安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

向田邦子さんと食品ロスについて 3981

未分類 / 2017年9月30日

DSC_5288昨日はご挨拶まわりの後、市役所で決算特別委員会関連の断続的な打ち合わせ。

先月、故・向田邦子さんの直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録した短編集「思い出トランプ」を手にしました。日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っているであろう弱さ、ずるさ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた向田小説。結構好きです。先日、日経新聞コラム「春秋」が向田さんのエピソードと共に、食品ロスについて記載していました。

「刺し身やすしを食べるときに、小皿にどのくらい醤油(しょうゆ)を注ぎますか。まあ適当に? 気にしてない? ところが向田邦子さんは子どものころ、少しでも醤油を残すと父親にこっぴどく叱られたという。小皿の醤油は翌日、ちゃぶ台の向田さんの前に置かれたそうである。

中流家庭でもこうだったから、戦前は本当に食べ物を大切にしたわけだ。「今でも私は客が小皿に残した醤油を捨てるとき、胸の奥で少し痛むものがある」と、昭和を生きた向田さんはエッセーに書いている。さて時は流れ、醤油どころか刺し身やすしだって盛大に食べ残す昨今だ。それでも現代人の胸はさほど痛まない。

コンビニで売れ残った弁当。立食パーティーの手つかずのごちそう。どんな家にも、冷蔵庫には使い残しの調味料などが眠っていよう。こういう「食品ロス」は年間600万トン余にのぼる。「もったいない」という言葉が注目されながら食のムダが膨れあがる日本なのだ。反省ムードが高まりだしたのも当然かもしれない。

宴会の最初30分と最後の10分は食事に専念する「3010運動」や、フードバンクへの食品寄付など試みはさまざまだ。対策法案をつくる動きもある。ものを食べ切ることの気持ちよさを知る時期に来ているのだろう。向田さんが得意だった手料理のひとつに「ゆうべの精進揚げの煮付け」がある。うまいんだな、これが。」

横浜市も様々なイベントや啓発活動などの大きな取り組みとともに、身近な取り組みの大切さを伝えています。より市民に届くよう継続定な創意工夫が大事だなと思います。

1分間で夢語る自己紹介について 3980

未分類 / 2017年9月29日

DSC_5371昨日の午前中、健康づくり・スポーツ推進特別委員会の市内視察で日産スタジアムへ。ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて改修が進んでいます。照明設備の更新、ラグビーにも適した天然芝からハイブリッド芝への張替(世界的な流れで、FIFAや日本サッカー協会も了承)、トイレ改修・増設等々、昨年度、今年度で計約150億円(半分は国費)が投入され整備が進んでいます。

ところで、私がそうでしたが、サッカー少年たちにとって巨大スタジアムは「夢の舞台」。年を重ねるにつれて「夢」も変化してくる場合も多いかと思いますが、「1分間で自分の夢を語れるか?」と聞かれてどう答えられるか。

先日、日経カレッジカフェに「夢を語ること」についての記載がありました。

「あなたは生涯をかけて実現したい夢を1分間で語れますか?」。そう問いかけるのは、明治大学商学部で非常勤講師としてベンチャービジネス論を教える久米信行さんです。本業のTシャツメーカー、久米繊維工業会長を務めながら、地元墨田区の地域活性化のために多くのプロジェクトに参加しています。その久米さんが、学生たちに勧めているのが「1分間夢がたり自己紹介」です。

DSC_5374 その自己紹介は「自分が死ぬまでに生涯をかけて実現したい夢」「その実現のために10年後どこで何をしているか」など、3つのパートに分かれています。夢について熱く語る自己紹介は、社会人、特に経験豊富な経営者の心を揺さぶるといいます。面接や研修などで使ってみてはいかがでしょうか。」

「熱いかな?」「冷めてないか?」と自問自答。

詳しくは日経カレッジカフェの連載「教科書は街おこし」にあるそうです。宜しければどうぞ。

「観光公害」について 3979

未分類 / 2017年9月28日

DSC_5241昨日は市内ご挨拶まわりの後、市役所で決算特別委員会関連の打ち合わせ。夜は鶴見区での会合に参加。

途中、横浜公園周辺を歩いていますと、笑顔で歩く家族連れの外国人観光客の方を見かけました。楽しんで欲しいなと思いつつ、別のところでは困った話も。先日、日経新聞コラム「春秋」が記載していました。

