14日付の本欄「『坂の上』街づくりの行方」で、川崎市宮前区役所の移転計画について書いたところ、宮前区民の読者から支局へ電話をもらった。「区役所を移転する話があるなんて、まったく知らなかった」という。

IMG_6034その約1カ月前にも移転計画について記事にしていたが、あまり大きな記事ではなかったので気づかれなかったのかもしれない。身近な話題に関心をもつ読者へ記事が届かなかったことは、こちらとしても残念だ。ほかにも別の読者から「もっと詳しい情報を知りたい」という電話があった。読者が求める情報をもっときちんと届けるために何が必要か、電子版の活用なども含め、反省と工夫が必要かもしれない。

「そもそも移転計画自体を知らない区民が大勢いる」という声は、計画に反対する市民グループなどからこれまでも上がっていた。「市は区民にきちんと説明しようとしていない」という批判もある。

もちろん、市側も広報や説明の努力を怠っているわけではないのだろう。18年2月、宮前区役所を東急田園都市線・鷺沼駅前に移転するか、現在地で建て替えるかなどの案を比較検討する方針を公表した後、住民説明会を複数回開いた。19年2月に区役所移転を含む鷺沼駅周辺再整備の基本方針案を公表した後も、市政だよりの「宮前区版特別号」を発行し、計画の中身を伝えると同時に市民説明会の開催も告知した。

とはいえ、これは川崎市だけの問題ではないが、市政だよりや県民だよりが多くの人に読まれているかというと、かなり心もとない。新聞折り込みで各世帯に配布しようとしても、新聞を必ずしも購読しているとは限らない。折り込みとは別に戸別配布しても、結局、チラシ類と一緒に中身も見ずに捨ててしまうという、というケースもあるだろう。

IMG_6063福田紀彦・川崎市長は3月18日の記者会見で「今回の移転問題に限らないが、市政の課題や情報をどうやって市民の皆さんにお伝えしていくかは、常に大きな課題だ」と語った。特に大規模災害の発生時などには、市民に必要な情報を周知することがとても重要になる。すでに一部で取り組みが始まっているが、インターネットの交流サイト(SNS)の活用など、若い世代にも情報が届きやすい方法を考える必要があるだろう。」

川崎市に限った話ではありませんが、まだやるべきことはあると感じます。

10月から幼児教育・保育無償化について 4574

未分類 / 2019年5月17日

IMG_6019昨日は江田駅前での街頭演説、ごあいさつまわり、市会へ向かい打ち合わせ等。幼児教育・保育を無償化するための改正子ども・子育て支援法と、所得が低い世帯の学生を対象に大学、専門学校など高等教育を無償化する大学等修学支援法が、今月10日の参院本会議で与党と国民民主党などの賛成多数により可決、成立しました。10年以上かかりましたが、公明党の長年の主張が実現。簡単な道のりではありませんでした。与党・公明党に対して様々な声がありますが、政策を実現したかどうかがすべて。一部マスコミなどに誘導された「感覚的」な話に振り回されているケースも目にしますが、両党間の議論の中身などは表に出るものではありませんし、常に相当なやり取りが行われるなかで物事が決まっています。公約をいかに実現して有権者に応えていくかが政党の使命。それを忘れて批判に終始する政治家などは仕事をしていないも同然。マスコミというフィルターを通っても、しっかりと事実が伝わって欲しいと思います。

自公両党、それぞれの目指すところを示し、議論し、合意形成を図りながら、結果に結びつけています。何年も前から「OECD各国にならって、少子化に時代にあっては教育費の負担を軽くすべきだ」とマスコミが紙面を割き、野党を含めた各党がその必要性を認識し、発言していたにもかかわらず、いざやろうとすると「あれが問題だ」「これが問題だ」と言って一部マスコミ、政党などはその歩みを止めようともします。事実、今回の法律も、立憲民主党と共産党は反対しました。

同法成立にあたり山口代表がコメントしました。

一、(保育ニーズが高まり、待機児童が増えるとの指摘に対して)待機児童対策は無償化と並ぶ“車の両輪”。両方とも進めていくことが重要だ。保育利用率が3割超の0~2歳児は、まず一部世帯への無償化を行った上で、無償化の拡大と保育の受け皿確保を進めていく。無償化と待機児童対策のどちらかを優先するという考えではない。

一、(国の基準に満たない施設も対象としたことについて)都市部では認可保育所を設置するための立地の確保が難しいことから、認可外や自治体独自の認証保育所が生まれている。そうした背景を無視した主張だ。どのような形態であれ、保育の必要がある家庭に対する経済的支援が求められている。基準に満たない施設には、きちんと改善を誘導していく姿勢が重要だ。

