福生市要保護児童対策地域協議会研修会
7/24(月)
もくせい会館にて開催された『平成29年度 福生市要保護児童対策地域協議会・立川児童相談所共催研修会』に参加しました。
今回は東京都児童福祉専門員/子どもの虐待防止センター理事を務めておられる片倉 昭子氏を講師に迎えての『地域で気になる家庭への子育て支援』と題した講演と『発達に課題がある子どもと家庭について』をテーマにしたグループ討議の2部構成で行われました。
児童相談所に通告のあった虐待の種類の構成にも変化が見られ、平成20年度では身体的虐待が38.3%と一番多く、ネグレクト(育児放棄)37.2%と合わせると75.5%と大半を占めていたものが、平成27年度では心理的虐待が47%とほぼ半分の割合となってるとのことで、発見が難しくなっていると考えられます。
更に『施設入所で地域から離れる子どもは6%、94%は地域で暮らしている』とのことで、こうした問題には地域の関りが不可欠であることが分かりました。
また、虐待と脳の発達について、様々な研究結果があり、当事者への支援は多角的に進めなければならないことも分かりました。以下、資料から引用します。
・性的虐待を受けた人は、目の前のものを見たり、視覚的な記憶形成と深く関わっていたりする「視覚野」の容積が通常より18%減っていました。
・暴言を受けた人は、コミュニケーションに重要な役割を果たす「聴覚野」の一部が変形していました。
・激しい体罰を受けた人は、感情や思考をコントロールし、犯罪の抑制に関わる「右前頭前野内側部」の容積が約19%萎縮していた、などの変化が見られました。
・脳の変化により、行動にも支障が出ます。たとえば激しい体罰を受けた人の脳は、集中力や共感などに関わる部分などが減少しているため、うつ病の一種である感情障害や、非行を繰り返す素行障害などにつながる可能性が高くなります。
(友田明美福井大学教授 朝日新聞 平成28年11月27日)
グループ討議では参加者の皆さんの経験から具体例を挙げていき、それぞれの事例に共通するキーワードから、ポイントとなるのは『地域(周囲)の関わり』という事が導き出されました。
地域社会における児童虐待の支援の難しさとして、『支援の方法が確立されておらず、事例ごとに考え、工夫していかなければならない』ということがあります。
虐待に至るまでには、それぞれ異なった背景があることと思います。虐待を受けた子どもは当然の事、親にも支援が必要な場合もあります。であるならば、1対1、人対人の関りが求められるのも当然かと思います。
制度面など支援体制の強化については政治の分野になろうかと思いますので、今後もしっかりと勉強させていただきたいと思います。
