18日から20日まで、所属の教務厚生常任委員会の行政視察で山口県に行ってまいりました。3日間とも好天に恵まれ、訪問先市役所での事業説明と現地での調査も順調に進みました。
初日の18日は山口県宇部市の、「ご近所福祉推進事業」について。地域のボランティア団体や介護事業者、自治会など民間団体の手で福祉の拠点を作ってもらい、子どもから高齢者まで障がいの有無に関係なく、誰でも集える場とします。市はそこに補助金を出します。写真の「夢ふうせん」さんは、介護事業者が別に合同会社を立ち上げ、運営しているものです。
これからの少子高齢化・人口減少社会にあっては、福祉の分野でも民間との協働・地域で助け合う共助が必要になってきます。
2日目の19日は美祢市の「病院事業経営改革プラン」について。美祢市は合併によって、2つの市立病院を持つことになったのですが、総務省の求める病院改革プランを、2つの市立病院を一体としたプランを策定して、改革を進めています。
藤岡市も合併によって2つの病院になったわけです。藤岡の場合は経営がそれぞれ別のため一体ではできませんが、連携や役割分担を更に進めて、経営を改善していく必要があります。更にはあまり遠くない将来に、経営体制についても考えていく必要があると思います。(写真は研修中の委員会メンバーです)
最終日の20日は萩市の「九州・山口の近代化産業遺産群」について。萩市は九州各県と共同で世界遺産登録を目指して、歴史まちづくり部に世界遺産推進課を設けて活動しています。藤岡市も高山社跡を含む「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を目指していることから、参考になればと思い視察してまいりました。(写真は萩博物館)
さすがに萩市は明治維新揺籃の地です。素晴らしい城下町も残され、見ごたえのある遺跡・旧跡が数多くありました。また群馬県の初代県令(現在の県知事)である楫取素彦は、かの吉田松陰の義弟に当るということを萩の人たちは良くご存知で、群馬県から来たと言うと歓迎されました。ちなみに創立138年を迎える地元の藤岡第一小学校には楫取県令の書が残されています。この小学校は明治6年に藤岡学校として開校し、8年後の明治14年には本格的な校舎を落成しました。この時の記念式典に来校し、祝辞を述べられたとのことです。(写真は構成資産のひとつである萩反射炉。調査のため足場に囲まれていました)
月刊公明(公明党の機関誌です)11月号に、私の書いた記事を掲載していただきました。編集部より執筆の依頼を受け、藤岡市の5歳児健診と発達支援事業について書かせていただいたものです。この事業は、私も一般質問で取り上げて推進してきたことから思い入れがあり、時間を作って原稿に取り組ませていただきました。執筆にあたりご協力いただいた藤岡市役所子ども課の皆様に心より感謝申し上げます。
人口7万人弱の小都市である藤岡市の事業は、先進都市や大都市の施策には及ばない部分もあります。しかし小都市ならではの良い面もあり、職員の皆さんには本当に頑張っていただいています。これからもしっかりと推進に取り組んでまいります。
*月刊公明は残念ながら一般書店では扱っていませんので、興味のある方はご連絡いただければと思います。
10月2日
10月最初の日曜日、第1回藤岡うめ~もんまつりが開催されました。午前中はやや肌寒かったのですが、お昼過ぎには日が差してきて、気持ちいい気候になりました。
会場の中央公園には市内の16店が自慢のB級グルメを出品、どのブースにも長蛇の列ができていました。人気投票も行われ、初代チャンピオンには「和食処 吉村」さんの「トンコロ」が選ばれました。来場者が各店でもらったはし袋を、おいしいと思ったものに投票し、決まったものです。私もいただきましたが、トンコロはその名のとおりとんかつとコロッケが融合したもので、下味の付いたほくほくしたコロッケの味と、歯ごたえある豚肉のうまみが同時に味わえます。
一方ステージでは、よしもとのプロジェクトで群馬に住んで活動している、お笑いコンビのアンカンミンカンが司会を務めて、市内の団体によるダンスや太鼓が披露され、多くの観客の拍手を浴びていました。アンカンミンカンは初めて見ましたが、軽妙なトークでステージを盛り上げて司会進行をこなし、プロは力があるものだと感心しました。(お笑いはイマイチ?・・・これは小2の息子の評価です)