一、(立憲民主党の対応について)旧民主党は、社会保障制度が高齢世代に偏っていると批判してきた。消費税を生かし、子育て支援を社会保障の柱の一つに据える「社会保障と税の一体改革」の議論も忘れている。日本の社会に責任感を貫けない対応は厳しく批判されるべきだ。子育て世代に安心感を持ってもらえるよう説明を尽くしたい。

今回決まったいずれの無償化も、財源には10月の消費税率10%への引き上げによる増収分が活用されます。

改正子ども・子育て支援法により、3~5歳児(就学前3年間)は全世帯、0~2歳児は住民税非課税世帯で10月1日から認可保育所などの利用料が無料。約300万人の子どもが恩恵を受ける見通し。

認可外保育施設(ベビーシッターなど含む)や幼稚園の預かり保育の利用者にも一定の上限額を設けた上で費用を補助。

給食費は無償化後も引き続き自己負担になりますが、公明党の主張で、おかずなどの副食費の免除対象は現在の生活保護世帯などから、年収360万円未満の世帯にまで広げることに。

大学等修学支援法は、所得が低い世帯の学生を対象に、授業料減免や返済不要の給付型奨学金を大幅拡充することで高等教育を無償化。2020年4月から、新入学生だけでなく、在校生も対象となります。

減免の上限額は、国公立大が入学金約28万円、授業料は年間約54万円、私立大は入学金約26万円、授業料約70万円など。給付型奨学金の上限額は、国公立大などに通う自宅生は約35万円、自宅外生が約80万円。私大などは自宅生が約46万円、自宅外生は約91万円。

公明党は、今回の高等教育無償化の対象にならない中間所得層でも負担軽減を図るよう訴えていますが、3月14日の衆院本会議で柴山昌彦文部科学相は「検討を継続する」と答弁しています。

大事なことは「何を言ったかでなく、何をやったか!」。引き続き、「教育負担の軽減」「公約の実現」に向け、公明党は頑張ります。

マルチ商法 20代被害増について 4573

未分類 / 2019年5月16日

IMG_5991昨日は市民相談対応、ごあいさつまわり、地元での打ち合わせ等。先日、近所のお好み焼き店にごあいさつに伺うと、店主から「ひとつ相談いいですか?」とのお声がけ。地元の大学生が「ビットコインで大儲けできる」「借金してもすぐに返せる」「俺はこれを一生の仕事にする」「早く準備してくれ」などの言葉で友人に消費者金融で40~50万円の借金をさせる。まだビットコインを現金化した話はまだないが、話している本人の生活はとても派手。恐らく、ビットコインで儲けているというより、集めたお金を使っているよう。ネットビジネスというより「ねずみ講」だと思うとのこと。こうなると警察の出番です。

朝日新聞がマルチ商法の被害にあう若者ついてを記事にしていました。

「必ずもうかる」という言葉につられ、逆にお金をだまし取られた――。そんなマルチ商法(連鎖販売取引)に関する20代の相談が突出している。2022年には成人年齢が18歳になり、借り入れ契約などを自由に結べる人が増える。被害の拡大を危ぶむ声もある。

 近年は大学内で勧誘されるケースも相次いでいる。埼玉県内の男子大学生は20歳になったばかりの17年夏、友人から「いいバイトがある」と言われ、30歳代の男を紹介された。

 バイトは中国の通販サイトの商品を国内で転売する内容。ノウハウ取得のため男の会社と50万円でコンサル契約を結ばなくてはならないが、会社に知人を紹介して新たなコンサル契約が結ばれれば10万円が支払われる、という内容だった。

 大学生は「50万円もの金はない」と断ったが、男は「500万円した」という腕時計を見せながら「必ずもうかる」と熱弁を振るった。結局、大学生は消費者金融でお金を借りて契約。しかし、その2日後、男とは連絡が取れなくなった。

 勧誘された人が新たな買い手を誘い込むことでマージンが稼げるマルチ商法。それに関する相談が国民生活センターに例年、全国で1万件前後ある。18年度は9759件で、年代別の最多は4割を占める20代だ。

 消費者問題に詳しい貞松宏輔弁護士(埼玉弁護士会)は「悪徳業者は成人になったばかりの人たちを積極的にターゲットにしている」と指摘する。社会経験や知識が乏しい一方、借り入れやローン契約で使えるお金が一気に増え、親の同意なしで契約ができるようになることが影響しているという。22年4月の改正民法施行で成人年齢が18歳になれば被害はさらに拡大するおそれがある。

