プールで遊べない夏休みについて 2814
昨日は地元の会合などとお祭りの一日。午後7時ころまでは天気がもってよかったですが、その後は大雨に落雷。次の週末は梅雨が明けているようです。
子ども達の夏休みが始まりました。私が小学生だった時、夏休みになると近所の市民プールや学校のプールで友達と遊ぶのが楽しみでした。しかし、状況は大きく変化しています。例えば、ご存知でない方もいらっしゃるかと思いますが、横浜市では安全性確保の観点から学校プールの解放が行われていません。昔、利用された方からしますと「信じられない」となるわけですが、これは現実です。何とかしたいとの想いから、工夫をしながら再開すべく議会でも何度か取り上げてきましたが、まだ課題を乗り越えることができていません。
そうした中、先日の神戸新聞が同様の変化について伝えていました。
「夏休み恒例のプール開放に“異変”が起きている。兵庫県西宮市では市内40小学校中11校で中止の見通しとなった。要因は兵庫県警が各市町に送付した文書。3年前に大阪で小1男児がプールで溺死した事故を受け、監視員にライフセーバーなどの資格を求めたものだが、西宮市から運営を任される地域団体は「資格がない監視員が大半。事故が起きたら責任は持てない」とやむなく中止を決めた。
プール開放は夏休みの数日間実施。同市では市教育委員会が地域住民や保護者らでつくる各地区のスポーツクラブ21に運営を任せている。2013年は改築工事などで中止したのは3校のみだった。
11年7月に大阪府泉南市で、プール開放中に1年男児が溺死する事故があり、監視業務の甘さを指摘された。警察庁は12年、有償で委託する場合は「プールの監視業務は警備業法上の警備業務に当たる」と規定。警備業法上の認定業者に依頼するよう各都道府県警に通知した。
さらに、兵庫県警は14年3月、県内の各市町長宛てに、ライフセーバーなど安全を確保できる資格者が必要との文書を送付。西宮市教委が地域に説明したところ、資格を取得する時間や金銭面の負担、責任の所在を追及されるのではとの声が上がり、中止の申し出が相次いだ。
中止を決めた「スポーツクラブ21段上」は例年、多い日で親子合わせ100人がプールを利用する。藤井正利会長(73)は「楽しみにしているだけに、監視員に救急救命の講習会を受けてもらおうと試みたが、間に合わなかった」と残念がる。「来年は開放したい」とするが、藤井会長は「責任が重くなる中、ボランティアでやってくれる人がいるのか」と不安がる。
尼崎市は職員らによる直営で、宝塚市は業者に委託している。一方、西宮市と同様、地域に委託する神戸市は「確実な救助ができれば問題ない」とし、県警からの通知後も中止する学校はない。監視員らには自動体外式除細動器(AED)の講習などを受けてもらい、安全性を確保する。」
当然ながら、安全はすべてに優先しますが、あれもダメ、これもダメとなると、子ども達がどう感じるか。ダメな理由をクリアして子ども達のために場を提供するのが、これもまた大人の責務ではないかと思います。
子どもにとって夏のプールは大きな楽しみ。友好の場、学びの場でもあります。プールに限らず、自分が子どもの時にお世話になったように、大人がそうすることは、この世を引き継ぐ後継の人々へのバトンタッチ。厳しいですが、そうしないことは利己的とも取れます。
様々な壁がありますが、創意工夫を凝らしながら引き続き「場の提供」目指し頑張ります。