 「観光公害」――。どこか嫌な響きを持つ言葉をネット上やマスメディアで目に、あるいは耳にする機会が増えてきた。ただし新語ではない。本来は先進国の人々が途上国を、または都市部の住民が地方を多く訪れ、自然環境や生活、文化に悪影響を与えることを指す。

弊社の新聞記事では1970年から96年までに22本の記事でこの言葉が使われ、その後ふっつり途絶えている。国内外でリゾート開発の手法や客のふるまい、受け入れ側の体制が洗練されたためかもしれない。最近この言葉を見るのはもっぱら訪日外国人のニュースの中だ。混雑やマナーの違いが各地で混乱を呼んでいる。

沖縄県のある島で先日、警察署員がレンタカー業者に、中国語や韓国語を母国語とする人に車を貸さないよう求めたという。事故時の通訳が足らないからだそうだ。英語の客は歓迎らしい。差別意識がなかったとしても公権力が企業活動を恣意的に制限する点は疑問だし、手間を理由に人の交流を妨げる姿勢を残念に思う。

似た悩みはこの島以外にもあろう。外国語にたけた学生を招き、夏だけ手伝ってもらってはどうか。自動翻訳機の実用化も進む。交通からゴミ捨てまで、日本の生活ルールをネットや携帯電話で伝える手もある。工場や自動車による公害を、日本は智恵と技術で克服してきた。観光のもたらす混乱もきっと乗り越えられる。」

外国人に限った話でもないように感じますが、観光だけでなく「自分さえよければいい」という利己的なものは嫌な空気を広げます。

SNSでなりすまし、名誉権侵害で賠償命令について 3978

未分類 / 2017年9月27日

DSC_5361昨日はご挨拶回り、市役所で打ち合わせ、ご挨拶まわり。安倍首相が解散総選挙を正式に表明。選挙となると、有権者にとって「誰を選ぶか」ということと共に、「何が本当の情報か」を見極めることも大事なことかと思います。

先日、朝日新聞が、SNSでなりすましたことに対して、賠償命令判決が出たことについて記事にしていました。

「インターネット上の掲示板に、自分になりすまして投稿され肖像権などを侵害されたとして、長野県在住の男性が大阪府枚方市の男性に723万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8月30日、大阪地裁(北川清裁判長)であった。判決は「社会的評価を低下させ、名誉権を侵害した」として被告側に130万円の支払いを命じた。

 判決などによると、2015年5月、被告は男性がSNS「GREE(グリー)」で使用していたプロフィル画像の顔写真や登録名を無断で使って男性になりすまし、GREEの掲示板に「お前の性格の醜さは、みなが知った事だろう」などと別の利用者を罵倒する内容の書き込みをした。

 男性は今回の訴訟に先立ち、同年10月に通信会社を相手取り、大阪地裁に発信者情報の開示を求め提訴。一審は棄却したが、16年10月、大阪高裁の開示命令判決を受け、今年2月、被告を特定して損害賠償を求める訴訟を起こしていた。

 被告側は「なりすまし行為をしたことはない」と主張。しかし判決は、弁護士の問い合わせに被告の父親が「息子が投稿していた」と回答したことから、なりすましの投稿者は被告と認定した。

 その上で判決は、正当な目的なく顔写真を使い、男性が他者を根拠なく侮辱、罵倒して掲示板の場を乱す人間であるとの誤解を与えるような投稿をしたと指摘。男性の肖像権、名誉権を侵害したと結論づけた。

 原告代理人の中沢佑一弁護士は「権利が侵害されても、発信者の特定には裁判をしなければならず、被害者が大きな負担を強いられているのが現状だ」と話した。」

最後の指摘は大事な点だなと思います。この類の事件について、被害者の負担を軽くするためにも、また社会の安定のためにも、より迅速に対応できる仕組み、より厳しい罰則の仕組みが必要なのではないかと思います。