 被害に遭った場合などは、消費者ホットラインの「188」や埼玉弁護士会の法律相談センター(048―710―5666)が相談に応じる。

 ただ「被害金を取り戻すのは簡単ではない」と貞松弁護士。裁判で勝訴しても相手側に支払い能力がないなど回収できないケースも多く「とにかく相手側にお金を支払う前によく考え、周囲の人に相談することが重要です」と話している。」

地元青葉区にある大学の学生の間でも、こうした問題があるとの話も耳にしました。未然防止のための厳しい対応が必要だと思います。

新紙幣について 4572

未分類 / 2019年5月15日

庚申塚交差点対策後20190510 (1)昨日は地域の皆さんから頂いていた千草台の庚申塚交差点の安全対策が完了した状況を現場確認した後、市会での各種打ち合わせ、会議。夜は県本部での会議。

最近は様々な会社の電子マネーが登場し、派手な宣伝も相まって花盛りといった感じです。私はせいぜいnanaco程度で、まだスマホ決済さえしていません。「スマホなくしたらどうしよう」などと考えて二の足を踏むのは、変化についていけてないからなのかもしれません。こうした中、新元号が始まるにあたり、5年後に新紙幣が発行されるとのニュースがながれました。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。
 
「新紙幣が5年後の2024(令和6)年から発行される。1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎。「令和」を生きる上で“3紙(氏)”と数多くの出会いを重ねたいものだ。

紙幣の刷新は04年以来。偽造防止のため、政府がほぼ20年おきにデザインを変えている。人選は「明治以降に活躍した文化人」が基準だという。その顔ぶれからは、時流が読み取れる。

庚申塚交差点対策後20190510 (3)5千円札は女流作家・樋口一葉から女子教育の先駆者・津田へバトンタッチ。千円札は細菌学者の野口英世から北里へ。女性の活躍と科学技術が尊重されているのは明らかだ。次は女性が1万円札の顔になるかもしれない。

新紙幣発行にはさまざまな経済効果も。現金自動預払機(ATM)や自動販売機の改修・更新などで特需が1.6兆円に上るとの試算がある。約50兆円もの「タンス預金」や、446兆円(17年度)と過去最高を更新する企業の内部留保が、新札に交換する動きと相まって消費や投資、賃上げに回る期待もある。

お金について、「日本実業界の父」と呼ばれる渋沢は語った。「よく集めて、よく使い、社会を活発にして、経済活動の成長をうながすことを、心ある人はぜひとも心がけて欲しい」(『現代語訳 論語と算盤』守屋淳訳、ちくま新書)。公明党も重視する「経済の好循環」である。」

大学生時代にかけもちしていたバイトのひとつに塾の講師がありましたが、生徒であった中学生に「顔が新渡戸稲造に似てるね」と言われたことがあります。当時、5千円札の肖像として使われていたわけですが、個人的には「一体、どこが似てるのだろう」と思ったことを思い出しました。

「日本の生産性」について 4571

未分類 / 2019年5月14日

IMG_5987昨日は青葉台駅前での街頭演説、市政報告配布の後、ごあいさつまわり、不動産関係の会合等々。「働けど良くならず。どうしたのもか」とは昨日の会話。働き方改革、健康経営など様々な話があります。結果がすべて。生活者の日々の生活を安定させ、安心につなげるために何が必要とされているのか。まわりがどう言おうと、責任ある立場の方の判断力、実行力が試されています。

先日、週刊東洋経済が「日本人は経済を「信仰の対象」にしてしまった」とのテーマで、デービッド・アトキンソン氏と北野唯我氏の「日本の生産性」に関する対談を掲載していました。抜粋です。

「アトキンソン:人事評価がなぜできていないのか、これもやっぱり分析不足に原因があります。こいつはいいやつだとか、無茶苦茶切れるよねとか、感覚だけで判断している。

最近見つけた海外の研究では、女性は自分の実力を1割過小評価し、男性は3割過剰評価するとありました。つまり男性の場合、実力がないのに自信満々な経営者になりやすい(笑)。

最近、この研究が海外でクローズアップされています。カリスマ性が強ければ、それが経営能力の有無より優先されて、その人がトップにふさわしいと思われてしまう。逆に、経営能力はあるけれど態度が控えめな人はトップに向いていないと思われがちであるという分析です。

実は海外でも、これまでは経営実績がきちんと測られていないことが多いのです。実際に測ると、カリスマ性の強い社長の実績はイメージよりかなり低いことがわかってきました。海外でも、トップの評価をはじめ、能力の数値化は今後の課題のようです。」

