セルフネグレクト
不勉強でお恥ずかしい限りですが、最近この言葉を知りました。
セルフネグレクトとは、成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なう状態で、必要な食事をとらない、必要な介護・医療を拒否する、不衛生な環境で生活を続ける、家族や周囲から孤立する、などの症状が見受けられます。
セルフネグレクトに陥る原因としては、病気になる、入院などで社会や家族と離別する、家族関係のトラブルを抱える、身内の死に直面する、などがあげられますが、認知症などによる場合もあるようです。
防止策として、地域社会における民生委員など、周囲や身近にいる人による見守り体制の構築が必要かつ重要になりますが、現状はセルフネグレクトの状態の方に対して行政が介入するための法的根拠や基準がなく、対応が困難な状況があり、大きな課題となっています。
今回セルフネグレクトに関して色々調べていく中で『愚行権』というものに突き当たりました。
『生命や身体など、自分の所有に帰するものは、他者への危害を引き起こさない限りで、たとえその決定の内容が理性的に見て愚行と見なされようとも、対応能力をもつ成人の自己決定に委ねられるべきである』(ジョン・スチュアート・ミル『自由論』より)
この愚行権については様々議論があろうかと思いますが、愚行権の行使というところになってくると「自分の勝手だから放っておいてくれ」と言われてしまえば、それ以上踏み込むことが困難になります。私も最近何人かこのような状況の方と接する機会があり、対応に苦慮しているところですが、解決の糸口になるのは『相手に寄り添いながら、粘り強く対話していくこと』であると思います。
地域にしっかり根ざし、お一人一お人と顔を合わせながら、力をつけていきたいと思います。
