恩人について 3708
今年もお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。このブログ、様々なお声を頂きつつ、皆様のお蔭で、始めた当初から目標にしていた10年を、今年超えることができました。毎日更新できるのも、日常の多様な活動も、多くの方の支えがあってのことです。心から感謝申し上げます。そして、今年もたくさんのことを学ばせて頂きました。
先日、あるコラムが心に残りました。
「僕を救ってくれた命の恩人です」。結婚式の披露宴で新郎が紹介すると、一人の男性が立った。
新郎は小学生の時、体育の授業で腹部を強打し、病院に搬送された。肝臓破裂で出血も多量。生死の境をさまようも、手術が成功し、奇跡的に一命を取り留めた。その時の感謝を込め、当時の執刀医を晴れ舞台に招いたのである。
祝辞に立つ執刀医。その言葉は意外なものだった。けがは、医師の経験からみれば極めて厳しい状態。だが幼い少年は懸命に耐え、見事に生還した。「彼は人間に備わる『生きようとする力』の逞しさを私に教えてくれました。その力を患者から引き出すことが、医療の役目であることに気づかせてくれたのです」と。そして最後に言った。「彼こそが私の恩人です」。
著名な心臓外科医のバーナード・ラウン氏は「私にとって何よりも偉大な教師は、多くの患者である」(小泉直子訳『治せる医師・治せない医師』築地書館)と記す。患者は“教師”――この言葉には人間への尊敬があり、向上の心がある。ともあれ他者に学ぼうとする人の、何とすがすがしいことか。」
来年も元気いっぱい頑張ります!宜しくお願いします!