人間関係が希薄な人が「長生きできない」ワケについて 3977

未分類 / 2017年9月26日

DSC_5360昨日はご挨拶回りの後、市役所で団会議、ご挨拶まわり。 日々、色々な方とお会いしますが、人とのつながりが大事だなとつくづくと感じるこの頃です。

先日、週刊東洋経済が「人間関係が希薄な人が「長生きできない」ワケ」についてと題する記事を掲載していました。

「ジョン・ロビンズは健康と長寿をテーマにした名著『100歳まで元気に生きる!』(邦訳:アスペクト)で、カリフォルニア州で7000人の男女を対象に1965年から9年間にわたって行われた研究を紹介している。それによれば、他者とのつながりの薄い人が9年間に死亡した率は、社会との強い関係を維持している人に比べ約3倍も高かったという。

この大きな差は、年齢や性別、健康習慣や健康状態とは関係なく見られたという。それどころか、「社会とのつながりは緊密だが、(たばこを吸っていたり太っていたり、運動不足だったりと)健康的ではない生活を送っている人々のほうが、社会とのつながりは薄いが生活習慣は健康的という人々よりも長生きだった」とロビンズは書いている。ただし「最も長生きしたのは生活習慣が健康的で社会とのつながりの緊密な人たちだったのは言うまでもない」が。

1984年に学術誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に発表された医療保険会社による研究によれば、心臓発作の病歴のある男性2320人のうち、他者との強いつながりのある人が3年以内に死亡した率は、人間関係が希薄な人の4分の1にすぎなかったという。

デューク大学医療センターの研究チームは、重い病気を抱える人々の間でも社会との絆が死亡率を下げることを発見した。2001年の論文によれば、冠動脈疾患の成人患者のうち、社会的に孤立している人々の死亡率はそうでない人より2.4倍も高かったという。

私は2013年に書いたコラムで、1988年に発表されたあるレビュー論文を引用した。「社会的孤立は高血圧や肥満、運動不足、喫煙と並んで病気や早死にのリスク要因である」というものだ。

慢性的に社会との接触が不足している人々は、強いストレスや体の炎症を経験することが多い。これらは脳を含むほぼあらゆる身体組織の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

社会との交流がないと、重要な臓器への血流は減少する可能性があり、そうなれば免疫機能も低下するかもしれない。遺伝子の発現の仕方にもマイナスの影響が出て、炎症を鎮める体の能力が損なわれる可能性もある。慢性的な炎症と心疾患や関節炎、2型糖尿病や自殺未遂との関係も指摘されている。

2010年に『保健・社会行動ジャーナル』に発表されたテキサス大学オースティン校の研究によれば、「社会とのつながりの質が低いまたは量的に少ないことと、さまざまな疾患との関連を示す、矛盾のない説得力のある証拠」があるという。ここで言う「さまざまな疾患」には、冠動脈疾患の発病や悪化、心臓発作の再発、自己免疫異常や高血圧、がん、外傷の治りが遅いことなどが含まれる。

社会との交流の欠如は精神衛生上もよくない。前出のテキサス大の論文によれば、社会とのつながりによって感情的なサポートが得られれば、ストレスによる悪影響が緩和されるほか、「生きている意味や目的」をより感じられるようになる可能性があるという。

スタンフォード大学の同情・利他主義研究教育センターの科学ディレクターで、『自分を大事にする人がうまくいく~スタンフォードの最新「成功学」講義』(邦訳:大和書房)の著者でもあるエマ・セッパラ はこう書いている。「他の人々とつながっているという気持ちが強い人は、不安やうつをあまり強く感じずにすむ。さらに言えば、こうした人々は自尊感情がしっかりしていて、他者におおいに共感できる。相手を信頼し協力する気持ちも強いから、その結果として他の人々からの信頼や協力も得やすい」。

セッパラはこう続ける。「言い換えれば、社会とのつながりは、社会的・感情的・肉体的な幸せのプラスの連鎖を生み出すのだ」。

またセッパラは、つながりの実感という面で社会が十分な役割を果たせていないことが、人々の孤独や孤立、人間関係の希薄化を指摘する研究が増えていることや、孤独を理由に心理カウンセリングを希望する人が多いことの背景にあるのかもしれないと言う。

