安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「30年後の日本は」について 4131

未分類 / 2018年2月28日

IMG_1103昨日の昼休憩時、「いじめの無い世界」を目指して活動を進める「ピンクシャツデージャパン」の皆さんの活動に賛同し、公明党横浜市会議員団としてピンクシャツを着て、写真で応援メッセージを送りました。ピンクのシャツを着ることによって、いじめに反対する姿勢を示すキャンペーン。2007年にカナダで始まり、日本など世界各国に呼びかけが広がっています。HPをご紹介します。http://www.pinkshirtday.jp/

昨日は本会議で予算議案に関する関連質問が行われ、公明党からは望月康弘議員(港北区)が代表して林市長、岡田教育長に対し、環境施策、高齢者福祉、教育、障がい者施策、中小企業支援等、多岐にわたり質しました。中でも2015年9月に国連が示した持続可能な開発目標(SDGs)の推進について、その直後の本会議で横浜市における具体的な取り組みについて質問。これまで公明党横浜市会議員団として、毎回の議会で質問を繰り返してきました。昨日は林市長より従来から国により本市が選定されている「環境未来都市」の取組みを踏まえ、「SDGs未来都市」選定に挑むとの力強い決意が示されました。横浜市の将来像を見据えながらの予算議会。30年後も横浜が「ずっと住みたい街」「選ばれる街」にしていかねばなりません。

日経新聞コラム「十字路」にDRCキャピタルの青松英男代表取締役が「30年後の日本は」と題して寄稿されていました。こうした見方もあるなと感じた一文です。

「平成の終盤に日経平均株価は26年ぶりの高値を付けた。バブル破綻前の右肩上がりの株式相場の再来を期待する空気が漂う。しかし、それは日本経済の根本的問題を忘れた願望ではないか。

 人類の産業活動が地球の生態系や気候に多大な影響を与える地質時代「人新世」は1950年前後から始まったとされる。この時代の成長経済モデルが行き詰まっているという議論がある。日本の産業発展は人新世と同期してきたが、今や発展途上国に追い上げられ、中国の電気自動車(EV)シフトなど産業構造転換も先を越されつつある。

 産業も金融も構造変化がなく供給過剰が続き、資本・労働生産性は米国に劣後したまま、企業の自己資本利益率(ROE)は低迷、実質賃金も毎年減少している。国の借金は1000兆円を超え、政府予算の多くは社会保障費と国債費が占める。30年後に日本の人口は1億人くらいに減少し、65歳以上が4割近くになると予測されているが、日本は経済的にも文化的にも豊かでいられるであろうか。

 日本の強みは、高い教育水準の労働力、高い科学工業技術、高品質の農産物、世界に誇る自然・文化資産など多くある。これらを生かし、人新世を生き抜くには、資源と労力を多く使う均質的な製品・サービスを売るのではなく、世界の多様なニーズに応えるニッチのオンリープレーヤーを目指すべきであろう。

 高度産業機器も作れば、穀物・果物も輸出し、世界中から観光客が来て、移民も歓迎する。これが今後の国と企業と個人の方向感になるのではないか。イメージとしてはフランスとドイツとスイスを合わせたような工業農業観光立国か。経済成長率は高くなくても着実な経済は資本を引きつける。政府はこのような構造転換を目指し、30年の計で税金を使ってほしい。」

30年後の横浜が「現状のまま」ということはないと思います。「変化は必然」としつつ、市民にとって、より良いものにしていかねばと思います。

 

認知症と寄り添う介護について 4130

未分類 / 2018年2月27日

IMG_1100昨日は終日市役所で予算委員会に向けての質問準備。一昨日、認知症に関するご相談を頂きました。最近、行政の対応に厚みが増し、以前のような初期段階でのご相談が少なくなっていることを感じます。只、対象者の人数は増え続けており、ご家族などの負担も大きいものがあります。社会で支える仕組みをより充実させていかねばなりません。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が取り上げいました。

「今月初め、アルツハイマー病の原因物質の蓄積を発症前に血液検査で手軽に調べる方法が開発された、とのニュースが大きく報じられた。発症の20~30年前から脳内に貯まるアミロイドベータと呼ばれるタンパク質を微量の血液で検査するのだという。

