▶学校花壇にレンゲの種まき
児童書『じろはったん』を追体験/福島・伊達市立小国小で
■公明市議が開催、橋渡し
福島県伊達市の市立小国小学校(児童数24人、佐藤孝宏校長)でこのほど、児童書『じろはったん』(作=森はな、アリス館)の世界を子どもたちに追体験してもらおうと、レンゲソウの種まきが行われた。同校と市民団体「じろはったんと遊ぶ会」(永野泉代表)を、公明党の池田英世市議が橋渡ししたのがきっかけだ。
この物語は、戦時中、知的障がいのある青年「じろはったん」と村人たちとの温かな交流、そして戦死した親友への思いが描かれている。咲き乱れるレンゲ畑で、じろはったんと子どもたちが楽しく遊ぶシーンを再現するため、課外授業として今回の種まきが企画された。
この日は1年生から6年生まで、23人の児童が小さな手で花壇に穴を掘りながら、レンゲソウの種を丁寧にまいた。本田瑠奈さん(6年)は「レンゲ畑になるのが待ち遠しい。じろはったんのように友達と仲良く過ごしたい」とにっこり。佐藤校長は「古里を愛し、人を思いやる心を育んでほしい」と話していた。
■震災と戦災
永野代表は11年前、宮城県石巻市吉野町で弁当屋を営んでいたが、東日本大震災の津波で自宅兼店舗が全壊。がれきの中から奇跡的に見つかったのが一冊の『じろはったん』だった。生まれ故郷の福島に住まいを移し、2014年から県内外の小学校で本の寄贈や講演など、活発に活動を展開している。
「震災と戦災は異なるが、人々が手を携えて平和に生き抜く大切さを知ってほしい」と永野代表。「この活動が心の復興の一助になれば」と願っている。池田市議は「こうした試みが各地で実施されるよう応援したい」と強調した。

