根強い大企業志向について 2240
昨日、センター試験が終了しました。大学入試はひとつのゴールではありますが、新たな人生のスタートでもあります。そして学生生活のゴールは卒業であり就職や進学であると思います。そのゴールに向かってどのような日々を送るか。決められた決勝点は変えることはできません。
読売新聞によりますと、昨年春に卒業した大学生約56万人について、同じ約56万人分の正社員の求人があったものの、約20万人が正社員として就職していなかったことが内閣府の推計で分かったそうです。
約20万人分の求人の多くは中小企業といい、根強い学生の大企業志向が、中小企業への就職に結びつかないミスマッチを引き起こしている実態が浮かび上がったとしています。
内閣府によりますと、就職したのは約36万人で、就職しなかった約20万人の内訳は、未就職・未進学が9万人、大学院などへの進学が8万人、パート・アルバイトでの就職が2万人、不明が1万人。内閣府は、進学した8万人を除く12万人については、中小企業の魅力が学生に伝わっていない部分があるとしており、厚労省の協議会では、来年度から学生に地域の中小企業の求人を紹介するハローワークの非常勤職員を、全国50大学に常駐させる方針を確認しています。
以前、就職指導に関する議論を伺ったことがありますが、学生本人の大企業志向による選択肢の限定化が卒業後の進路を作れないという話とともに、保護者のそうした大企業への根強い意向が大変強く、大変多いという話がありました。どのように考えようと自由なわけですが、大企業だから安定しているとは言い難い世の中。ひとつの見方ですが、どの道であれ進んだ先で「なくてはならない人材」にとの意思があるかどうかが色んな意味で大事なことではないかと思いますし、そのための準備期間が学生生活ではないかと思います。
今も自らの道を開こうと頑張っている学生が少なくありません。まだまだですが、政治行政も雇用を作れるように尽力しています。全てを思い通りにすることは簡単なことではありません。希望した会社に入った後であっても思った通りでないことの方が多いのではないかと思います。どの道であれ、今いる所で光る人材を目指すことが大事ではないかと思います。まずは一歩を踏み出す勇気を、と願っています。