安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「日本を蝕む「極論」の正体」について 4104

未分類 / 2018年1月31日

IMG_0900昨日は行政関連打ち合わせ、幼稚園関連、空手道場関連の市民相談対応。いよいよ、本日より定例会が始まります。 

最近読んで面白かったなと感じた本に、古谷経衡著「日本を蝕む「極論」の正体」(新潮新書)があります。

「極論を目にすることが増えた。政界、教育現場、論壇、職場、メディア……あらゆる場所で左右も保革も関係なく、ちょっと冷静になれば明らかに変だとわかることを声高に主張し、他人を糾弾する「極端な人たち」が目立つ。それはかつての連合赤軍やオウム真理教を想起させる存在だ。「バブル賛歌」「TPP亡国論」「地方消滅」「憲法九条無殺生論」等々、はびこる極論の奇怪さを嗤い、その背景を考察する。」

様々な例をあげ、その「極論」の原因を「外部からの監視や点検なく、競争のない閉鎖的な空間」における「身内だけ」の空間から発生するとしています。

「常識を持った人物ならば、極論が出てきても無視することができる。しかし、たとえ元来常識を持った人々でも、ある一定の状況下に置かれると、この極論も正論だという風になり、雪だるま式に影響力を持つようになる。

ごく簡単に言えば、競争のない、閉鎖的な集団や組織から極論は常に発生する。外部から見えづらい、つまり第三者から監視・監査されない「内向き」の組織や団体に中での物言いは、次第に極論となり沸騰してくるが、その内部にいる人間たちには正論として信じられてしまう。」

我が党などは出てきませんでしたが、「日本共産党の極論」との章は「なるほど」と唸りました。 よろしかったら、どうぞ。

花粉対策の費用について 4103

未分類 / 2018年1月30日

IMG_0927昨日は行政関連打合せの後、団視察のため、横浜市中区にある「横浜市立みなと赤十字病院」へ。同院内にあるアレルギーセンターの最近の取組みについて視察しました。花粉症などから命にかかわる症状まで、様々なアレルギー反応がありますが、専門医の育成、救急医療体制の充実、遠隔医療、臨床研究と実績等々について伺いました。自治体を超えて多くの患者さんが来訪する同院。アレルギー拠点病院としての機能充実の必要性を強く感じます。

私の場合のアレルギーといえば、花粉症。そろそろシーズンです。先日、日経新聞「データCLIP」に花粉対策の費用についての記載がありました。

「近づく花粉の季節は家計の思わぬ圧迫材料にもなる。インターネット調査会社マクロミルがスギ花粉症の患者1000人を対象に、2018年の花粉症対策にかける予定の金額を聞いたところ、平均で4730円だった。金額別の回答比率を見ると「1000円以上3000円未満」が46%で最も多く、「3000円以上5000円未満」が24%で続く。

IMG_0921 花粉症対策として利用するもの(複数回答)は、マスクが70%と最も多く、目薬が57%で続いた。花粉症対策でとる行動は、「空気清浄機をつける」と「衣服を外ではらってから家に入る」がともに30%を超えた。花粉症対策をいつから始めるかを尋ねると、「時期は決めず症状が出始めたら」が30%で最も多かった。スギ花粉が本格的に飛散する2~3月より前に対策を始めると答えた割合は24%にとどまった。」

確かに結構かかってます。私は大体2月からのスギ花粉に反応しますが、すでに症状が出始めている同僚議員も。

覚悟して対処したいと思います。

江夏豊投手と個性の力について 4102

未分類 / 2018年1月29日

IMG_0828昨日は団地の餅つき大会へ。その後、市民相談を受けていた凸凹の道の修繕完了確認。次に別の市民相談の現場へ。先日のような積雪の度に事故が起きる現場への対策要望。街には声があります。耳に入ってくる声もあれば、現場に立たねばわからない声もあります。安全・安心の街へ。特効薬はありません。末端の市会議員だからこそできる仕事があります。一歩前進、着実に歩を進めて参ります。

ところで、まもなくプロ野球がキャンプイン。今年も楽しみにしています。先月12月の日経新聞「私の履歴書」は江夏豊さん。個人的に大好きな投手の一人でしたが、個性的でいて、また一流の何かを感じさせる投手。最終回で、江夏さんは次のように書かれていました。

