10/2(木)
福生市議会建設環境委員会の行政視察で岐阜県美濃加茂市、長野県松本市を視察しました。
1日目は岐阜県美濃加茂市。調査事項は①地域コミュニティの活性化における多文化共生推進について ②商工業の活性化について(姫biz、FAAVO美濃國) の2項目です。
【多文化共生推進について】
美濃加茂市は、大型企業の製造工場が立地していたことから1990年の入国管理法改正により外国人の流入が急増、当時311人0.6%だった外国人住民は2008年のリーマンショック時にピークを迎え5,927人10.8%に。その後、大企業の撤退等もあり減少に転じましたが、2015年の3,948人7.1%から増加に転じ、現在では5,258人10.8%となっています。
急増する外国人住民との生活ルールや文化の違い、言葉の問題から、地域が直面している様々な問題に対し、多文化共生社会のまちづくりを計画的・総合的に推進することを目的とした『美濃加茂市多文化共生推進プラン』を策定し、現在は第3次共生プランに基づいて取り組みが進められています。
美濃加茂市の取り組みで特筆すべきは、外国人住民に対する教育にかなりの予算を割いていることです。就学前から義務教育期間にしっかりと日本語教育と生活指導を行うことで、中学3年生の外国人生徒の高校進学率が平成13年度の22.2%から平成30年度では93.1%となるなど、高い効果が出ています。
外国籍の子どもが学校の授業についていけるようになったことで、日本での進学・就職を目指すようになり、またそのことで外国籍の親が自分の仕事だけでなく、地域や今後のことを考え始め、自治会の班長や消防団員などを受け、地域活動に参加するようになり、戸建て住宅を持つようにまでなった、という成果も出始めているとのこと。
美濃加茂市における多文化共生の推進は、市長が掲げたスローガン【In Minokamo, You are not foreigner,You are the partner.】の通り、国籍を問わず、同じ地域に暮らす者として、互いに同じ方向を向いて歩んでいこう、という気概がそのまま表れたものであると感じました。
【商工業の活性化(姫biz、FAAVO美濃國)について】
美濃加茂市は江戸時代の五街道の一つである中山道の宿場町・太田宿を基盤として発展してきた歴史があり、古来より中山道は京都から江戸へ将軍家に嫁ぐお姫様の通り道だったことから『姫街道』と呼ばれていたため、女性の活躍推進により平成の時代にかつての姫街道の賑わいを創出することを目的とした『平成姫街道プログラム』を実施。現在はその中の起業支援窓口『姫Biz』とクラウドファンディングサイト『FAAVO美濃國』を併せて運用しています。クラウドファンディングプラットフォームには地域を盛り上げるプロジェクトに特化した『FAAVO』のエリアオーナー制度を採用し、この制度の利点を生かして、姫Bizとの相互支援による効率的な運用を可能にしています。
起業支援の特徴として、起業とは言えない趣味の延長と捉えられるようなものも認めており、これには美濃加茂市まち・ひと・しごと創生総合戦略『Camino(カミーノ)』に掲げる【女性が「何かを始めたい」と夢を持ち、その夢を実現させるために歩みたい道を進んでいけるまちづくりを進める】という理念に基づいています。
また、FAAVO美濃國のプロジェクト成立率は71.7%と高い結果が出ています。
これからの起業支援には新しい視点が必要との考えから視察を行いましたが、
今回の視察を通して、参加した委員にとって新たな発見があり、福生市の商工業の活性化の取り組みにつながることを期待したいと思います。