アルツハイマーなどの認知症は、誰もがかかるかも知れない病気だけに、「早めに診断できるのなら自分も検査を受けたい」と思う人は多いだろう。

現状では、診断できても予防や治療の方法が確立されていないため、今回の検査法がすぐに健診に活用されるわけではないらしい。それでも医療技術の目覚ましい進歩は、認知症克服への期待を大きく膨らませる。

一方、すでに認知症が発症した人へのケアの在り方も変わりつつある。これまで、認知症患者は「思考や判断力がない、何もできない人」のように誤解されがちだったが、症状は千差万別。発症しても手助けがあれば趣味を楽しんだり、経験を生かし社会で活動できるケースも少なくない。

症状が進んでも“楽しい”“悲しい”といった思いは感じるという。患者がいつまでも生きがいと尊厳を保って暮らせる環境づくりが求められている。お仕着せではなく、患者や家族のニーズ、悩みに寄り添った介護をどう実現するか、社会全体が取り組みを深める時だろう。」

環境の整備とともに、人間の「質」が求められています。

町田市議選とオリンピック閉幕について 4129

未分類 / 2018年2月26日

IMG_1097昨日は町田市へ。昨日投開票が行われた町田市議選。公明党は現職3人、新人3人の厳しい選挙でしたが、多くの方々のご支援で6人全員が当選することができました。感謝です。

その後、市民相談対応。道を歩いていて人の家の中は見えませんが、その中には見えない悩みがあることが多々あります。昨日のご相談も精神疾患を患うご子息への対応に悩む親の声。以前からかかわっているご家庭。家の中は大変な状況。高齢の親にとって手に負えない現実。しかし、法的に打つ手がない。寄り添ってお話を伺う。ようやくサポートして頂ける医療関係者を探し、一歩前進。

他方、日本にとって素晴らしい結果で終えることができた平昌オリンピック。感動し目頭が熱くなることが何度もありました。選手、関係者の皆さんに感謝です。個人的には、ノルディック複合の渡部暁斗選手がメダルに届かなかった試合後のインタビューで、「これからも自分と向き合っていくことになる」との主旨のことを答えられていたのが印象的でした。

選手の皆さんから感じた「勝利への執念」は学ぶべきだなと思います。

IMG_1099「この街に住んでてよかった」と感じて頂けるよう、自らの役目を果たすべく、今日もひとつひとつに勝利していきたいと思います。

「水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る」について 4128

未分類 / 2018年2月25日

IMG_1092昨日は車検に出していた車を引き取った後、少年サッカーのお手伝い。その後、市民相談対応等。一人で生きているようで、人は多くの方に支えられて生きている。それ故にサッカーもできるし、社会もある。感謝。自由な社会に感謝。

戦後の現代俳句をリードした俳人で文化功労者の金子兜太さんが今月20日にお亡くなりになりました。享年98歳。俳句のことはよくわかりませんが、長い間、公明新聞の「俳壇」の選者を務められた方でもあります。学生時代からと俳誌に投区され、日本銀行に勤務される傍ら作句活動。社会問題を積極的に詠み込む「社会性俳句」の旗手として活躍。現代俳句協会会長、同名誉会長などを歴任された方でした。

日経新聞コラム「春秋」も金子さんについて記していました。

「鹿児島県南九州市の「知覧特攻平和会館」は、散華した若者の遺書を数多く展示する。婚約者のマフラーを巻いて出撃した大尉(23)は、「あなたは過去に生きるのではない」と彼女に新たな伴侶を探すよう諭した。特攻兵のほとんどが大正生まれであることに気づく。

大正世代は1912年から26年の生まれ。敗戦の年を19歳から33歳で迎えた。「大正生まれの俺たちは/明治のおやじに育てられ/忠君愛国そのままに/お国のために働いて……」。その名も「大正生まれ」という唄がある。生き残った者は、皇国の崩壊後、どのような倫理に従って生きるのか、を問い続けることになる。

評論なら吉本隆明、小説では島尾敏雄、俳句は大正8年(1919年)生まれのこの人だろう。おととい98歳で亡くなった金子兜太さん。「水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る」は南洋トラック島からの復員船で詠んだ。非業の死を遂げた戦友が眠る島へと続く白い航跡を魂に刻んだ。自由な社会を希求する句作の原点だ。