「個性は技術へのこだわりから生まれる。他人から何をいわれようが、俺のフォームはこれだ、といって頑固に貫き通すところに個性が出る。人にいわれたことをすぐ取り入れる今の選手は器用だが、個性はなくなるだろう。」

「それでも自分はプロ野球の将来に関しては楽観的だ。時代は時計の針のように、同じところをぐるぐる回っているようなものだと思っているからだ。必ずまた、個性が求められる時代が巡ってくると信じている。」

一角の人の言葉は重いなと思います。

IMG_0917先日、日経新聞スポーツ欄「アナザービュー」が記していました。

「本紙文化面で連載中の江夏豊さんの「私の履歴書」を目を皿のようにして読んでいる。

 「すごいな」と驚くのは技術に対するこだわりだ。同じ左腕の大投手、金田正一さんの助言をヒントにボールを離す直前まで右目で打者、左目で捕手を捕捉する技を身に付けた。それが「江夏の21球」として有名な、1979年広島―近鉄の日本シリーズの球史に残る名場面につながるのだからしびれるしかない。

 こういう逸話に触れると、スポーツ選手にとって鍛錬を重ねた技術は本当に命綱なのだと痛感させられる。プロ野球選手たちが米大リーグに渡って通用するのも、繊細かつ緻密な日本野球で培われた技術が土台にあってのことなのだろう。

 野球選手が技術の習得に熱心なのは、打者と投手の1対1の戦いの繰り返しで成り立つ、この競技の特性を考えると当然なのかもしれない。サッカー日本代表のハリルホジッチ監督の言葉を借りれば、まさに「デュエル(決闘)」の連続。

 敬遠の四球以外、この戦いは不可避なので、投げる側も打つ側も腹を決めて立ち向かうのみ。その戦いに勝つために、「特打ち」のような個人技を伸ばす練習もふんだんに組み込まれている。

 そんなふうに考えると不可思議なのは日本のサッカーだ。1998年のワールドカップ(W杯)初出場から、本大会が終わるたびに「個の力不足」を反省する。20年近く同じ課題を抱えたままなのは、よほど世界の進歩が急なのか、追いかける側が怠慢なのか。

 ハリルホジッチ監督は「日本の選手は反則(FK)を取ることもできない」とよく嘆く。監督はそれをずる賢さの欠如と見るが、私はそれも技術不足の一種に思える。

 日本の選手はボールを運ぶ途中でDFが近づいてくると、もうワンタッチ余計に持てば反則がもらえそうでも、衝突する前にパスやシュートを選んでしまう。「ボールを失うことは最大の悪」という育成年代でのしつけの影響か……。

 そういう回避癖がついた選手に接点での強さ、紙一重で相手をかわす技術が身に付くはずがない。プレーが軽く見え、主審も反則を取りにくいだろう。肝心な場面で「打席に入らなくていい」というような指導から、覚悟の芽が育っていくようにも思えないのだ。」

チャレンジするか、回避するか。どの分野においても大きな分かれ道だと思います。時と場合によるのかも知れませんが、チャレンジを知っていて回避することはできても、回避を前提とした場合、いざという時の「チャレンジ」は難しいのではないかなと思います。

いずれにしましても、今年も野球、サッカーなど、スポーツが楽しみです。

生活保護 ギャンブル使い過ぎについて 4101

未分類 / 2018年1月28日

IMG_0913昨日はサッカー協会関連の動きの後、新横浜のホテルで行われた自民党の小島健一県会議員の新春の集いへ。多くの参加者、ネット中継など盛会の集いでした。同じ新横浜のホテルで行われた冬季国体の開会式へ。今年はアイスホッケーの競技が横浜で行われます。夜は地元の会合へ。

ところで、「生活保護を受けている人が酒とギャンブルばかりしている」といった話を耳にすることがあります。そうしたケースばかりではありませんが、今週もその手の報道がありました。こういう話があると、真に助けが必要な人のところへ、助けが届かない原因となります。また、自立を促すことなどを勘案して「現金」が支給されているわけですが、これらが原因で「現物支給」を求める声も増えていくのかと思います。実際、一時的に生活保護制度を使うことがあっても、社会の力を借りて立ち直り、その後自立できたケースをいくつも見てきました。他方、納税者にとっては納得のいかない話でもあります。

