▶レガシーを未来へ「東京2020」/コロナ禍、福島県沖地震を乗り越え、熱戦展開/福島・郡山市
(東北パラ水泳選手権を開催)レガシーを未来へ「東京2020」/コロナ禍、福島県沖地震を乗り越え、熱戦展開/福島・郡山市
今月24日で東京パラリンピック開幕から1年を迎えた。このレガシー(遺産)に位置付けられた「2022夏季東北パラ水泳選手権大会」兼「2022年度日本パラ水泳通信総合記録会」(主催=東北身体障がい者水泳連盟=東水連)がこのほど、福島県郡山市で開催された。同大会の誘致には、公明党の山根悟市議が尽力。当日は、競技の出発合図員として運営に携わった。
今大会には東北、関東地方から精鋭58人がエントリー。障がいの種類や程度、運動機能などでクラス分けされ、自由形やバタフライ、平泳ぎなど7種目、計21プログラムでタイムを競い合った。
合図音が響くと選手たちは一斉に水しぶきを立ててスタート。力強い泳ぎでゴールするたびに、会場は大きな拍手に包まれた。
「納得のいく記録が出せて良かったです」
競技を終えた菅原紘汰選手(21)は力を込めて語った。生まれつき肩から先の両腕がない菅原選手は、上半身の筋力で勢いを付け、左足を推進力にして右足でかじを取る。今大会では「男子50メートルバタフライ(運動機能障がいS5)」「50メートル背泳ぎメドレーリレー(同)」で自己ベストを更新した。2024年パリ・パラリンピック代表育成選手に内定している。
東京パラリンピックに出場した石浦智美選手(34)は障がいが最も重いクラスの「女子200メートル個人メドレー(視覚障がいSM11)」で自己ベストをマークした。
石浦選手は、先天性緑内障と無光彩症を患い、両目がほとんど見えない。競技中は、ターンやゴールで壁に激突してしまう可能性があるため、コーチが棒(タッピングバー)で体に触れてタイミングを知らせる。石浦選手は「積極的な泳ぎができた。課題も見つかったので次につなげます」と意気込んでいた。
■公明市議が誘致に尽力
東北パラ水泳はこれまで宮城県を中心に開かれてきたが、今年3月に発生した福島県沖地震の影響で予定していた大会会場が利用できなくなった。また、新型コロナの感染拡大で練習用プールの閉鎖も相次いだ。
予定していた開催スケジュールが迫る中でのこの状況。大会を共催する一般社団法人日本パラ水泳連盟の櫻井誠一常務理事は「選手の力を試す機会をつくれないか」と東水連の齋藤真一技術支援員を介し、山根市議に相談した。
今年6月、櫻井常務理事らは、山根市議の橋渡しで品川萬里市長を表敬訪問し、パラ水泳大会の開催を要望。さらに、山根市議は同月定例会で、東北パラ水泳の同市への誘致を提案した。
大会の開会式で山根市議は「健常者と障がい者が力を合わせて作り上げる大会だ。新たな記録を残せるよう素晴らしい泳ぎをしてほしい」とあいさつし、選手にエールを送った。終了後、山根市議は大会関係者と菅原、石浦の両選手と懇談。櫻井常務理事が「多くの選手の可能性を広げる大会となった。山根市議の力添えに感謝したい」と述べると、山根市議は「今後も障がい者スポーツの振興に取り組む」と答えていた。
2022/8/26 公明新聞