兜太さんは晩年、一茶が残した「荒凡夫(あらぼんぷ)」という言葉を好んだ。荒を「粗野な」の意味でなく「自由」と読む。凡俗だが自由で、人さまに迷惑をかけない存在、と解釈し、生の指針とした。大正生まれのなんとすがすがしい到達点だろう。「合歓(ねむ)の花君と別れてうろつくよ」。荒凡夫の愛に満ちた句を胸に、お別れしたい。」

ご冥福をお祈りします。

「新たな中期計画」と「挑戦」について 4127

未分類 / 2018年2月24日

IMG_0095昨日は本会議代表質問。わが党からは団長の高橋正治議員(緑区)が代表し、来年度予算案に関して多岐にわたり質問しました。今回、横浜市の来年度予算案とセットにして提示されている「新たな中期計画の基本的方向」(次期4か年計画)。次の4年間でどのような横浜市を作るかを示す重要な計画。「次の世代へ『横浜』をつなぐ」をテーマに、それを実現するための4つの柱が明示され、そのもとに各種施策が検討されています。柱の「1丁目1番地」とされているのが「力強い経済成長と文化芸術創造都市の実現」。極めて重要な市の意思であり、成熟した都市故の「挑戦」だと思います。多種多様な課題に対峙し、いかに解決に向けて動いていくか。これからの議論となります。こうした計画には抽象的なものから始まり、具体的なアプローチが示されていきます。議論も最初が肝心。

先日、フォーリン・アフェアーズ・リポートが、これからを考えるためにも興味深い論文を掲示していました。

ひとつはジェリー・Z・ミューラー 米カトリック大学歴史学教授の「資本主義の危機と社会保障」と題した論文。

「現状における格差は、機会の不平等よりも、むしろ、機会を生かす能力、人的資本の違いに派生している。この能力の格差は、生まれもつ人的ポテンシャルの違い、そして人的ポテンシャルを育む家族やコミュニティの違いに根ざしている。このために、格差と不安は今後もなくならないだろう。この帰結から市民を守る方法を見出す一方で、これまで大きな経済的、文化的な恩恵をもたらしてきた資本主義のダイナミズムを維持する方法を見つけなければならない。そうしない限り、格差の増大と経済不安が社会秩序を蝕み、資本主義システム全般に対するポピュリストの反動を生み出すことになりかねない。」

 また、ニコラ・コリン ザ・ファミリー 共同設立者兼パートナーとブルーノ・パリアーヨーロッパ研究センターリサーチディレクターによる「ロボットが雇用を揺るがす」との論文には次のようにありました。

「ロボットの台頭に象徴されるデジタル経済のなかで、ルーティン化された雇用はいずれ消滅し、むしろ、一時的なプロジェクトへの人間とロボットのフォーマル、インフォーマルな協力が規範になっていく。技術的進化が経済を作り替えていく以上、福祉国家システムも新しい現実に即したものへと見直していかなければならない。最大の課題は、多くの人が仕事を頻繁に変えなければならなくなり、次の仕事を見つけるまで失業してしまう事態、つまり、「とぎれとぎれの雇用」しか得られないという状況にどう対処していくかだ。」

こうした変化は横浜も他人事ではありません。現状を的確に調査し研究を経て、将来を予測し、市民の皆さんのために、今できる手を打っていく。新たな挑戦、スタートです。

与えられすぎの現代人について 4126

未分類 / 2018年2月23日

IMG_1031俳優の大杉漣さんがお亡くなりになりました。享年66歳。急性心不全とのことで、急な話でしたが、人の命はわかりません。私も同じ。時間の長短で幸不幸が決まるものでもないと思います。持っている雰囲気、存在感のある、好きな俳優さんでした。特に北野武監督の映画が印象に残っています。

私自身、生きている間に何ができるか。今の自分だけを見ていると「損得」になってしまって、何かを残そうと思っても「つまらないもの」になるような気がしています。偉そうですが、未来のために何ができるかを考えて動くこと。実はそれが結果的に一番の自分のためなのかなと思っています。「今の自分だけのために」は結構見苦しく、気をつけねばとも思います。