セッパラによれば、2004年には社会学的調査により、信頼できる相手がいない人が米国人の25%を上回ることが明らかになっているという。個人的な問題を気兼ねなく話せるような親しい友人がいないということだ。

健康志向の生活を送りたいなら、野菜をせっせと食べて毎日運動するだけでは不十分だ。セッパラはこうアドバイスする。「人とつながるのを忘れないこと」」

大事な指摘だなと感じました。

 

ドローンの学校について 3976

未分類 / 2017年9月25日

DSC_5121昨日は市民相談対応の後、終日ご挨拶回り。先日、神奈川県内で「ドローン」が活躍し始めている様子をご紹介しましたが、自治体が町おこしのためにドローンの学校を作るとの読売新聞の記事を目にしました。ご紹介します。

「岡山県和気町は、小型無人機「ドローン」の操縦者養成スクールを誘致し、運営会社と地域経済の活性化などに関する包括連携協定を結んだ。

 スクールは10月に開校予定。同町では、雇用の拡大や、受講者の滞在による経済効果など「空の産業革命」とも呼ばれるドローンを活用した町おこしに期待を寄せている。

 スクールを運営するのは、東京のコンサルティング会社が8月に同町に設立した「Future Dimension Drone Institute」(FDDI)。

 FDDIによると、業界管理団体の一つ、一般社団法人「日本UAS産業振興協議会」(JUIDA)が認定する操縦士の資格を取得できるコースを設け、毎月第1週と第4週にそれぞれ開講。ドローンの実技講習は和気ドーム(和気町益原)などで行い、座学はドームに隣接する施設の会議室を使う。

 操縦士資格コース(4日間、税別31万9000円)をはじめ、安全運航管理者資格も取得するコース(5日間、同38万9000円)と、両資格を取得し、さらに測量講習も受ける「測量入門コース」(5日間、同39万8000円)の3種類あり、定員は全コース合わせて月間で計20人の予定。宿泊先には、ドーム近くの町営「和気鵜飼谷うがいだに温泉」を紹介する。

DSC_5326 包括連携協定は、ドローンの特性を生かし、地域の安全・安心の確保や災害時の支援、町民サービスにも触れており、ドームの使用料金は、営利目的の場合は町民(一般利用)の5倍となるが、スクールの利用時は町民並みに抑える。また、町民の場合は同社が受講料を5万円割り引くという。

 FDDIの草加好弘社長は同町出身。4日に同町役場で行われた協定の調印式では、「ドローン市場は限りない可能性を秘めている。操縦者の育成だけでなく、地元の雇用拡大や収入増にもつながる。新たな地方創生モデルの確立に寄与したい」と故郷への思いを語り、大森直徳町長も「大きな経済効果を生み出し、地域の活性化にもつながる」と話した。

 国土交通省航空局は9月1日付で、所定の要件を満たしているとして、ドローンの操縦技能講習を行う91の民間団体と、JUIDAなど講習団体を指導・管理する9団体を同局のホームページで公表している。」

大きく広がるドローンの利用可能性。他方、様々な点から心配の声もあります。安全に利用できる環境づくりは喫緊の課題だと思います。

「ノン・テン・セグレード」について 3975

未分類 / 2017年9月24日

DSC_5331昨日は朝一番から中区での会合。動物愛護フェスタ、交通局関連イベント等の後、夜は顧問をさせて頂いている地元青葉区女子サッカー関連の会合へ。人とのつながりが人生を豊かにするなと改めて感じたひと時でした。

サッカーワールドカップ・ロシア大会出場を決めた日本代表。海外で活躍する選手たちが代表を技術的、肉体的、そして精神的に支えてるなと感じることがあります。先日、日経新聞の三浦知良選手の連載「サッカー人として」が掲載していました。

「1997年のちょうど今ごろ、今思えば自分でも異様なまでの気持ちの高ぶりがあったことを覚えている。僕は日本代表として静岡県の御殿場でキャンプに臨んでいた。ワールドカップ(W杯)最終予選、ウズベキスタンとの国立競技場での決戦が迫っていた。

 武者震い、というものだろうか。平常心でやればいい、今までしてきたことを出せばいい――。そんなレベルは振り切ってしまう心の震えというか。自分はエース。「俺が決めねばダメだ」。一生懸命やれば、の一言ではとても割り切れないプレッシャーがあった。

