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カテゴリー(⑤ 小さな声を聴く力)

「バス停にベンチがほしい」足の不自由なご高齢のご夫妻からのご相談が始まりです。2011年当時、ベンチの設置は、バス事業者(西鉄など)にしか認められておりませんでした。調査したところ、上屋付きのバス停のベンチは5年間で350カ所に設置される予定でしたが、出来ているのは103ヶ所、しかもそのほとんどが、天神や博多駅など都心に集中、私の住む東区ではたった3カ所、「0」=未設置の区も複数ありました。その理由は、バス事業者がベンチの設置を上屋付きとセットで広告会社に全面委託し、広告会社は上屋に掲示するポスターなどの広告収入により上屋付きのベンチの整備費用を捻出する仕組みになっており、これでは、広告宣伝効果のあるところにしかベンチは整備できず、極端に偏ってしまっている状況でした。

「これはおかしい?」議会質問を行い、上屋付きのベンチは、公共施設や病院などの周辺のバス停にこそ必要であり、「福祉」の観点から福岡市などが責任をもって整備すべきと訴えたところ、整備基準が改正となり、福岡市や地域団体(自治協議会・町内会・商店街)も設置できるようになりました。その後、議会質問を重ね、福岡市が管理する幅員のある歩道のバス停周辺全てにベンチが設置される運びとなりました。

バス停周辺のベンチが、”ぞくぞく”と福岡市内の至るところで整備されつつある状況を見て、既にご夫妻は霊山に旅立たれておりますが、きっと喜んでいただいていることと思います。

ユニバーサルをもじった「おさる」=モンキーのマークが目印です。バス利用者だけではなく、どなたでも休憩するのに利用できます。「ベンチができてうれしい」など多くの方から喜びの声が寄せられています。令和4年度中に新規に350カ所に整備される予定です。

ベンチプロジェクト①  ベンチプロジェクト

「脳梗塞により半身不随となった40代の方から、寝返りが打てずバリウムによる胃がん検診が受けれないので、胃カメラによる検診が受けられるようにしてほしい」との市民相談を受け、保健福祉局健康医療部健康増進課に要望したところ、令和3年12月1日(水)から1,800円の受診料金(市県民税非課税世帯の人、生活保護受給者、中国残留邦人等で支援給付の受給者は証明書の提示により料金は免除)で受けられるようになりました。「50代になるのを待たなくても受診できるようになってうれしい」との喜びの声が寄せられました。

福岡市検診ガイド(抜粋)

特例措置(40代で胃カメラ検診)の概要

 

始まりは、公明党福岡市議団に届いた「シングルマザーの方からの働きながら資格を取ることの困難さを訴える」一通のメールからでした。

議会提案の結果、ひとり親が就職に結び付きやすい高度な資格を取得するために、養成機関で修学する場合に支給する高等職業訓練促進給付金が令和2年度から通信制も対象になりました。

さらに、令和3年度からは資格の対象が(准)看護師、保育士、介護福祉士、作業療法士、理学療法士、歯科衛生士、美容師、社会福祉士、製菓衛生士、調理師に加え、栄養士、理容師、きゅう師、はり師、柔道整復師、歯科技工士、助産師、言語聴覚士、臨床工学技士、精神保健福祉士、2級自動車整備士に拡大されました。

詳細は、議会質問(令和元年第4回定例会(2019.9.17)議会中継(録画)をご覧ください。

「制服により中学校に通えない子がいます」、教育関係者の方からの情報提供を受けたことが始まりです。人権団体の集まりに参加し、関係者の方々から生の声をお伺いしました。本人・当事者の声として、性別を押しつけられる制服を着るのが苦しく、その苦しさをなかなか理解してもらえず、思い詰めてリストカットをして先生に抗議したが、リストカットしたことそのものを叱られ、制服を着ることの苦しさは最後まで理解してもらえなかった。保護者の方の声として、まず、制服を着なくて済む中学校探しから始まり、「えがお館」への相談、必要に 応じた精神科の受診、診断書の入手、全国で行われるLGBTQ(性的マイノリティ)に関するセミナー・シンポジウムへの参加など、何とかして子どもが不登校にならないように動きに動いたとのこと。あるセミナー・シンポジウムの中で、LGBTQの生徒を初めて受け入れる中学校の先生が真剣に質問されていたが、その事例は偶然にもうちの子どものことで、その先生がうちの子どもの担任になる先生であることが分かったなど。本人、保護者、教師など、関係者の方々が制服のゆえに時間と労力を費やされ、心身ともに大変な御苦労をされているお話を伺いました。子どもの人権に配慮し、子どもが自由に、運動機能性、着脱が容易などの観点から、ズボン・スカート・キュロットが選択できるように制服の見直しの議会提案を行った結果、約70年ぶりに中学校の標準服が見直されることになりました。

平成29年第3回定例会(2017年6月15日)

福岡市の教育が変わります!