日経新聞が記事にしていました。

「生活保護受給者のパチンコや競馬などギャンブルについて、全国の自治体が保護費の使いすぎなどを理由に2016年度に計3100件の指導や助言を行っていたことが23日、厚生労働省の初の実態調査で分かった。指導・助言件数のうち約8割はパチンコだった。ギャンブルや宝くじなどのもうけを収入申告しなかったことによる不正受給は100件に上った。

 厚労省は「社会常識の範囲内でパチンコなどを行うことを一律に禁止することについては、慎重な検討が必要」としている。ただ、ギャンブルなどへの使いすぎは自立した生活を損なう恐れがある。厚労省は自治体が適切な指導を行えているか検証し、対策を検討する。

 調査結果によると、使いすぎなどによる自治体の指導・助言で最も多かったのはパチンコの2462件(79.4%)。競馬が243件(7.8%)、宝くじ・福引が132件(4.3%)という順だった。

 生活保護費は、国が定める最低生活費から収入を引いた額が毎月支給される。パチンコなどでもうけた場合も収入申告が必要で、16年度は合計で464件、金額は4億260万円だった。内訳をみると宝くじや福引が215件(金額は3億8675万円)で最多だった。

 一方で、収入申告がなく不正受給としたのは100件(3056万円)に上った。内訳は、競馬が56件(2266万円)、競艇が19件(211万円)という順だった。

 生活保護法にパチンコなどを禁止する規定はないが、「生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図る」などと生活上の義務が定められている。厚労省によるとギャンブル依存症の受給者も多く、調査結果を踏まえて対策の検討を進めていく。」

これまで「計画性がないから生活保護になったわけで、お金を渡して計画的に使えといってもできないだろう」との主旨の意見も何度か耳にしてきました。よく理解できるご意見です。生活保護者の自立に向けて伴走する「ケースワーカー」の負担も大きいものがあります。

只、世の中には様々な人、様々な状況に置かれた人がいます。必要な指導など対処は必要ですが、一部を見て、全体を切り捨てるようなことは良くないと思います。

横浜健康経営と地域貢献について 4100

未分類 / 2018年1月27日

IMG_0891昨日は 地元でのご挨拶まわり、市民相談対応の後、中区へ向かい、リサイクル組合の会合、横浜市のスポーツ人の集いへ。最初に伺った日舗建設株式会社。道路舗装工事などで長年地域に根差した企業。同社は先週、横浜健康経営企業として認証され、今週は働きやすく子育てしやすい企業として「よこはまグッドバランス賞」を受賞。その他、横浜市の地域貢献企業や国の健康経営優良法人にも認定されるなど、積極的な社会貢献活動を展開されています。

昨日は若林社長と懇談する中、話題は今週の降雪対応に。1月22日月曜日の17時頃から翌日の昼頃まで、行政からの要請を受け、同社は12台のトラックが休みなく除雪作業を続けたとのこと。区内、市内の建設業等の皆さんが総出で対処してくださり、街を守ってくださいました。日頃の活動とともに、いざという時に駆けつけ、陰にあって街を守る皆さん。頭が下がります。

今週のタウンニュース青葉区版が横浜健康経営認証制度について報じていました。区内からは計3社が認証されました。おめでとうございました。

「横浜市は市内事業所を対象に「横浜健康経営認証制度」を昨年度に創設しており、今年度は57事業所が選ばれた。青葉区内からは日舗建設(株)、明日の(株)、(株)プレジャーが認証され、1月18日には市長公舎で認証式が行われた。

 健康経営とは、従業員に対する健康増進の取組を経営的視点から捉え、戦略的に実施することで将来的な収益性の向上を目指すもの。市としては人材不足の解消につながるとして市内事業所に推奨している。

 認証は事業所が応募し、市の外部委員により構成された横浜健康経営認証委員会が審査、市長が認証する。クラスA、AA、最上位のAAAまでの3クラスがあり、Aは経営者が健康経営の概念を理解し、明文化していることが条件。AAは健康経営を推進する体制を整備し、従業員の健康課題の把握、課題への取組を実施していること。AAAは健康課題に即した取組の結果を評価し、次の取組へと繋げているものとしている。今年度はAが34事業所、AAが15事業所、AAAが8事業所選ばれている。

 区内で認証されたのはAAで日舗建設(株)(若林訓晴代表取締役)の1社、Aで明日の(株)(村尾周三江(すみえ)代表取締役)、(株)プレジャー(赤間敏孝代表取締役)の2社。