DSC_5334 不思議なもんでね。それが大観衆の国立のピッチに立つと、スッと心が落ち着いていく。移動の車中や控室での方が「勝たなきゃいけない」「ゴールをどう取るんだ」「負けたらどうしよう」と色々考えて。ところが通路を渡りピッチへと踏み出せば、理由は分からずとも自信が湧いてくる。大歓声を、自分の力として受け止めることができる。

 たぶん、今の代表のみんなも似た感覚をたどっているのだと思う。僕らの「習性」なのかもしれないね。

 ホームの大一番、思いを巡らせる理由は一人ひとりにあるだろう。誰もが緊張に襲われる。怖くもなる。でも怖さと向き合うのは日本で戦う相手も同じでね。

 ある意味でW杯予選は本大会より“面白い”かもね。本戦はお祭りの空気もあって、ぎすぎすするほどではない。けれども予選は隣国のライバルと火花散らすわけだ。しかも生きるか死ぬか、天国か地獄か、という局面に必ず立たされる。

 「日本には負けたくない」「何とかオーストラリアだけには」「南米一は俺たちだ」。どうしても互いの昔からの歴史、国民感情がその一戦に織り込まれる。ペレかマラドーナかという対決は、ネイマールかメッシかという新たな物語へ置き換えられていく。何層にも重なり、それだけに激しく、緊迫もする。だから胸躍る瞬間もやってくる。

DSC_5347 巡り巡る大勝負で求められるのは何か。「ノン・テン・セグレード」とブラジルの人は言う。体と心をいい状態に、いい準備をする。特別な秘訣(セグレード)などはない。そう心からスッと思えるなら、少なくとも乗り越える準備はできているんだ。」

なるほどなと思います。スポーツに限らず、その直前までに「やれるだけのことはやった」「最高の準備をした」かどうか。それが冷静さ生むのだろうと思います。

「通級指導」高校でも制度化について 3974

未分類 / 2017年9月23日

DSC_5283昨日は本会議で議案の採決が行われた後、昨年度の税の使われ方を審議する決算特別委員会が設置されました。来週から議論が展開されます。

先の本会議におきまして、我が党の安西英俊議員(港南区)が、地域療育センター充実と増え続ける発達障害児への対応について取り上げました。我が党として、これまでも横浜市における乳幼児期からの早期支援を担う地域療育センターの充実を求めてきましたが、増え続ける発達障害児に対するサポート不足について質問。林市長は「診療枠を増やすとともに、センターの相談場所拡充や親子が集まる広場事業を全市で行うなど、保護者の不安軽減と早期支援に努める」「他都市の取組みも参考にし、効果的な仕組みを検討する」と答弁。引き続き、早期に適切な支援が受けられ、社会参加がしやすくなるよう取組みを進めます。

また、国においても長年にわたり公明党のリードで発達障害児などの教育環境改善が進められてきましたが、このほど「通級指導」を高校でも制度化することになりました。公明新聞が記事にしていましたのでご紹介します。

「発達障がいなどのある児童・生徒が学習・生活上の困難の改善や克服へ、通常学級に通いながら別室で授業を受ける「通級指導」について、文部科学省は2018年度から、高校の教育課程に加える。これまでは、小・中学校のみだったが、ニーズの高まりを踏まえた公明党の主張を受け、高校でも制度化される。初年度となる18年度は、国のモデル事業で試行している23校を含め、「約40都道府県で導入が検討されている」(文科省特別支援教育課)という。

これに伴い、同省の18年度予算概算要求では、高校での通級指導の体制整備に向け、研修事業の充実などが盛り込まれている。

通級指導を受けている児童・生徒数は年々増加し、16年度は公立小・中学校合わせて、10年前の約2.4倍に当たる計9万8311人に上る。義務教育終了後のほぼ全ての子どもが高校へ進学している一方で、支援が必要な子どもは、特別支援学校の高等部などに進学しない限り、困難の改善・克服に向けたサポートを受けながら高校で学ぶのは難しい。