今週、19日月曜日の日経新聞「語る」のコーナーで大杉さんへのインタビューを目にして、「さすがいいこと言うな」と思っていたところでした。

「「長い人は30年以上の付き合いですから、なんだか部活みたい。でもこのドラマは、それでいいと思うんです」。遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研とともに脇役俳優の日常をユーモラスに描く「バイプレイヤーズ 無人島朝ドラ編」(水曜午後9時54分、テレビ東京系)に出演中だ。昨年、深夜に放送した「シェアハウス編」は大きな話題を呼んだ。

 「撮影中は毎夜、飲み会。必ず割り勘」という俳優陣の仲の良さ。一方でプロ意識は高い。「いくら飲んでも翌朝には皆、セリフを完璧に覚えてきて、その上でいろいろな工夫(アドリブ)を加える。結果、各シーンが長くなって、一番困っているのは監督です」と笑う。

 テレビドラマや映画はもちろん、近年はバラエティー番組でも活躍するが、若い頃は「沈黙劇」と呼ばれる前衛劇の舞台に立っていた。この劇団が解散して、出合ったのが北野武監督の映画「ソナチネ」だ。「この撮影では、はっきりした台本もなく、監督に『突っ立ってて』といわれた。役者にとって、何もせずただそこにいることは難しい。それを追求したのが太田省吾さんの沈黙劇でしたから、若い日の経験を映画で生かせた。役者としての今後に明かりが見えました」

 「演じることは、生きること」と考える。「さよなら、ありがとう、というセリフにも、その人の普段の態度や『品』が表れますからね」。俳優としては「66歳の今もさまよっている」というが「現代人はネットの影響で、与えられることに慣れすぎている。でも面白いことは、手間をかけて自分で探さないと」と思う。「バイプレイヤーズ」はそんな、オジサンたちが面白いことを探した成果なのだろう。(おおすぎ・れん=俳優)」

目にしたときは、苦労人ならではの鋭い視点だなと思いました。与えられることに慣れすぎている現代人。飽きっぽくなるし、大事なものが何かわからなくなる。人間としての力のある人は、深く見るなと思います。

ご冥福をお祈りします。

ヤミ民泊排除について 4125

未分類 / 2018年2月22日

IMG_1082昨日は市民・文化観光・消防委員会。各種議案の審議を行いましたが、そこでは「民泊」に関する条例案も議論され、委員会として賛成多数で可決しました。本会議での議論に移ります。

全国各地で断続的に条例が制定されていますが、横浜市では低層住居専用地域では祝日などを除く月曜日から木曜日まで営業を禁止。第1種低層住居専用地域と第2種低層住居専用地域が規制の対象で、市の面積の31.4%に当たります。これまでの議論のなかで、市は規制に関して、騒音などによる生活環境の悪化を防ぎ、居住地としての横浜のブランドを守りたいとの主旨の答弁をしてきました。他方、市内の主要ホテルの平均客室稼働率は80%を超す高水準が続いていますので、宿泊需要が高まる週末などは規制しないとのこと。

どこまで規制するかについては、立場によって主張も様々ですが、横浜市の「少し厳しいのでは」とも評されるこの考え方について、私は多数の市民の声に応え、本市の現状に合っている内容だと思っています。条例案が議決しますと、横浜市としても来月から民泊事業者の届け出が可能になります。

これまでトラブルもある中で民泊を規制するものがなかったのですが、時代の変化に対応するための法律であり条例であるとも言えます。先日、日経新聞が「ヤミ民泊排除 自治体動く」と題した記事を掲載していました。

「民泊を全国で解禁する住宅宿泊事業法の施行まで半年。旅館業法や国家戦略特区上の許認可を受けない「ヤミ民泊」の取り締まりに自治体が力を入れている。周辺住民とのトラブルに加え、宿泊者が犯罪に巻き込まれる恐れもある。専門チームを立ち上げて監視を強める動きも出ている。