 舗装工事など土木一式を事業とする日舗建設(株)は区内最高のAAを獲得。全国を単位とした「健康経営優良法人2017」に昨年認定されるなど早くから健康経営に取り組む。同社は、よこはまウォーキングポイント登録事業所として従業員全員が歩数計を持ち歩いて記録し、月単位で最高歩数の人を表彰するなどの取組を実施。若林代表取締役は「健康を害して休むことは業務への影響も大きい。健康第一で取組を継続していきたい」と話している。

 HP(ホームページ)制作やウェブショップ運営サポートなどを手がける明日の(株)=桜台=はA認定。多様な働き方を実現し、地域雇用促進事業としてコールセンターを運営。地域の子育て中の女性が多く在籍することから、従業員に加えて家族の健康管理にも努める。SNSを使い、子どもや家族の健康状態について常時情報交換を行うほか、休暇や休憩が取りやすい環境も整備する。「メンバーや家族はもちろん、地域の健康にも目を向けていきたい」と村尾代表。

 同じくA認定を受けた(株)プレジャーはあざみ野で遊技場などを経営。「健康パチンコ」を打ち出し、高齢化が進む客の健康に配慮し、遊技中に健康器具を貸し出すほか、健康情報の発信などの取組を実施してきた。さらに取組を進めようと、従業員が自らの健康意識を持つように働きかけ、健康管理士などの資格取得や禁煙成功者への手当を支給してきた。「これまでの取組が評価されたのは嬉しい」と担当者の福本隆史さんは話している。」

「休眠預金」の有効活用について 4099

未分類 / 2018年1月26日

IMG_0877昨日は地元でご挨拶まわり、市民相談対応、新年の集いへ。通常国会が開会。今回は「働き方改革国会」とされているようです。いずれにせよ、現場の声を受け止め、「良くなったな」と感じられる結果に導いて頂きたいと思います。また、来年度予算案の税収見込み額は27年ぶりの水準(59兆円)だとか。経済の調子がいい時にやるべきことをどこまでできるか。他方、使われずに眠っているお金をどうするかという課題もあります。

先日、浜田昌良参議院議員の「ハマダレポート」が的確にまとめていました。

「休眠預金という言葉をご存知でしょうか?

休眠預金とは、10年以上出し入れ等の異動がなく、本人の所在が確認できない銀行預金や郵便貯金などのことで、払戻額を差し引いても、毎年700億円程度(平成25~27年度の平均)にものぼります。

これを有効に役立てるための休眠預金等活用法が、明年1月から施行されます。

休眠預金は、預金者の手続きがない限り、金融機関の収入となっていましたが、この法律で、預金保険機構に移管され、民間の団体が行う公益活動を支援し、広く社会福祉に還元されていくことになります。

これにより、人口減少や高齢化の進展など社会の急速な変化の中で、国や自治体の対応が困難な諸課題に対し、きめ細かい取組を行う民間公益活動の促進と活性化が期待されます。

但し、その前提として、金融機関は、長らく出し入れ等が行われていない預金(1万円以上)の存在を預金者に通知・公告し、払戻等をしていただく努力を尽くします。

また、移管後も休眠預金の払戻請求に対応するため、あらかじめ準備金を確保し積み立てておくことになっています。

その結果、法施行後も、預金者はいつでも預金があった金融機関の窓口で、休眠預金の払戻や情報提供を受けることが可能ですので、預金がなくなることはありません。

一方、郵政民営化以前(平成19年9月30日以前)の定期性の郵便貯金で、同貯金が「引き出せなくなってしまった」とのご相談を、石川県在住の方からいただいたことがありました。

旧郵便貯金法では、満期後20年が経過すると催告書が送られ、その後2か月以内に所定の手続きがない場合は、権利が消滅すると定められており、休眠預金等活用法の適用外となっていることに注意が必要です。

皆様の大切な預貯金、この年末に一度ご確認頂き、併せて、明年からの休眠預金の有効活用み、ご理解頂ければ幸いです。」

大人が作り出した「子供の野球離れ」について 4098

未分類 / 2018年1月25日

IMG_0871昨日は市役所で各種作業、打ち合わせ。途中、県庁で収支報告書提出。夜は横浜市幼稚園協会の新春の会合へ。

各紙をにぎわしていましたが、松坂大輔投手の中日への入団が決まったようです。横浜が生んだ「平成の怪物」も37歳。彼に憧れて野球を始めた子ども達も少なくなかったと思います。しかし、最近はスピードを増して野球離れが進んでいます。

