公明党 福生市議会議員 青木たけし

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道徳授業地区公開講座

活動日記 / 2015年10月11日

福生第二中学校で行われた『道徳授業地区公開講座』に出席させていただきました。

まずは5校時の道徳授業の参観から。各学年が作成した以下の指導案により授業が進められました。
1年:『たったひとつの命だから』(生命の尊さ)
2年:『いつわりのバイオリン』(よりよく生きる喜び)
3年:『進路の選択について』(自主・自立、自由と責任)

全体を少しづつ観て回ろうかとも思いましたが、私は2学年のテーマに興味がありましたので、1つのクラスを最初から最後まで、自分自身も一緒に勉強させていただきながら参観させていただきました。

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『いつわりのバイオリン』

ドイツのブレーメンでバイオリン工房を営む腕利き職人フランク。彼は納得のいかない作品にはラベル(作者の証)を貼ろうとしません。そんな彼の下には多くの弟子達が集まり、フランクは分け隔てなくその技術を授けました。その中でもロビンという若者の才能は際立ち、ロビンは作ったバイオリンに自身のラベルを貼ることを許されるまでになります。

そんなある日、世界的に著名なバイオリニストがフランクの評判を聞きつけ、次のコンサートはフランクのバイオリンで演奏したい、と言いました。演奏会が成功すればフランクの名は世界中に広まるかもしれない。ところが、工房にはストックがありません。演奏会の日程を考えると、納得のいく作品を作るのに十分な時間もありません。

【何とかしたい・・・】

フランクは悩んだ末に依頼を受けました。
その後、食事もとらずにバイオリンづくりに熱中しました。
約束の日の夜明け前、バイオリンが完成しますが、納得がいくものではありませんでした。
ひとり工房で呆然とするフランクの目に一台のバイオリンが映りました。それは、フランクがロビンに初めてラベルを貼ることを許したバイオリンでした。
一瞬手をとめたものの、気がつくとそのバイオリンを手にし、ラベルを自分の名前に貼りかえてしまいました。

その日の昼前にバイオリニストがやってきました。バイオリンを渡すフランクの手は少し震えていました。
バイオリニストはバイオリンを受け取り、弾き始めました。その見事な音色に皆が聞き入る中、ロビンは息が止まるような衝撃を受けていました。

演奏会は大成功し、フランクの元には巨額の謝礼金が届き、工房には各地から注文が殺到しました。
しかし、フランクの心は重く、憂うつです。一方、ロビンは黙々とバイオリンづくりに集中しています。

【ロビンに打ち明けなければならない・・・】

フランクは毎日心を痛め続け、ぼんやりとしていることが多くなりました。ロビンは、そんなフランクを見ているのがつらくなりました。

【自分がいることでフランクを苦しめているのではないか・・・】

ロビンは故郷のボヘミアへ戻り、自分の工房を開く決意をしました。
故郷に戻ったロビンは何かが吹っ切れたようにバイオリンづくりに情熱を傾け、フランクと同じように満足のいかない作品には決して自分のラベルを貼ることはありませんでした。そしてロビンのバイオリンは、ボヘミアの地でたちまち有名になりました。
一方、フランクの工房では、生気なくバイオリンをつくるフランクの姿に弟子たちが一人去り二人去り、徐々に活気を失っていきました。

そんなある日、フランクの元に一ロビンから手紙が届きました。

「・・・私はあなたのバイオリンの音色に憧れ、あなたの弟子になりました。あなたのもとでバイオリンづくりの修業ができたことは生涯の宝です。今でも私はあなたの音を求めてバイオリンづくりに励んでいます。しかしまだまだあなたの音を超えるバイオリンを作ることができません・・・」

手紙を読み終えたフランクは、便箋を手にしたまましばらくうつむいて泣いていました。
そしてフランクはロビンに便りをしたためるため、筆をとりました。

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この資料を使って
・ついやってしまい、あとで後悔したことはないか
・悩んだ末フランクはバイオリン作りを引き受けたが、どんな気持ちからだろうか。
・フランクがバイオリニストにバイオリンを渡すとき震えていたが、どんな気持ちだったのだろうか。
・フランクは、日夜胸を痛め続けていたが、その日々の気持ちはどんなものであったか。
などの問いかけを行い、生徒たちは思い思いに発言していましたが、全体的に肯定的な意見が多く、生徒たちの心の育成が形になっていると感心しました。

この授業には『人間には自らの弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し、誇り高い生き方をしようとする意欲を育てる』というねらいがあり、よく『中だるみ』と言われる2学年にあって、自分の中にある善悪織り交ぜた様々な感情・思いに対して正しく理解し、いかに考え、いかに行動することが大切なのかを考えさせ、身に着けさせる非常に価値のある内容だと思いました。

授業参観の後、『今後の道徳授業に求められること』と題し、福生市教育委員会 教育部参事の石田周氏による講演が行われました。
その中で、「道徳の授業は、一人ひとりが(授業の)ねらいに照らして、自分の生き方の中の課題について深く感じたり、考える時間」とのお話がありました。

現代は科学技術等の進歩により、物質的には豊かな時代です。
しかしその反面、心の病など、内面的な荒廃に起因する様々な事象が問題視されている時代でもあります。
そうした観点から見ても、この『道徳性』を培うことが生徒一人ひとりにとって、ひいては地域全体を明るく拓いていく重要なポイントになると思います。

『学は光、無学は闇。知は力、無知は悲劇』
学ぶとことで新たな知識、価値感を得ることはいくつになってもワクワクするものですね。