 「旅館業法違反です。予約サイトから物件を取り下げてください」。2017年秋、東京都大田区の生活衛生課職員が「ヤミ民泊」物件の運営者に警告した。区民から「外国人の出入りが多く、不安だ」と通報を受け、違法営業が発覚。登記簿などから運営者を特定した。

 営業中止の要請に応対した女性は「わかりました」と応じたという。

 民泊は旅行者に一般住宅を有料で貸し出すサービス。国は16年4月から旅館業法に基づく「簡易宿泊所」として許可制で認めている。また、国家戦略特区の規制緩和を利用し、首長の認定を受ければ営業できる地域もある。同区は「特区民泊」の第1号。16年1月から区の認定で民泊事業が可能になったが、必要な手続きを踏まない違法営業は後を絶たない。

 大手仲介サイトなどに登録された民泊施設は区内に約500施設。うち200超が区の認定外とみられる。区は17年12月末までに27施設の違法な民泊営業を確認し、23施設を排除した。だが、所在地の特定などが難しく対応は後手に回りがち。

 違法施設では、周辺住民への事前説明がないなど、トラブル防止策が不十分な場合が多い。運営主体がはっきりせず、宿泊者名簿をつくっていないケースも目立つ。

 同区の担当者は「ヤミ民泊を放置すれば、犯罪の温床になりかねない」と懸念を示す。

 18年3月には民泊新法に基づく営業届け出の受け付けが始まる。そのため、区は対策強化が必要と判断。17年12月、補正予算に違法施設の所在地を突き止める調査委託費326万円を計上した。

 多くの外国人観光客が訪れる京都市は17年4月、ヤミ民泊を取り締まる専門チームを立ち上げた。市内11区に分散していた担当職員を集約し、18人態勢で新設。周辺住民からの通報や現地調査、指導を一括して担うことで対応を効率化する。

 17年度の指導実績は8月までの5カ月間で319件と、16年度(574件)の1.2倍のペース。担当者は「不適切な営業には厳正に対処し、住民の不安を取り除く」と強調した。

 大阪観光局も正規業者であることを示す認定マークを作成し、17年7月から配布中だ。玄関などに貼れるようサイズは10センチ四方とし、漢字のほか英語や韓国語でも「民泊」と表記。業者がホームページなどに掲載することを想定して画像データも提供する。

 大妻女子大の玉井和博特任教授(観光・宿泊産業論)は「地域の実情に応じて営業エリアを制限するなど自治体ごとに規制や取り締まりを検討することが重要」と指摘。一方で、個人間で貸し借りできる民泊では「違法な営業を完全になくすことは難しい。利用者側も事業主の登録情報を確認するなど対策が大切だ」と話している。」

条例は、法律と同じでそもそも「規制」をかけるものですから、個人的には「ないにこしたことはない」との思いもありますが、変化への対応は大事。横浜市民にとっていい条例となるよう推進します。

サッカー「日体大FIELDS横浜」と五輪スポンサーについて 4124

未分類 / 2018年2月21日

なでしこ市長表敬sai1昨日、市役所に女子サッカー1部なでしこリーグの「日体大FIELDS(フィールズ)横浜」の矢野代表、小嶺監督、選手らの皆さんが 林市長を表敬訪問されました。昨年、2部リーグで優勝して1部昇格を勝ち取り、本拠地の地元・青葉区でも今年の活躍が大いに期待されています。林市長も力強く激励されていました。3月に始まるなでしこリーグの初戦は澤穂希選手が活躍した「INAC神戸」。応援団の一人として、スタートダッシュして頂きたいと願っています。昨日は私も青葉区サッカー協会顧問として同席。また、スポーツを所管する常任委員会委員長として参加しました。

1部リーグともなると、クラブもそれなりの予算が必要になってきます。スポンサーの力が重要。これまでも同チームの屋台骨を支えらてきたスポンサー各社。これから新たな力で支えて頂くスポンサー各社。本当に感謝です。これからもチームのため、地域のためにお願いしたいです。

他方、先日のフィギアスケート、感動のメダル、羽生選手、宇野選手。氷上でのすべてを終え、どんな言葉が出るのかとインタビューが待ち遠しく感じた映像。日本による日本人へのインタビューが先かと思ったら半球のようなレインボーカラーのマーク。米国の三大ネットワークのひとつNBC(日本の長崎放送NBCとは無関係)。