先日、東洋経済が「DeNA筒香 「球界の変わらない体質」にモノ申す 子供の「野球離れ」は大人が作り出した必然だ」と題した記事を掲載していました。楽しむスポーツ、一番を目指すスポーツ等々、スポーツにも様々あるかと思います。一流の選手の言葉は説得力があります。少し長いですがご紹介します。

<日本野球界の3つの問題点>

「今から僕が、お話させていただくことは、野球界、子供たちのために、僕が日ごろから疑問に思っていることです。野球人口が凄く減っていると言われます。原因はいろいろ挙げられています。少子化も原因だと言われていますが、それよりも速いスピードで野球人口が減っているのが現状です。

その対策として、各地で野球教室や体験会を開かれているのを見聞きしていますが、野球人口がなぜ減っているのかをもっと掘り下げて、野球関係者も考えないといけないと思います。世の中が凄いスピードで変化している中で、野球界は昔と変わっていません。かなり多くのものが昔のままです。

子供たちのためにと考えてみた時に最初に気がつくのが『勝利至上主義』です。

僕も小さいころに野球を始めましたが、野球を始めた瞬間から『勝たなあかん』と言われました。

そして、『こうやって投げるんや』『こうやって打つんや』『こうやって走るんや』『こうやってプレーするんや』と言われてきました。

皆さんの時代もそうだったと思いますが、『勝たなあかんよ』『勝たないと意味がない』と言われ続けてきたんです。

僕は堺ビッグボーイズで中学からお世話になり、ここまでやってきましたが、今の少年野球を見ると、『楽しいはずの野球なのに、子供たちは楽しそうに野球をやっていない』と思うことがすごく多いです。

2つ目は、今の子供たちは、大人、指導者の顔色を見てプレーをしている、怒られないようにプレーをしているということ。

本来なら、いいプレーをしよう、もっと遠くまでボールを飛ばそうと思って野球をしないといけないのに、ここで打たなかったら怒られる、エラーしたら怒られると思いながら野球をやっているように思います。

3つ目は答えを指導者や親が与えすぎるので、子供たちが指示待ちの行動しかできないということ。自分から動いて、何か行動を起こすということが凄く減ってきているのではないかと思います。

もちろん指導者が勝ちたくなる気持ち、いろいろ教えたくなる気持ちはわかりますが、それが将来の子供たちのためになっているかと言えば、なっていないと思います。指導者も、親も言いたいのはわかりますが、そこをじっくり我慢し、見守ることが大事ではないでしょうか。

あとは『勝ちたい』となれば、どうしても練習が長くなります。まだ子供なのに、朝早くから夕方過ぎまで練習をしている光景をよく見かけます。これも問題です。

そして、今、多いのが、高校野球やその上に行ったときに肘や肩を壊して手術をすること。僕も、未来のある子供たちが、潰れていくのをたくさん見てきました。そういう例が本当に多いです。

勝ちたいと思えば、指導者は『変化球を多く投げろ』とかいろいろ要求をします。それが子供の負担になりますし、スケールの大きい人材、育っていないのが現状だと思います」

「体ができているプロ野球選手たちでさえリーグ戦を行っているのに、骨格もしっかりしていない子供たちが、トーナメントで『この試合に負けたら終わり』という試合をしていることも問題です。

1つ負けたら終わりのトーナメントは、勝ちたいという気持ちが強くなります。そうなると変化球も多くなるし、ミスをできないという戦いがかなり続いていくことになります。

そして、試合に出ている子供たちは何試合も続くので、体の負担が多くなります。一方で、出ていない子供たちは面白くない。せっかく野球を始めたのに、いろんな経験を積むことができないという弊害があります。堺ビッグボーイズは4年前からリーグ戦を3カ月間実施しています。トーナメントの弊害がないのはいいと思います。

MLBでは『何歳までの子は何球投げたら中何日開けないといけません』とか、子供の体を考えたいろんな規制が何年も前から始まっています。しかし日本は未だにそういう規制がないので、子供たちが苦しんでいます。少年野球のときは良くても、子供たちの将来には良くないことが多いと思います」

「僕は、2015年オフにドミニカ共和国のウィンターリーグに参加しました。ドミニカ共和国は、日本の人口の12分の1ですが、メジャーリーガーは140人くらい出ている。日本は昨年10人にも満たなかった。これはどういうことなんでしょうか? どんな分野によらず世界で通用する人材が必要とされている世の中で、日本の野球界がこれだけ遅れているのは事実です。

