「中学教諭6割が過労死ライン」について 3828
GWが始まりました。昨日は東京・町田市へ。久しぶりに「ぽっぽ町田」を利用。駐車場、イベントスペース、文化交流施設などの機能をもつ町田まちづくり公社が運営するビルのこと。「ぽっぽ」とは、多摩地方の方言で「ふところ」「中心」を意味。私が秘書時代に、浜田昌良参議院議員と初めて視察に訪れた場所がここでした。当時、全国の中心市街地を活性化するため、いわゆる「まちづくり三法」の改正がありました。「ぽっぽ町田」もそれにより整備された場所のひとつ。まちづくりの中心的な役割を果たす施設になることを願って「ぽっぽ」と名づけられています。
ところで、「中学教諭6割が過労死ライン」との見出し。この時事通信のヘッドラインを見て、すぐに横浜市教育委員会に問い合わせました。横浜の状況はどうなのか。確認したところ、国が調査会社を使って直接調査した結果のようで、横浜市教委で確認できているのは、市内の小学校8校、中学校9校に調査がかけられたというところまで。しかし、気になります。
「文部科学省は28日、2016年度の公立小中学校教員の勤務実態調査の速報値を公表した。
中学教諭の約6割が週60時間以上勤務しており、過労死の目安とされる水準を超過。前回06年度の調査に比べ、教諭や校長ら全職種で勤務時間が増えた。授業時間が増加したほか、中学では土日の部活動の時間が倍増。同省は「学校が教員の長時間勤務に支えられている状況には限界がある」として、中央教育審議会に改善策の検討を諮問する。
調査は全国の小中各400校を抽出し、16年10~11月のうち7日間の勤務時間を、教諭や校長などの職種別、授業や部活動、会議などの業務別に調査。小学校397校(8951人)、中学399校(1万687人)から回答を得た。
調査結果によると、教諭の平日1日当たりの平均勤務時間は小学校で前回調査から43分増の11時間15分、中学で32分増の11時間32分だった。小学校では33.5%、中学では57.6%の教諭が週に60時間以上勤務し、20時間以上残業していた。これは厚生労働省が過労死の労災認定の目安としている月80時間超の残業に相当する。
業務別に見ると、1日当たり「授業」が小学校で27分、中学で15分、「授業準備」も小学校で8分、中学で15分増加。「脱ゆとり教育」の学習指導要領導入により、前回調査時から授業コマ数が増えた影響とみられる。中学では土日の「部活動・クラブ活動」が前回の1時間6分から2時間10分にほぼ倍増した。」
私が議員になった10年前にもすでに社会の問題とされ、私に限らず、国でも地方でも、各議会で取り上げてきた問題でもあります。しかし、10年前の数字と比して大きく悪化。何もしていないわけではないですが、国や自治体が行ってきた「対策」とされてきたものは、「対策」になっていなかったということになります。
いじめ対策もそうですが、結果が大事。今回の調査結果を受けて、どのような「対策」を打ち、どのように各地各事業の「結果の検証」を行っていくのか。子どもたちのためにも、真摯な姿勢が問われます。