チャンピオンに選ばれなかった各店の料理も、おいしいものばかりでしたが、行列が長すぎて、何種類も食べられなかったのが残念でした。また今回参加されなかったお店で、おいしい料理を出されるところもたくさんあります。今回これだけ大勢の方が来て下さったのですから、反省を活かしつつ次回もよいイベントにして、藤岡を元気に盛り上げていければと思います。
ぐんまちゃんも来てくれました。小さな子どもに大人気でした。
先週いっぱいで16日間にわたる9月議会が閉会となりました。涼しい議場から残暑のまちへ出て、行動再開です。
今回も連続18回目となる一般質問を行いました。以下、少し長くなりますが質問・答弁の要旨を掲載させていただます。
地方版CSR(企業の社会的責任)について
問:CSR(企業の社会的責任)とは、企業はその活動に関係を持つすべての人々に対して社会的責任を果たすべきという考え方であり、地域に根を張る中小企業も社会貢献活動を活発に行っています。それに伴い地元企業と地方自治体、市民らが一体となって進める「地方版CSR」の取り組みがはじまっており、地域貢献活動を行う企業を認定して支援する動きが広がっています。藤岡市においても、地域の民間企業の地域・社会貢献活動を支援する取り組みを強めていくべきと考えますが伺います。
答:本市では、まず企業が普段から取り組んでいることに光を当て、情報を市民に提供していくことから始めたいと考えます。企業の活動を側面的に支援できる環境を整え、協力関係をさらに深めていきたいと考えます。
問:企業のCSRと共に「自治体CSR」が注目され始めており、釧路市は平成20年、自治体では全国初の自治体版を策定し、市職員の社会的責任を再認識し市民に信頼される市役所を目指しています。勤務時間中の公的活動ばかりではなく、勤務時間外の私的活動においても信頼される市職員の活動を促しています。
藤岡市でも、改めて職員にその社会的責任を再認識してもらい、市民に信頼される市役所としていくため、藤岡市版CSRの策定は大きな効果を生むと考えますが伺います。
答:藤岡市としても、職員の行動規範として、社会活動・社会貢献への指針として大変有効であると思いますので、釧路市や他の事例を参考にさせていただき、検討を進めて行きたいと思っております。
問:CSRの理念を実効在るものとし、市民と行政の協働を図るためにも、市職員にNPOなどの地域の民間団体に所属していくことを呼びかけ、積極的に活動する職員に対しては、人事考課の中で評価していくべきと考えますが伺います。
答:職員の活動状況を把握した後、に実際に導入している他市の考課制度を参考にしながら、検討して行きたいと考えております。
地域活動団体などへの加入については、職員には機会を捉えて積極的な参加を呼び掛けていきたいと考えております。
市民の健康づくりについて
問:平成20年度より特定健康診査・特定保健指導が、40歳から74歳までの国保加入者全員を対象として始まり、藤岡市においても実施しています。これまでの受診率の推移、また今年度と来年度の見通しがあれば伺います。
答:特定健康診査の平成20年度実績は対象者13,558人で、受診者4,051人、受診率29.9%、平成21年度は対象13,635人で、受診者4,498人、受診率33.0%、平成22年度は暫定値ですが、対象13,547人で、受診者4,530人、受診率33.4%です。平成23年度の受診率は約35%程度を見込んでいます。このように、年々少しずつではありますが、受診率が増加していますが、平成24年度目標値の65%は達成できない状況です。
問:現状の改善には市民の健康づくりに対する意識の底上げを図る、長期的な取り組みが必要です。ウォーキングは誰にでも始めやすい有酸素運動で、楽しみながらマイペースで持続できる効果の大きい運動です。生活習慣病などの予防や対策のための手軽な運動として、全国各地の自治体でもウォーキングの普及を進めています。
藤岡市でも日常的に取り組むことができるよう、市内各所に安全で魅力あるウォーキングコースを設定して教室を開くなど、積極的に推奨し、コースマップを作成して配布するなど、更に普及を進めることが必要と考えます。お考えを伺います。
答:市内でウォーキング協会が大会を行っており、その際のコースを参考にコースを設定していきたい。コースマップについては関係各課と協議し対応したいと考えます。
また身体を動かすきっかけづくりの場として必要に応じ、ウォーキング教室の実施も考えたいと思います。
