ある年金生活の方の話しを通して 571
しかし、ひどい話があるものです。昨朝、あるご婦人から年金についてのご相談を頂きました。約40年前のこと。家計が厳しく2年間保険料が払えない時期があったが、その後、立ち上がり2年分を含めて綱島郵便局で納金。年金記録がきて見てみると、その2年分が抜けている。港北警察横の社会保険事務所で第三者機関へ確認依頼申請。藁をも掴むつもりで「いつ頃になるでしょうか?」と聞くと、面倒くさそうに「わかりませんね。見つからないかもしれませんし、半年か1年はかかりますから」とのこと。
ご本人にしてみると必死に納めた保険料であったわけですが、納めたことを証明する書類が何も残っていないことが大きな問題でした。しかし、本来入金したかどうか確認できるデータがあることが当然のことであって、基本的な作業も出来ていない側がそうしたことを言うこと自体問題です。社会保険庁の問題は組織的、体質的なものであり、個人の全てが悪いとは思いませんが、襟を正すべきです。まだ社会保険庁が何をやってきたのか、わかってないのがいるということです。
議員になりまして100件以上の年金関連相談をお受けしています。相談者のために一生懸命に頑張る職員もいます。しかし、約半分は本当に態度が悪い。公的機関ですから比較にもなりませんが、その態度については民間では「評価に値せず」だと思います。以前相談したことも、事務所まで足を運ばないと返事なし。何もしていないケースもあり。対象は65歳以上の高齢者です。そこへ行くのも大変な方も少なくありません。やはり、解体は正しいと改めて思いますし、個人的には公的年金の管理とはいえ、もっと民間的な手法を導入すべきだと思います。人の採用から評価、人事までも従来のような甘えは一掃する。微塵も残さない。顧客第一の成果主義も徹底をする。こうした意思と行動が必要だと考えます。
その点、民主党の皆さんには徹底した社会保険庁解体を、我々と共に推進して頂きたいです。社会保険庁の組合は昔から民主党を支えられているわけですが、政治倫理があるならば、ここまで悪辣な状態の組織から支持してもらう方が困るのではないでしょうか。テレビでは威勢のいいことを言われますが、公務員でなくなることへの手続きを含め、社会保険庁改革には相当な及び腰です。この一点をみても「本当に行政改革ができるのか?」よく見ていただきたいです。
ここ数年、社会保険庁問題を民主党の一部議員に小出しにリークし、さながら「自爆テロ」を起こしながら、社会保険庁問題を政権問題にすりかえるように尽力してきました。それに本来の目的を見失った一部マスコミ、メディアが載るという安易な状態が続いていますが、益々出てくる社会保険庁問題。それはとりもなおさず、問題を野ざらしにしながら傍観し、自らの失態を政争の具にしてきた組合の問題でもあります。
社会保険庁の使命は何なのか。そこまで高尚なことでなくとも、普通にやるべき仕事を、やってもらいたいものです。窓口に来る方は様々な方がおられると思いますが、できれば民間では当たり前のことなのですが、お客様には誠意をもって親切に対応するくらいのことはやった方がいいと思います。
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