昨日は書類の整理とご挨拶と青葉台駅前での街頭演説。冬の感じがしません。
昨日、日経新聞が12月の世論調査の結果を発表しました。内閣支持率48%(不支持36%)。「自民党中心の内閣だから(20%)」「政策がよい(19%)」を大きく超えて、「指導力がある」「安定感がある」が共に34%のトップの評価で支持率を押し上げています。「軽減税率適用を評価する」は56%。様々なご意見はありますが、これが民衆の声かと思います。日韓両国の関係改善の動きを評価するかとの問いに対しては、評価するが75%。評価しないが14%。従軍慰安婦問題について譲歩すべきかとの問いには、譲歩する必要がある24%に対し、譲歩する必要はないが57%でした。色々ありますが、子ども達のためにも日韓が共に歩むことのできる決着を願っています。
年末のごあいさつに伺うと、簡単なご挨拶で終わることもあれば、「お茶でも一杯」と世間話などになることもあります。この時期、プロ野球の契約更改も話題に。「あれだけ下がるとやる気もなくなるよな」と4億5千万円減の5千万円で契約した巨人・杉内投手のこと。「あんなに上がって、儲けるのは儲けるね~」とはヤクルト、ソフトバンクのトリプルスリーの二人。他人事ではありますが、盛り上がります。
先日、日経新聞スポーツ欄「スポートピア」に元プロ野球選手で慶応大学野球部監督の江藤省三氏が「球界は足元見つめ直せ」と題して寄稿されていました。
「先ごろ、阪神の金本知憲新監督が「若い選手は契約金で派手な車に乗るけれど、身の丈に合っていない」と苦言を呈したという。
派手な車、とは高級外国車を指すのだろう。財産も地位も築いた人が手にするステータスシンボル。庶民にはなかなか手が届かない高級車に庶民ほどの実績も残していない選手が乗っていたら、確かに分不相応といえる。
若手に限った話ではなく、近年は球界全体の金銭感覚を疑いたくなることが多い。このほど推定年俸5千万円プラス出来高払いで契約を更改した巨人の杉内俊哉。プロ野球史上最大の4億5千万円の減額幅が話題を呼んだが、5億円ももらっていた事実に改めて驚いた。1億円プレーヤーなど今やざらで、2億円も珍しくない。多くの国民が日々のやり繰りに頭を悩ませ、軽減税率の議論の行方に注目する中、プロ野球選手の何と浮世離れしていることか。
時代が違うと言われればそれまでだが、私が巨人で査定担当だった頃は代表選手の江川卓や原辰徳でも年俸は数千万円だった。2軍暮らしが長い若手との交渉で「1万円下げるよ」と言えば「何とか現状維持でお願いします」と懇願され、別の選手に「5万円アップだぞ」と告げれば「そんなに上がるんですか」。今とは価値観が違っていた。
昨今の年俸急騰の一因にフリーエージェント(FA)制度の導入がある。FA権を得る恩恵は、それまでの所属球団を含む複数球団の中から年俸が最も高いチームを選べること。お金だけが選択の決め手ではないものの、誘因になるのは確か。FAでの流出を阻みたい球団が、選手の権利取得前に年俸をはずんで複数年契約を結ぶケースもある。
FA制ができた一方、選手の年金制度は資金難などの理由から廃止された。FA権を巡って高額の年俸を手にすることができるのはほんの一握り。多くの選手には年金が頼みの綱だったが……。年金廃止の余波か、最近は先行きへの不安から、プロの誘いを断って一般企業に就職する選手が少なくない。ただでさえ少子化が進んでいる時代。今後、プロ入りする選手の数が先細る傾向が強まりかねない。
今年、ラグビー日本代表のワールドカップでの躍進に日本中が沸いた。南アフリカからの“金星”という快挙はもちろん、長くマイナースポーツの扱いに甘んじながらも、めげずに強化に取り組んできたことへの称賛も込められていたのではないか。
かたや日本のトップスポーツの座をほしいままにしてきた野球だが、その地位が揺らいでいると思わずにいられない。青天井の年俸しかり、野球賭博の問題しかり、世間の常識から外れていく一方であれば、一気に野球離れが進むこともあり得る。足元を見つめ直す時だろう。」
確かに、少年スポーツの世界でも、サッカーは増えていますが、野球人口は減っているようです。江藤氏のように本気で野球のことを考えているから、こうした声も発信されるのかと思います。
実力を上げるための競争はとても大事ですが、偏重は弊害を生むということかと思います。何事もバランスが大事。「足元を見つめなおす」とは「何のため」を確認することなのかなと思います。
私も毎年プロ野球開幕をとても楽しみにしているひとり。制度の良否はわかりませんが、良くなって欲しいなと思います。