イチローとミスターについて 3522
昨日はも朝礼やご挨拶まわり。午後から三浦のぶひろ候補の街頭演説へ。三浦の熱い訴えが続きます。
選挙戦の只中ですが、日米通算4257安打目がギネス世界記録として認定され、日米通算3000本安打目前のイチロー選手の活躍の方が注目されているようにも感じます。イチロー選手、熱いです。
先日、野球評論家の権藤博さんが「ミスターとイチロー」と題して寄稿されていました。
「ダイエー(現ソフトバンク)投手コーチをしていた1992年のこと。オリックスが高校を出たばかりの選手を打席に送ってきた。新人歓迎の意味を込め、いつものようにバッテリーに直球だけを投げさせた。1球、2球、フルスイングでファウルし続ける。
きりがないので「遊びは終わり」とスライダーを投げさせた。普通は空振りしておしまいだ。ところが、その打者は完璧に反応し、真芯でとらえた。それがイチローとの出会いだった。
あれから24年。ついにピート・ローズを抜いて通算安打数の頂点に立った。あの背筋が凍った1打を、今さらながらに思い出す。
イチローはおよそバットの届くところなら安打にできる。高めの球は大根切りでひっぱたき、ワンバウンドするような球なら“ゴルフスイング”で内野の頭を越す。いわゆる悪球打ちだが、彼の場合はそこがストライクゾーン。ルール上の枠は関係ない。
その点、「ミスタープロ野球」こと、長嶋茂雄さんと似ている。私はプロ1年目の1961年、リーグ一の310三振を奪ったが、長嶋さんからは1個も取れなかった。
決め球のカーブを外角低めに投げる。さすがの長嶋さんもタイミングがずれ、体が開く。アゴがあがり、左手がバットから離れる。決まった、と思った瞬間、右手に残っていたバットで球をとらえ、右翼線にぽとり。
これと同じことを、もっと洗練された形でこなしているのがイチローだ。泳がされてもバットが残り、球が来るまで待てる。投手からみると、もうバットは出ないと思った体勢から、ズバっとくる。剣の使い手が丸腰とみせておき、近づいた途端に背中に隠していた刀を引き抜く、という感じ。これは恐ろしい。
不思議なことに、長嶋さんはこっちが失投と思った真ん中の真っすぐを打ち上げていた。もし私がイチローと対戦するなら、やはり真ん中の真っすぐしかない。まさかの球で意表を突き、あとは打ち損じを待つのみ。計算して打ち取ろうとしてはいけない。それがイチローなのだ。」
42歳のイチロー選手。いくつになっても熱い活躍が続きます。
三浦のぶひろ41歳も熱く走り抜きます!