ドミニカ共和国では指導者は何も言わずに子供たちを見守っています。そんな中で、小学生の子供たちがジャンピングスローやグラブトスを当たり前のようにやっています。指導者はそうしたプレーでミスをしても何も言いません。だから子供たちは失敗を恐れず、何回も失敗しながら新しいことにチャレンジしていきます。僕は、子供たちが何の躊躇もなくチャレンジしている姿を始めて見ました。

バッティングもとにかくフルスイングです。ドミニカには16歳から入ることができるMLBアカデミーを30球団が設置しています。これも見学しましたが、ここでも変化球を投げる子はいませんでした。ほとんどがストレートをど真ん中に投げ込む。バッターはそれをフルスイングする。というのが基本です。

こういうドミニカ共和国の小学生と、日本の小学生が今の時点で対戦すれば、日本のほうが大きく勝ち越すと思います。日本では小学生から変化球を投げますし、細かいプレーも身につけますから。でも、それが大人になったときには、すっかり逆転して、凄い差になっています。

もちろん日本がすべて悪いのではありません。日本にもいいところはたくさんあります。でも遅れている部分があるのも事実です。内向きになるのではなく、海外に目を向けてそこからいろいろ吸収するのも大事ではないでしょうか」

飛びすぎる金属バットの弊害

「それから、いま日本で使われている金属バットの弊害は大きいと思います。日本の金属バットは本当によく飛びます。年々、素材のいいバットが出てきて、飛距離は伸びています。

でも、ドミニカ共和国では16歳以前から木のバットを使っています。アメリカは大学まで金属バットを使っていますが、反発係数に制限があります。日本のバットに比べたら全然飛びません。僕も打たせてもらいましたが、木製バットに近いくらい飛ばなかった。しっかりボールを引き付けて強いスイングをしないと飛びません。

日本では昨年、夏の甲子園の1大会のホームラン記録が更新されました。もちろん優秀な打者が記録を破ったのでしょうが、圧倒的にバットのおかげで飛んでいる姿も目にします。

これは子供たちのためになっていないと思います。(プロへ進んで)木製バットで苦労するのは子供たちです。事実、苦労している選手を何人も見ていますし、僕も木製バットになれるまでに時間がかかりました」

「野球の競技人口の減少が今、問題になっていますが、単に競技人口を増やすだけでなく、本当に子供たちのことを考えることが大事ではないかと思っています。何かしら野球の縁があってメディアの皆さんも、ここに来ておられます。僕も勇気をもってトライしていくし、(メディアも)未来の野球界のこと、子供たちのためを思って情報発信してほしいと思います」

この後、メディアの質疑応答があったが、筒香は規制の存在についてふれ、「プロ野球界は、フランチャイズなどいろんな規制がありますが、本当に子供たちのためを考えれば必要でない規制もあるのではないか」と指摘。その上で「勇気をもってやってきたい」と語った。

危機感は広がっていない

さらに、「球団の垣根を越えて現役の野球選手にも、そうした認識が広がってほしい」と語った。現役選手には「現状、危機感はあまり広がっていない、『あ、減ってるなあ』という程度で広がっていない」とのことだった。

筒香は、「この取り組みは堺ビッグボーイズの部員数が増えることを目指してはいない」とはっきり語った。この点は、堺ビッグボーイズの瀬野竜之介代表も明言していたが、そうではなくて、野球を愛する子供たちのためにメッセージを発信したということだ。

記者から現役選手がモノを言うリスクについて質問があった。

筒香は、「人間は前例のないことを嫌います。(2015年オフに)ウィンターリーグに行くときも、いろんな人に反対されましたが、僕が翌年活躍したら、それからは、何も言われなくなくなりました。むしろウィンターリーグ行けと言う人が増えました。少しの周りの声におびえる音もなく、必要なことはどんどんやっていきたい」と語った。

前例がない、大胆なメッセージだ。日本を代表するスラッガーのこの言葉は、波紋を広げていくはずだ。」

Wikipediaによりますと、 「sports スポーツ」の語源はラテン語の「deportareデポルターレ」にさかのぼるとされ、「ある物を別の場所に運び去る」が転じて「憂いを持ち去る」という意味、あるいはportare「荷を担う」の否定形「荷を担わない、働かない」という語感の語である。これが古フランス語の「desporter」「(仕事や義務でない)気晴らしをする、楽しむ」となり、英語の「sport」になったと考えられている」とのことです。

