昨日はご挨拶回り、会議の後、地元に戻って市民相談対応。会社での「いじめ」「ブラック」とも言える問題を抱え、精神的にも追い詰められ、どう対処していいかとのご相談がありました。
無料法律相談のご紹介を含め、法的な対応をお薦めしましたが、仕事上の嫌がらせはもとより、妬み、恨み、嫉み、陰口等々、できれば耳にしたくないひどい話。相談者はいわゆる普通の方なのですが、加害者のことを伺っていると、外見は大人でも、内面は分別のつかない自分勝手な子どものようです。
会社組織となれば、同じ目標に向かって頑張るものかと思います。人それぞれ様々。誰でも長所・短所がありますが、違いを認めつつ、励まし合うことが大事ではないかと思います。目標が異なれば、それも難しいのかもしれません。団結を可能とする重要な条件は、同じ目的・目標を共有していることかと思います。
ゲーテは「人間も本当に下等になると、ついに他人の不幸や失敗を喜ぶこと以外の感心をなくしてしまう」(『ゲーテ全集』大山定一訳)としています。
翻って、議員も含めまして、歴史の必然として、自分が偉いなどと勘違いし、権力をかさに着たようなものが、時間が経つにつれて、野望と保身から発するドス黒いねたみと羨望の炎に焼かれていくように感じます。
また、そうした場合の評価として「虎の威を借る狐」のようなケースが多く、自分は実力もなければ、たいした結果も出していない。口だけは達者で、評論ばかりしてふんぞり返ってる。また、やたらと他人の評価を気にする。傲慢には様々な指摘があります。
ネットで検索していますと、「中年男性に急増 知っておきたい「嫉妬深い人々」の傾向と対策」と題する昨年の日刊ゲンダイの記事が目にとまりました。
「会社、隣近所、学校……。人が集まる所には嫉妬が渦巻く。毎日顔を合わせて挨拶する同僚が、いつも幸せそうなあなたを妬み、陰でアナタの悪口を言いふらす張本人だった――な~んてことは、珍しくない。「なんでオレよりもアイツが……」という思いが、次第に膨らみ、暴発して標的を突き刺すのだ。
嫉妬。ある国語辞典で「嫉む」は「自分よりまさっているのをうらみ憎む」こと、「妬む」は「他人の優れた点に引け目を感じたり、人に先を越されたりしてうらやみ憎む」こととある。どっちも女へんが付く。やはり、女性が抱きやすい感情なのか。精神科医で、先ごろ「嫉妬をとめられない人」(小学館新書)を上梓した片田珠美氏が言う。
「とんでもありません。女の嫉妬などかわいいもの。同級生が自分のダンナよりエリートと結婚したとか、彼女の方がいいバッグを持ってるとか、その程度。でも、男の場合は違います。私自身、医者という男社会で、どれほど多くの嫉妬の現場を見てきたことか。彼らは同期の出世や高給を妬み、時として感情をむき出しにする。プライドが高いから嫉妬の女々しさを抑え込んでいた分、爆発した時に陰湿になる。怪文書や誹謗中傷のメールなどで足を引っ張ることもありますよ」
会議での発言中に横やりを入れたり、取るに足らないミスを大騒ぎして揚げ足をとるくらいは序の口。中年男は本気になって標的を孤立させようと、次々に嫌がらせを仕掛けてくるのだ。
嫉妬深い人々の数は、昭和の時代より増えている。原因は経済状況と深い関わりがあるという。
「バブル崩壊以降、日本経済は低迷し、成長が見えない時代が続きました。景気がいいころは、同期に先に出世されてもまだ昇進のチャンスは残っていました。ところが、景気悪化でそのチャンスは激減した。今の時代の出世は、“限られたパイを巡る争い”。先を越されたらチャンスはゼロといってもいい。サラリーマンの多くは、将来が不安だから恐怖を感じるし、嫉妬心をかき立てられる状況にいるのです」(片田珠美氏)
さらに、近年急速に進むSNSの普及がこれに拍車をかける。
「たとえば、フェイスブックです。同級生が仕事で海外出張した、仲間と楽しいパーティーをした、あるいはキレイな彼女と紅葉を見に行った等々――、他人の充実した人生や幸せ自慢がいつでも目に飛び込んでくる。当然、羨望を抱きます。そして『オレの方が上だと思っていたのに……』とメラメラ焼きもちを焼く。SNSなどで知らなくていいことまで知ってしまう環境が嫉妬深さを助長している時代なんですね」(片田珠美氏)
見なきゃ腹も立たないのだが……。
嫉妬深い人々は、外見で見分けることができる。片田氏は、「いつも不平不満を言ってる人」と「自己愛が強い人」と断じる。前者は「もの凄く頑張っているのに評価されない」「周りが認めてくれない」と、不満をぶちまけ言い訳するタイプ。後者は「オレ様の方が能力が上」とか「日曜日まで仕事で頑張っている」などと声高に主張するタイプ。よく他人と比べて嫉妬するが、それは自信のなさの裏返しでもある。
「もし、他人から嫉妬されたら、どうすべきか? 答えを3つ挙げるなら、(1)捨てばちにならずに“正当な努力を続ける”こと(2)嫉妬する相手を“分析する”こと(3)その人に“関わらない”ようにする賢さを持つことに尽きます」(片田珠美氏)
これが我が身を守る最善手だ。」
なるほどなと思うとともに、自分は自分らしくと思います。いずれにしましてもバカみたいな話のようですが、私自身の心に魔が入るスキを与えぬように気をつけねば、と思いました。