「海を渡る半沢直樹」について 2491
昨日は区内の運動会や防災訓練に伺いました。秋晴れのいい天気。行って話を伺うと課題が見えてきます。
帰りに近くのスーパーに寄りましたら、目についたのが輝かく北海道のサンマ。一尾138円。調理するのは私ではありませんが、迷わず購入。「またサンマか」と言われそうですが、「今が旬」というのは近いうちに終わるわけでして、それがまた価値を高めているようにも思います。
旬といえば、終わりましたが「半沢直樹」。今、輸出の動きがあるそうです。日経新聞が伝えていました。
「今年のテレビドラマで最高の視聴率をたたき出した「半沢直樹」。TBSテレビ系で放送され日本一有名な銀行マンとなった主人公の半沢直樹が、ついに海を渡る。10月中旬から台湾を皮切りに、アジアの他の国や地域でも放送される見通しだ。TBSテレビは視聴率の低迷にもがいてきた。ただ再び人気ドラマを量産できる体制が整ったことで、今こそアジアに攻め込む好機とみる。CMスポンサーとなる日本企業とタッグを組み、広告とセットでコンテンツを現地に売り込む斬新な手法にも挑む。アジアを舞台に、「ドラマのTBS」と呼ばれた名門の復権をかけた同社の戦いが始まった。」
(中略)「アジアの新興国では、日本の放送局が持つ番組の企画力や制作力が改めて見直されているという。各国では経済成長に伴ってチャンネル数が増えているものの、放送できるコンテンツが「質」「量」ともに十分ではないためだ。こうしたアジア各国のニーズをいち早くうまくとらえたのが韓国ドラマ。集中的に放送枠をおさえて一定の認知度をあげたことはよく知られている。」
(中略)「日本の地上テレビ放送の番組は、輸出金額が63億円(2010年、総務省調べ)と韓国の半分以下にとどまる。日本のコンテンツ市場は米国に次ぐ世界第2位の規模を誇るにも関わらずである。「日本は韓国の約10倍の市場規模がありながら、テレビ番組の輸出額は3分の1程度」。総務省の「放送コンテンツ流通の促進方策に関する検討会」は今年6月、コンテンツ市場の中核を占めるテレビ放送の課題をこう指摘した。検討会は著作権処理の円滑化など輸出促進の必要性を強調するとともに、「5年後(18年)までに放送コンテンツの海外事業売上高を現在の約3倍に増加させる」との目標を掲げた。」
観光振興もそうですが、日本の高いポテンシャルが活かされていないひとつの分野かと思います。民間だけでなく、国としてそれが「なぜなのか」という総括なしには同じことを繰り返す可能性があります。
(中略)「ドラマで主人公は、見せ場に必ずこう見えを切った。「倍返しだ」――。話題となったこの決めゼリフは、そもそも金融業界でライバル銀行からある会社への融資を取り返し、2倍の貸出契約を新たに結ぶ営業用語だという。日本国内の視聴率争いでは苦戦続きだったTBS。アジアという新天地で波に乗り、晴れて「倍返し」となるかどうか。」
輸出も続編も、またこれからが楽しみです。