先日もコラムをお伝えしましたが、平昌五輪のフィギュアスケートは午前中に開始。巨額の放映権料を支払う米NBCの要望で米時間のゴールデンタイムに中継するため。食事や練習の調整含め、選手も大変。スポンサーファースト。どうなのかと思いつつ、資本主義の成れの果てのような気もしました。 他方、早稲田大学のリー・トンプソン教授が昨年、日本スポーツ社会学会の研究誌に寄稿したNBCの五輪放送を分析した論考を読み、認識を改めたとか。多くのスポーツ愛好家が、CMの過剰さや番組の編成方針にストレスを感じているとのこと。

IMG_1064「仕方ないのかな」と思いつつも、「スポーツを応援しているのか」のか「商売のためのスポーツ」なのか、どうなのかと思うことがあります。

最近の傾向として。なんでもお金に換算して、お金にならないものは「意味がない」とすることは、テレビなどでもやたらと目につきます。こうしたことを「問題ない」「大したことない」と思っていると、人として最も大事な「人道」や「人権」といった大事なものを失う社会になってしまうような気がします。

文化芸術の力の大切さを感じます。

「流」と既読スルーについて 4123

未分類 / 2018年2月20日

IMG_0963昨日は地元での打ち合わせの後、市役所で各種打ち合わせ、予算委員会へ向けての質問準備。

台湾生まれ日本育ちの作家・東山彰良さん。私と同じ50歳。年齢が同じというだけで、あとは全然違う立派な方。直木賞作「流」が印象に残っています。その東山さんが日経新聞に「神様だって既読スルー」と題して寄稿されていました。さすがに粋な文章でした。

「ケータイを持ってない。べつに自慢しているわけではない。私は自宅で仕事をしている。外出するにしても、ごく限られた範囲をぐるぐる回遊しているだけなので、本気を出せばわりと連絡はつく。長く家を空けるときは、たいてい編集者と一緒にいる。家人に彼らのケータイの番号を教えておけば、なんの問題もない。たとえ問題があったとしても、焦ってイラつくのはいつだって家人のほうで、私ではない。

 外出先でこちらから電話をかけねばならぬときは、もっぱら公衆電話を使う。うわあ、今時は探すのがたいへんでしょう、などとよく同情されるが、あまり苦にならない。私はどこに公衆電話があるかちゃんと知っているし、テレフォンカードだっていつも過分なほど常備している。テレカはいつも金券ショップで買い、なくなったら補充する。図柄など気にしたこともないが、一度だけ五枚ほどまとめ買いをしたとき、五枚が五枚ともきわどいビキニ姿の熊田曜子だったのには、さすがにぶったまげてしまった。

 (中略) それよりなにより、自分の全能感をこれ以上助長したくない。

 手を触れなくてもドアが開けばいいのに。ある日、誰かがそう考えた。おかげで自動ドアができた。階段上るのタリィな、階段のほうで勝手に動いてくれればいいのに。また誰かがそう思って、エスカレーターが発明された。電気、ガス、水道、エアコン、車、飛行機。誰かの夢想が、つぎつぎに現実になっていく。恋人と愛をささやき合いたいけれど、自宅の電話ではきまりが悪いし、相手の親に取り次いでもらうのも緊張する。

 さあ、携帯電話の登場だ。世の中、どんどん便利になるぞ。頭で考えただけで、世界が思いどおりになる。手紙のやりとりをしていた時代は、相手の返事が届くまで一週間でも十日でも平気で待てた。だけど、またしても誰かがもっと早く返事を欲しがった。それでeメールが開発された。おかげで文章のやりとりが格段に速く、便利になった。それでも飽き足らず、瞬時に返事を欲しがる奴が出てきた。だから、LINEが普及した。

 頭で考えたことをすぐに叶(かな)えられるのは神様だけだ。社会が便利になるということは、人が神に近づいていくことを意味する。私たちは底なしに欲しがる。そしてスマホとは、そんな私たちが神になるための魔法の杖(つえ)のようなものなのだ。もしも私たちひとりひとりの全能感がスマホによって止めどなく肥大化し、神に近づいていくのだとすれば、神と神のあいだに生じるのは断絶だけだろう。なぜなら全能感の行き着くところとは他人を意のままに操ることで、そんなことはほとんどの場合、不可能なのだから。

