安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

中国の高速鉄道事故について 1610

未分類 / 2011年7月25日

昨日もお祭りに伺いましたが、ある会場で話題に上ったのが中国の鉄道事故。日本にも鉄道事故はありますが、日本人の感覚では「いつか起きるだろう」と見る向きが多かったようです。

歴史、人口、国土の規模等々、日本と中国は大きく異なります。6年間中国蘇州市に駐在していましたが、人口の多い中国における競争社会の様相は日本の比ではありません。効率追求の考え方も日本の比ではありません。品質保証に関する考え方も異なります。ひとつの不良品も出さないことを目標に考えるのが当然としてきた日本の製造業に対し、早く大量に作ってコストを下げ、不良が出れば交換すればいいとする中国的な発想。しかし、全てではないにせよ後者が効率を高め、グローバル競争には不可欠な発想。時間の経過とともに後者の歩留りが上がっていることも確かです。ただ、人の命にかかるものには、この発想を当てはめるべきではないです。

そうした考え方を象徴するかのような事故が発生しました。

毎日新聞によりますと、中国浙江省温州市で23日夜、高速鉄道の列車が別の高速列車に追突して双方の車両が脱線、一部車両が高架橋から転落した事故。中国国営通信の新華社は24日午前、死者は35人、負傷者は210人に上ったと伝えています。死者のうち2人は外国人、死者の中に日本人はいないとのこと。更なる死傷者のないことを願っています。

毎日新聞によりますと、脱線した高速列車の一部車両は高架橋に引っかかったまま直立し、うち2両が落下して地面に直撃。中国浙江省で23日起きた事故は、これまで鉄道の安全性を強調してきた中国当局に大きな衝撃。開業したばかりの高速鉄道・北京-上海間(中国版新幹線)でもトラブルが相次いでおり、不安の声が高まるのは必至。

平均時速が50キロ未満だった中国の鉄道は、97年に高速度化に着手。07年には在来線で時速200キロを超す高速列車を本格導入するとともに、並行して「高速鉄道」(中国版新幹線)の建設も主要都市間で進められてきました。

今回事故のあった路線は今年6月末に開業した北京-上海間のような「高速鉄道」とは異なり、在来線を利用して高速鉄道と同じ「和諧号」と呼ばれ、時速200キロ以上で走行可能な別タイプの列車を走らせていたとのこと。

いずれも車両は白地に青いラインを基調とし、胡錦濤国家主席が提唱する「和諧(調和)社会」にちなんで「和諧号」と名づけられていました。

ただ、北京-上海間ではトラブルが相次ぎ、工事の過程では鉄筋の強度不足の疑いも浮上。構造に見合った速度設定がなされているのか疑問視する意見も出ていたそうです。10日には山東省で雷雨のため架線が故障、12日にも安徽省で電力供給設備が故障して緊急停止したという事態もあったそうです。

また、元鉄道省幹部が地元紙に対し、技術的な裏付けのないまま「世界一」にこだわり、最高時速を時速350キロに設定したと証言。開業直前になって300キロに下方修正された経緯もあったとのこと。

原発事故を起こした国の者が言うのも何ですが、この事故を機に安全第一の発想を願いたいです。