問:休日などにハイキングコースを歩くのもアクセントになり、またより多くの方にウォーキングの楽しみを経験してもらう機会になると思われます。藤岡市のホームページには14のハイキングコースが紹介されていますが、地図が掲載されていません。ホームページに地図を掲載すると共に、ハイキングコースマップを作成して配布することによって、より多くの方にコースを知ってもらうことができ、観光にも有益です。新たなハイキングコースマップの発行と、ホームページへの地図の掲載について伺います。
答:市では既存のハイキングコースの見直しや新たなコースの構築に努め、新しいマップ作りを検討しています。その際には様々な情報を盛り込んで、コースの特色が分かるようなものとしてまいります。またホームページに地図の掲載も含めて、情報刷新について併せて検討してまいります。
問:これらの課題は、それぞれ市役所の中で多くの部署が担当しています。将来の財政負担を抑え、市民の健康づくりのためにより良いマップを作成するという目的のために、部署を超えてどのようなマップを作るのが最善であるのかを考え、情報を出し合って協力して取り組んでいく必要があります。お考えを伺います。
答:日常的なコースづくりやマップの作成、それに伴うウォーキング教室の開催などが必要と考えます。このことについて「ふじおか健康21夢プラン推進ネットワーク会議」において、市民の代表者や庁内の関係部署と連携をとりながら、検討していきたいと思います。
*上記はくぼたの私的編集による要約です。詳細はくぼたまで直接お問い合わせいただくか、後日藤岡市議会HPに掲載される議事録でご確認ください。
9月議会が本日開会となりました。会期は16日までの16日間となっています。9月議会は昨年度の決算審査が行われる、重要な議会です。もちろん3月の予算審査も大切ですが、決算も同じくらい重要だと思っています。現在分厚い決算書と格闘していますが、市民の税金がどのように使われたかを検証する大切な機会ですので、しっかりと取り組んでまいります。
今回も引き続き2期目連続2回目、1期目から通算連続18回目の一般質問を行います。今回の質問通告は以下の通りです。
1.地方版CSRについて
① 地方版CSR(企業の社会的責任)への市の取り組みについて
② 自治体CSRについて
③ 職員の地域活動について
2.市民の健康づくりについて
① 特定健康診査について
② 健康ウォーキングの普及及びウォーキングコースマップの作成について
③ ハイキングコースマップの作成について
私の質問順位は2番目と決まりましたので、登壇は13日(火曜日)の午前10時半頃となります。万全の準備でがんばってまいります。
8月6日の午後、かんなの里納涼祭と、藤岡地区納涼祭に相次いで出席させていただきました。涼風が吹く中で、さわやかなひと時を過ごすことができました。
かんな会は藤岡市福祉支援センターもくせいの指定管理をお願いするなど、市内で障がい者福祉に取り組んでいただいている社会福祉法人です。かんなの里はかんな会の中核的な施設で、障害者支援施設として日中・夜間の居住支援を行っています。ここでは地域に開いた施設運営を目指しており、開会式の挨拶で黒澤理事長さんは、この催しで利用者さんと触れ合っていただき、障がいを知っていただきたいと話されていました。まずは知ることから理解への第一歩が踏み出されます。
施設による障がい者の保護と支援はもちろん必要ですが、私は施設の中だけに留めておくのではなく、地域の中で健常者と共に障がい者が自立して生活できる社会が理想と考えています。地域の中で自然に触れ合うことで理解し、支えあうことが当たり前の社会になってほしい。その理想に近づいていくためにも、これからもかんなの里を応援し、まずは中小企業に対する市独自の障がい者雇用助成金の実現を目指していきたいと思います。
藤岡地区納涼祭は今回で5回目、多くの地域の皆さんが気軽に会場を訪れるようになってきました。ようやく地域の行事として定着しつつあるようです。藤岡地区は昭和・平成の合併前の旧町村のなかでも大きな地区だけに、他地区と比べて地域の一体感は弱いと感じます。改めてこういった取り組みを積み重ねていくことで、大きな意味での地域づくりを進めることは大切だと感じます。また、昨年から群馬医療福祉大学の学生さんがボランティアで手伝ってくれていますが、回を重ねる中で多くの学生さんが来てくれるようになればいいと思っています。
8月13日は我が芦田町壮青年会が中心になって、芦田町大盆踊り大会が開かれます。地元の皆さん・子供たちのよき思い出となるように、しっかり準備のお手伝いをさせていただきます。