人権スケッチ 第43回 ありのままの自分を表現できる社会に

「学校運動場を借りての町内会ソフトボールの試合中に、選手が突然倒れ、たまたま学校関係者が居て学校屋内からAED(突然、正常に動かなくなった心停止状態の心臓に電気ショックを与え、心臓の状態を正常なリズムに戻すための医療機器)が持ち出せて電気ショックで一命を取り留めたが、今後も起こり得るのでぜひAEDを屋外でも使えるようにしてほしい」との市民相談を受け、議会の一般質問で取り上げさせていただきました。福岡市の市立学校のAEDはこれまでほとんどが屋内に設置されていましたが、国のガイドラインで示されている「誰でもアクセスできること」を踏まえ、夜間や休日には地域の方なども学校施設を使用している現状を考慮し、令和元年12月のリース契約更新時に合わせて、屋外への配置に変更されました。

AED

AED設置場所の状況(市立学校225校【小・中・高・特別支援学校】)

○ 屋外設置 220校

○ 屋内設置   5校(舞鶴小中、住吉小中、特支1校)

※ 小中連携校は警備員常駐、特別支援学校1校は学校開放事業未実施のため

(令和元年9月議会の一般質問の実現)

「ひとりの声を大切に!」いよいよ令和元年11月1日から人工内耳用体外器(修理・交換)が福岡市の日常生活用具の給付種目として追加されることになりました。平成28年決算特別委員会でこの問題を最初に取り上げてから苦節3年が経過しましたが、粘り強く議会質問を重ねて来て本当に良かったと思っています。「これで安心して手術を受けることができます」と関係者の皆様から喜びの声が寄せられました。

 

 

 

人工内耳(西日本新聞)

人工内耳用体外器の助成内容

赤ちゃん1,000人のうち、およそ1~2人に生まれつきの難聴があると言われています。難聴があっても、早期に療育など必要な支援を受けることで、言葉やコミュニケーションの発達が促され、社会参加が容易になります。平成31年度から、生まれつきの難聴を発見し、早期療育につなげるため、すべての赤ちゃんを対象に「新生児聴覚検査事業」を実施し、新生児検査費用を全額公費助成(政令市初)することが実現しました。また、令和元年11月から日常生活用具の給付品目に人工内耳体外器が追加され、交換・修理費用の助成が実現しました。平成28年8月、人工内耳を装着した重度・高度難聴のお子様を持つお母様からの市民相談がすべての始まりでした。「一人の声を大切に」公明党の議員として、そのミッション(使命)が果たせて大変うれしく思っております。(平成28年決算特別委員会総会質疑・平成30年第5回定例会での提案の実現)

新生児聴覚検査リーフレット

   人工内耳

市営住宅のカスカディーナ便器については、昭和53年から昭和58年度に採用され、現在1,470基ほどが設置されています。設置されて年数が経過し使用中の不具合発生時の部品の供給ができない状況や市販の一般のものと比較し7倍以上もする専用温水便座しか取り付けられないことなどが、市民相談で意見として寄せられておりました。福岡市住宅供給公社に働きかけ、数年での更新計画を策定し、今年度より、設置年度の古い住宅より一般的な便器へ改修を行うことが決定しました。

「私は足が悪いので、『高齢車乗車券』をもらってもバスや地下鉄が利用できないんです。タクシーも選べるようになったらいいのにね」とのご相談を受けて幾星霜、他都市の先進事例調査や議会質問、予算要望を再三重ね、全会派一致の議会請願も採択し、髙島市長の市長選の公約に盛り込んでいただき、ようやく「高齢者乗車券のタクシー利用拡大」を実現することができました。あのご相談者から「良く諦めずにがんばってくれました。ありがたいです。」との喜びの声をお聴きし、感慨ひとしおであります。

高齢者 タクシー

高齢者乗車券タクシー利用拡大

「障がい者の福祉作業所の方々が、東区役所のトイレの前の狭い空きスペースで物販をされているのが見るに忍びない」との市民相談を受け、現地調査を行い議会の一般質問で取り上げさせていただきました。7月1日(水)、東区役所1階ロビーに福祉売店がオープンしました。障がい者の理解促進や経済的自立のため、障がい者施設で作られた商品を常時提供するとともに、区役所利用者の利便性向上のため、切手・はがきなどが販売されていますので、どうぞご利用ください。(10時から16時まで)【2014年3月6日 平成26年第1回定例会での提案の実現】

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東区役所福祉売店