スポーツの捉え方も色々あっていいだろうと思います。

 

中国のがん対策「格差深刻」について 4097

未分類 / 2018年1月24日

IMG_0865昨日は市役所で団会議、断続的な打ち合わせ等。来週から開会する定例会に向けて最後の調整が進んでいます。

先日、がんの早期発見につながる新技術が相次ぎ登場すると日経の記事を目にしました。私の古巣、日立製作所は国内で初めて尿で乳がんや大腸がんを見つける技術を確立。島津製作所もAIを活用してがんを2分で判別できる装置を開発。がんの治療にかかる医療費は世界で増加していますが、欧米勢もがんの早期治療技術に力を入れており、世界的な開発競争が加速しそうとのこと。

医療技術の進歩とともに、誰もが利用できる医療であって欲しいです。先日、日経新聞「がん社会を診る」に東京大学病院の中川恵一准教授が「中国のがん対策、格差深刻」と題して記載されていました。

「中国は世界最大の「がん大国」です。2016年、米医学雑誌に公開された統計データによると、15年にがんと診断された中国人は約429万人、死亡数は約281万人で、ともに、世界全体の約3分の1を占めます。

 臓器別では男女とも肺がんが死因のトップで、世界全体の肺がんによる死亡数の4割弱を占めます。世界人口に占める中国人の割合は2割もありませんから驚きです。

 中国の成人男性の喫煙率は約50%で、喫煙者数は国全体で3億5千万人と世界最大のたばこ消費国です。さらに、中国人の70%以上が日常的に受動喫煙にさらされているといわれています。

 中国では予防や早期発見も遅れていますが、がん治療にも問題があります。臓器別の5年生存率を日中で比較すると、肺がんは日本が39.1%で中国が16.1%。胃がんは70.4%と31.3%、食道がんは43.4%と20.9%、大腸がんは72.6%と47.2%、肝臓がんは38.5%と10.1%、乳がんは92.7%と73.1%となり、大差がついています。とくに肺がん、胃がん、肝臓がんは差があります。がん全体でも、日本の65.2%に対して中国は30.9%と半分以下です。

 中国は都市部と農村部で大きな格差があります。年齢構成を考慮したがん罹患(りかん)率をみると、農村部は都市部よりも12%、死亡率は36%も高くなっています。5年生存率も都市部の39.5%に対して、農村部は21.8%にとどまります。

 がんの種類も大きく異なり、肺がん、大腸がん、乳がんといった「欧米型」のがんは都市部に多く、大腸がんと乳がんは罹患数、死亡数ともに都市部が約2倍になっています。逆に、胃がん、肝臓がんといった「感染型」は農村部に多く、胃がんでは都市部の約2倍に上ります。

 こうした格差の原因について、日中両国のがん事情に詳しい中国の友人に尋ねると、農村部における知識の乏しさ、低い医療レベル、早期発見の遅れ、健康保険の不備などがあるのではないかと指摘しています。

 中国政府もがん対策の行動計画を策定しましたが、私もがん教育などの面で貢献できないか、友人と相談しているところです。」

中国の皆さんも同じ人間。家族もいれば仲間もいます。医療格差の縮小は、世界平和へのバロメータなのだろうと思います。

「浪人」の増加について 4096

未分類 / 2018年1月23日

IMG_0848朝、青葉台駅前で街頭演説をしていますと、「雪が降るから、気を付けてね」と出勤途中の方からのお声がけ。「帰宅時間は降ってるでしょうからお気をつけて」と言いたかったのですが、人の流れは速く、言いそびれました。雪が降りました。昨年末からの「今年は降るな」との噂話が現実のものとなっています。お気を付けください。

昨夜19時過ぎ、近所で火災発生の発報。消防服に着替えて現場へダッシュ。雪降る中でしたが消防車は先に到着。幸いにして誤報でしたが、火災が増えています。お気を付けください。

さて、先日のセンター試験でも雪による遅延などの報道がありましたが、受験生にとっては試練の雪。30年以上前の話になりますが、私は大学に入るためにアルバイトをしながら一浪しました。その後、浪人をする方が減っていたのですが、最近はまた増えてきているとか。