「アトキンソン:今の日本の低い生産性の原因は、労使のどちらにあるのかという問題があります。今までの国内の議論は「問題は労働者にある」という結論でした。だから「働き方改革」とともに「労働市場の流動化」や「解雇規制の緩和」などが議論されています。しかし、解雇規制と生産性の相関性は、日本で思われているほど高くはありません。

考えてみれば当たり前です。そもそも本当に「解雇したい人」の数は当然、少ない。しかも、あまり使えない人ですよね。使えない人を流動化したからといって、その人がいきなり他の会社でとんでもない実績を出すようになるかといったら、それは期待薄ではないでしょうか。

データを分析してみると、日本の場合、人材の評価は悪いわけではないし、物的生産性・人的生産性のところに問題は確認できない。しかし、経営者の生産性を測る全要素生産性の部分は著しく低いのです。日本の生産性問題の本質は労働者ではなくて、経営者にあります。

働き方改革を否定するつもりはないですが、経営者の改革こそ重要で、それが行われないとむしろ悪い方向に進んでしまうと思います。」

鋭い指摘だなと思いました。組織の力の源は評価する側の力。新たな時代に変化できるかが問われます。

ラグビーW杯 横浜の経済効果98億円について4570

未分類 / 2019年5月13日

IMG_5743昨日は地元でのごあいさつまわりの後、鶴見区での会合へ。先週金曜日にたまプラーザ駅前で街頭演説をしていますと、かなり早い時間でしたがラグビー元日本代表の吉田義人さんが大きな荷物を抱え、笑顔で挨拶されながら前を通って行かれました。様々なイベント等でお会いしますが、ラグビーワールドカップを間近に控え、大忙しの吉田さん。スポーツの振興と共に、ワールドカップの成功に向けて活躍されています。

先日、日銀が「ラグビーワールドカップの経済効果」について発表していました。日経新聞からです。

「日銀横浜支店は(4月)19日、9~11月に開催予定のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の横浜市への経済波及効果の試算をまとめた。市内で開催する7試合の観客数は延べ45万2620人で、観戦客が市内で支出する観光消費額や波及効果は98億円になると算出した。パブリックビューイングや事前キャンプなど今回の試算の対象外の経済効果も期待できるという。

9~11月に予定されている48試合のうち、横浜国際総合競技場で開催予定の7試合についてまとめた。98億円のうち、国内客による効果は49億円、海外客は48億円だった。直接効果は68億円だった。

試算は過去の大会のスタジアム充足率などをもとに観戦客数を算出した。その上で、市内での支出にあたらない国内線の空路移動や、新幹線などの交通費を除きつつ、宿泊や飲食などの消費額を算出した。

同支店は「インフラの整備や警備、パブリックビューイングなどの波及効果も多数あると思われる」としている。」

今年はラグビー。来年はオリンピック・パラリンピック。いずれの大会も、無事故、大成功をと願っています。

タンポポについて 4569

未分類 / 2019年5月12日

IMG_5747昨日は地元の公園に整備された散水栓、老朽化して取り換えられた新たなベンチを確認。お声を頂き行政と協議し完成しました。公園掃除をされていた皆さん、喜ばれていました。その後、中区での会合、打ち合わせ等。移動で歩いていますと、横浜公園などで見るきれいに植えられたチューリップなどの花々も美しいですが、道端で見かけるタンポポもホッとする何かがあります。日本古来のタンポポもあれば、外来種も多く、日本に生息するその数は合わせて60種類ほどあるそうです。

先日、「名字の言」が味のある一文を掲載していました。

「道端の石垣の割れ目で、タンポポが咲いていた。幼子の手を引きながら母親が言う。「どこから飛んできたのかな」。

白い綿毛のことだろう。風に運ばれてきたのかもしれない。アスファルトだらけの場所であっても、わずかな隙間さえあれば綿毛は地中深くに根を下ろす。母は凜とした黄色の花を指さして、「きれいだねえ」と、わが子に優しくほほ笑んだ。

IMG_5969詩人・金子みすゞの作品に、タンポポをたたえた一詩がある。「瓦のすきに、だァまつて、春のくるまでかくれてる、つよいその根は眼にみえぬ。見えぬけれどもあるんだよ」(『空のかあさま』JULA出版局)。タンポポは環境を選ばない。雨の日も風の日も、今いる場所で下へ下へと根を張っていく。だからこそ踏まれても踏まれても、何度でも起き上がる。

タンポポの花言葉の一つは「幸福」。それなら綿毛は“幸せの種”といえようか。

何があっても負けない自分に――その人こそ「花を咲かせる人」「種まく人」、そして「幸福の人」である。

何かとある毎日ですが、毀誉褒貶に振り回されず、タンポポにならって根を張っていきたいなと思います。