安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「それでも夜は明ける」について 2694

未分類 / 2014年3月23日

昨朝、日テレのウェークアップを見ていますとクリミア半島問題のやり取り。今、クローバル社会にあって、時代は東西冷戦、第二次世界大戦より以前に戻っている。自らの主張を通すためにはウソも本当も関係ない。それぞれの国が思いのままに、むき出しの感情でぶつかり合う時代に戻っているのではないか。尖閣も同じ。話し合いで解決していくしかない、との主旨の話でした。こうした論調をよく耳にしますし、その通りだなと思います。

そこで日本はどのような役割を果たすべきのでしょう。テレビでこの先の議論に踏み込むと、それこそ意見がぶつかり合いかもしれませんし、評論されていた方々も立場がなくなるのかもしれません。しかし、政治は意思を鮮明にして具体的に行動していかないと流れにのまれるのでは、と思います。歴史は繰り返す。私はその立場ではありませんが、他国にできなくとも日本にはできることがあると思うのですが。いずれにしましても、次元は異なりますが、悪化する学校のいじめ問題やブラック企業問題などの根っこと似てるなと思います。

昨日午後、党県本部での打ち合わせの後、一人で映画を見てから帰りました。「それでも夜は明ける」原作は1853年発表された「Twelve Years a Slave」。今年のアカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した作品。

ウィキペディアから引用しますと、1841年、ニューヨーク州サラトガにソロモン・ノーサップという妻と子供と過ごす自由な黒人がいた。彼はヴァイオリン奏者として生計を立てていた。ある日、彼は二人組の男たちから金儲けができる周遊公演に参加しないかと誘いを受ける。二人組の男たちとの夜が明けた後、ノーサップは薬漬けにされ意識もうろうとしながら、南部地方にある綿農園へ輸送されていることに気づいた。彼は奴隷として、奴隷オーナーから購入されて、偶然にも奴隷を虐待する農園の支配人ののもとへ売られた。ノーサップは解放されるまでの12年間を南部の奴隷として生きる。

リアルな描写が印象的でしたが、同じ人間が、同じではないという勝手な判断で悲惨な人生を送ることになる。奴隷社会。強い者が弱い者を動物扱いする。そうした状態が当たり前の時代。当たり前ではないのに誰かが当たり前にした。餓鬼のよう。これも人間の本性。

感情の衝突か、理性の対話か。物質的に豊かになっても人間の心が進化しない限り、形は変われど、歴史は繰り返すのか。人の幸せとは何なのか。

いずれにしましても、怒りがこみあげてくる作品でした。