先日、日経新聞「この数字」のコーナーが、「10万3948人 大学の門戸狭く、浪人増加」と題した記事を掲載していました。

IMG_0859「今年の大学入試センター試験は既卒者(浪人生)の出願が前年比4.9%増の10万3948人と、4年ぶりに10万人を超えた。浪人中の志願者は1990年代には20万人弱いたが、大学の数が増え定員も拡大する中で現役志向が高まり、16年までは減少傾向にあった。

 背景には、定員超過の私立大に対する文部科学省のペナルティー強化がある。16年度から段階的に進め、18年度からは定員の1.1倍を超える学生を入学させた大規模私大には補助金(私学助成)を出さない。17年入試では早稲田大が合格者を前年より約2千人、立命館大が約4千人減らすなど有力校が門戸を狭めた。結果、競争が激しくなり「17年春は私大文系コースに入る浪人生が大きく増えた」(駿台予備学校)。

 景気回復や売り手優位の就活戦線も受験生や家計の心理を明るくし、「行きたい大学」にこだわる選択を後押ししたようだ。大学側には学生を減らすことで教育の質を高める狙いもある。18年以降は18歳人口の減少が加速。浪人生は再び減少に転じる可能性がある。」

なるほどなと思います。時代が変われば、理由も変わる。何事も変化への対応が求められます。

因みに、私は駿台予備校京都校の私立文系コースでお世話になりました。当時は一番入りやすいコースで、その中でも成績悪く、学籍番号は「666番」。入学当初は「ダミアン」と呼ばれました。わかる人にはわかる映画「オーメン」の話です。

想像を糧に成長する“生き物”について 4095

未分類 / 2018年1月22日

IMG_0839昨日は鶴見区での会合に参加した後、午後から南区の南公会堂で行われた平成29年度横浜市スポーツ推進委員大会へ。夜はお世話になった方の通夜に参列。スポーツ推進委員大会では、10年、15年、20年、それ以上と、長年地域のスポーツ推進のために活躍してこられた皆さんへの感謝状贈呈や永年勤続表彰が行われました。スポーツ推進委員は市内に約2600人おられ、日頃のスポーツ活動推進やマラソンなどの大型イベントのボランティアなど、多岐にわたり地域の陰の力として活動されています。来賓としてご挨拶に立たれた市会議長の松本研議員も25年表彰を受けられていました。地域のために活躍される皆さんには頭が下がります。

人の心をつなぐこうした活動が、AI、ロボットに置き換わることは難しいかなと思いますが、その活躍領域は確実に拡大しています。

先日、ソニーのペットロボット「aibo(アイボ)」が復活。待ち望んだ方も多かったようです。これはこれで良いことだと思いますが、人の動きをサポートしてきたロボットが、生き物に代わって活躍する時代。そして、サポートを超えて、ロボットが人に代わって働く時代が来ています。 

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が、「技術」について記載していました。

「自分の作品で好きなのは? 没後10年を迎えた作詞家・阿久悠は生前、よくこう問われた。「北の宿から」など、作詞した曲は5000を超えるだけに、関心が寄せられるのも頷ける。

阿久の答えは1975年作の「時の過ぎゆくままに」。当時を「堕落の美が似合うようになってきた気分で、ぼくは気に入っている」と自著『歌謡曲の時代』(新潮文庫)にある。もし今、時の過ぎゆくままに身を任せたらどうなろう。方向を見失うほど流れは速い。

人工知能などを搭載した自動運転車。政府は国際標準に沿いレベルを5段階で定義。レベル5は、どこでも自動運転可能な“究極の車”だが、独BMWは2021年までに実用化をめざしている。垂直に離着陸し、道路も走る「空飛ぶタクシー」は米企業が20年の実現に向け開発中だ。

片や、宇宙ステーションと地上をエレベーターでつなぐ構想やロケットで世界の主要都市を結ぶ旅客輸送計画も。まさにアニメの現実化である。勿論、課題は多い。車に限っても事故を起こした際の責任が現行法上、不明確。テロ対策など安全をどう担保するかも練る必要がある。

歌謡曲が「時代を食って巨大化する妖怪」(阿久)なら、技術は想像を糧に成長する“生き物”だ。新潮流に政治がどう関わり、豊かな社会へとつなげるのか。岐路を迎えている。」

先後の指摘の通り、様々な報道等にもありますが、この先の日本の社会は、世界はどうなっていくのかと気になることもあります。

何のための技術なのか。人間の「智慧」が求められていると思います。