 社会はこれからも人間の全能感を満たすべく発展していくし、欲しがりつづける私たちはその恩恵をたっぷり受けることになる。けれど、けっして私たちの思いどおりにならない領域もある。たとえば恋愛や子育てが教えてくれるのは、何事も自分の思いどおりにはならないということだろう。既読スルーくらいのことでも、充分(じゅうぶん)こたえる。私たちはみんな神様なので、シカトされると傷つく。おまえなんか取るに足りない存在だと言われるのだから、無理もない。

 人生なんてままならないことだらけだ。それでも、どうにか耐えていくしかない。なのに、スマホのせいで私たちはますますこらえ性がなくなっている。私がケータイを持たないのはなにも精神鍛錬のためではないが、スマホの反対語は「我慢」なのではないかと思うのだ。」

 自分の思い通りにしたくて、周りに迷惑をかけている人を見かけます。自分では問題ないと思っても、年輪を重ねるごとに良くなることもあれば、悪化していくこともあるんだなと感じます。後者の方が多いかも。自戒の念を込めて、「気をつけねば」と思います。

人生100年時代、身体活動が重要について 4123

未分類 / 2018年2月19日

IMG_1034昨日は地元の会合に参加した後、お世話になったかの葬儀へ。享年89歳。素晴らしい人生を全うされました。国では年金支給の70歳選択制が検討されているようです。賛否があるのは当然かと思いますが、人生100年時代が現実のものとなってきました。

先日、日経新聞「がん社会を診る」に、東京大学病院の中川恵一准教授が「人生100年時代、身体活動が重要」と題して寄稿されていました。

「日本人の平均寿命は男性で約81歳、女性は約87歳です。しかし、平均寿命には新生児、乳幼児での死亡も含まれます。例えば、65歳男性の平均余命は約20年で、平均寿命を4歳も上回ります。今や男性の4人に1人、女性では2人に1人が90歳まで生きる時代になりました。2045年には女性の平均寿命は90歳を突破し、100歳の大台も視野に入ると予想されています。

 厚生労働省が17年9月に発表した調査結果では、100歳以上の高齢者は全国で6万7824人に上り、20年間で約6.7倍になっています。25年には13万3千人、35年には25万6千人、50年には53万2千人に上ると予測されています。

 政府も安倍晋三首相が議長となる「人生100年時代構想会議」を立ち上げました。有識者で参加する英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授は07年生まれの現在10歳の子どもの50%が107歳まで生きるというデータを披露し、これまでの「教育→仕事→引退」といった人生モデルが通用しなくなると指摘しました。会議では、何歳になっても大学などで学び直しができる「リカレント教育」や柔軟な高齢者雇用の仕組みを提案しています。

 ゆとりを持って人生100歳時代を生き抜くには、ある程度のお金も必要ですが、なんといっても、100年もつ体が第一です。100年以上生きた人(百寿者)を対象とした全国調査によると、太りすぎの人、やせすぎの人はほとんど見られず、糖尿病は6%にすぎませんでした。

 302人中30人とがんが少ないのも百寿者の大きな特徴です。80歳までに男性の4割強、女性でも3割が、がんに罹患(りかん)しますから、100歳以上で1割という割合は驚異的です。

 別の調査研究によると、66歳以上の高齢者ではたんぱく質をたくさん取る人の方が、全体の死亡率もがん死亡率も低くなりました。実際、百寿者は肉や乳製品を含めてバランス良く食べています。摂取カロリーも70代並みですが、太らないのは身体活動が活発なためでしょう。

 十分な栄養と身体活動によって筋肉と体形を維持し、仕事も柔軟にこなす高齢者が人生100年時代の理想像ではないかと思っています。」

50歳の私の感覚ですと、60歳はお兄さん。70歳はおじさん。80歳はお父さん。90歳でおじいちゃん。まあ、周りを見ていていましても、昔と違って、最近の70歳でおじいちゃんという感じはあまりないです。元気で長生き。お願いしたいです。