公明党は、高校での「通級指導」の制度化に向けて、浜田昌良参院議員が11年2月提出の質問主意書で、「将来の制度化に向けた検討、モデル校等を活用した実践的な研究を始める必要がある」と訴え、政府から「検討していきたい」との答弁を引き出すとともに、党文部科学部会が積極的に推進してきた。

その結果、文科省は14年度からモデル事業を実施し、その成果も踏まえて、16年12月、高校での通級指導を制度化するための省令などの改正を行った。

これらが施行される来年4月に向けて文科省は同年1月、教育委員会の担当者や教職員に対する説明会を実施する。来年度以降は、担当教員に対し、発達障がいへの理解や通常学級の担任との連携のあり方などに関する研修を進める。

公明党の浮島智子文科部会長(衆院議員)は、「ようやく実現した今回の制度化を契機に、全国各地の高校で通級指導を始める動きが広がるよう、地方議員とも連携して取り組みたい」と述べている。」

誰もが安心して学べる環境を創ること。とても大切な仕事だと思いますし、これからも取り組みを進めて参ります。

疲れを倍増させる言葉について 3973

未分類 / 2017年9月22日

DSC_5277昨日は市民相談対応の後、ご挨拶まわりへ。以前、老人会の皆さんからご相談いただきました、すすきの団地周辺の街路樹の根上対策が進んでいます。

「解散するのか」「なぜ今なの?」等々ありますが、「首相にしかわかりません」「時となれば頑張るしかありません」と申し上げています。色々ありますが、励ましの言葉を頂くと元気が出ます。

先日、日経新聞が養命酒製造が行った調査結果を紹介していました。

「働き盛りの男女の5割超が、上司から浴びせられた一言によって疲れを倍増させられているという実態が、薬用酒メーカー、養命酒製造が実施した「ビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査」で浮かび上がった。

 調査は今年6月、都内で働く20~59歳の男女千人を対象に実施した。

 19のせりふを示し、上司から言われて疲れが倍増したものを複数回答で尋ねたところ、「常識でしょ(当たり前でしょ)」が最多の13.6%だった。「そんなこともできないの?」が12.6%、「前にも言ったよね?」が12%で続き、50.5%の人が19のせりふのいずれかを選んだ。

 養命酒製造は「頼りたい時に突き放されたり、嫌みのような形で追い詰められたりした時に、より疲れを感じる傾向がある」と分析している。」

「当たり前」の反対語は「ありがとう」。感謝しながら走ります。

「高慢と偏見」について 3972

未分類 / 2017年9月21日

DSC_5289昨日は市民相談対応の後、市役所で決算特別委員会関連打合せ等々。国会の動きが激しくなってきました。

今夏に読み返したオースティンの「高慢と偏見」。先日、公明新聞コラム「北斗七星」が取り上げていました。

「英国に留学経験のある夏目漱石が絶賛した同国の作家にジェイン・オースティンがいる。今秋発行予定の英ポンド紙幣の肖像画にも採用される国民的作家である。漱石が最大級に評価したのは、彼女が手掛ける人間描写の卓越ぶりだった。

オースティンの代表作に「高慢と偏見」がある。今月、NHKEテレ「100分de名著」で取り上げている。タイトルが気に掛かり、手に取ってみた。

女主人公エリザベスと大富豪のダーシー。身分の差を乗り越え、すれ違う二人は最終的にハッピーエンドとなる。偏見から遠ざけていたエリザベスと、高慢だったダーシーを結び付けたものは何か。

答えは、計略も打算もないエリザベスが投げ掛けた一言。階級的にはジェントルマンかもしれないが、人間としては敬われるべき人ではないとの直言が、ダーシーに自身の高慢さを気付かせた。この出来事をきっかけに、ダーシーは自身を省みたところが小説のミソである。

作品が世に出たのは1811年。2世紀ほど前ではあるが、人間の心理は時を隔てても変わらない。今も多くの人々から支持される理由がストンとのみ込めた。

この人は本気なのか、それとも上っ面でその場をやり過ごそうとしているのか。このところ、お高い人ほど心に響かない発言が多い気がしてならない。」

純真な心で誠実に伝えたエリザベス。「直言」を受け止めることができたダーシーも立派。時代や背景異なれど、リーダーに求められるものがここにあるなと思いました。