8月1日 石井政調会長を迎えて議員研修会
高崎市内で公明党群馬県本部の夏季議員研修会が行われ、終日参加してまいりました。今回の研修は午前中は小水力発電についてと地域自主戦略交付金・地域再生基盤強化交付金について学び、午後は党本部より石井政調会長を迎えて講演が行われました。
小水力発電については、ぐんま小水力発電推進協議会の洞口幸男氏に講演いただきました。小水力発電は、再生可能エネルギーの中でも太陽光発電や風力発電に対して影が薄い存在です。しかし安定電源としては小水力のほうが有力です。天候や気象条件に発電量が左右される太陽光・風力に対し、安定した水流があれば、小水力発電は安定した発電量が期待できます。
群馬はダムによる水力発電も盛んに行われていますが、小水力発電についても全国有数のポテンシャルを秘めた地域であり、市町村も今後地域おこしのためにも小水力発電に力を入れていくことが求められると思います。ただ、太陽光発電に自治体が力を入れるようになったのは、やはり国による補助金が充実したからというのも事実で、小水力についても補助率のかさ上げや、水利権の問題と許認可の簡素化などの国の支援が欠かせません。
藤岡市では、平成19年度から平成20年度にかけて、市内にある未利用自然エネルギーの有効活用を検討する「エコ・ワット・プロジェクト(資源活用検討会)」を開催しました。その取り組みの延長として県立藤岡北高校近くの農業用水排水路にマイクロ水力発電所を設置しています。最大出力740wh/日という「極小」水力発電ですが、身近な自然エネルギーの学習場となることを期待し、財団法人広域関東圏産業活性化センターの「グリーン電力基金」の助成を受けて、市内企業の施工により設置したもので、藤岡北高等学校環境土木科の協力により、発電量表示盤に表示される発電量・累積発電量・二酸化炭素削減量の調査を行っています。発電した電力はバッテリーに蓄え、発電所周辺の照明灯の電力として利用しています。
県内では天狗岩水力発電所のような本格的なものから、浄水場の水流を利用して設置した高崎市などいくつかの小水力発電所があります。間もなく決まるであろう全量買取制度や、国の動向を見ながら、藤岡市でも小水力発電を検討する必要があると考えます。
地域自主戦略交付金・地域再生基盤強化交付金については、内閣府の職員2名の方からレクチャーしていただきました。国の来年度予算の動向を注視しながら、藤岡市でどう活用していけるのか、研究していきたいと思います。
午後は石井啓一政調会長の講演と質疑応答が行われました。私も米の放射線の問題を質問させていただきましたが、市議や町議から放射線の問題や子ども手当の問題、電力の固定買取制度の問題など多くの質問が出され、政調会長は丁寧に答えてくれました。党本部の政調会長と地方議員が同じ目線に立って意見交換できるのは、ネットワーク政党公明党ならではと思います。
7月15日
所属の教務厚生常任委員会で、所管事務調査を行いました。所管事務調査とは、委員会が所管する部署の行っている事務や管理する施設について、訪問して聞き取り調査や視察を行うものです。今回は児童デイサービスセンター「ふらっと」(福祉課)、学校給食センター(教育委員会)、史跡高山社跡(教育委員会文化財保護課)の3ヵ所を調査しました。
「ふらっと」は昨年まで障害児学童保育所として運営されていた施設を、今年度からは障害者自立支援法に基づいた児童デイサービス事業に移行させた施設です。昨年度は障害者支援センター「きらら」のオープンに伴い、障害児学童保育所から中高生が分離され、中高生対象の児童デイサービスセンターがきらら内にオープンしました。今年度は残る小学生対象の児童デイサービスセンターが、ふらっととして設置されたのです。
自立支援法に移行したことによって、一時預かりである学童保育ではなく、療育が主となり個々の障害に応じた適切な指導・援助が行われるようになったことが大きな改善点です。また自立支援法では利用者負担が原則1割負担で済み、所得に応じた負担上限も設定されているため、ほとんどの場合が以前より大幅な負担軽減となっています。市の財政負担も、国・県の補助率が大きく上がるため、大幅な軽減となりました。
ひとつだけ残念なのが、この施設は午前中の空き時間は、つどいの広場(乳幼児と保護者の遊びと交流の場と子育て支援の施設)としても利用されていましたが、移転せざるを得なくなったことです。幸いに昨年度にオープンした総合学習センター内に移転できましたが、やや狭い上ボランティアネットワークセンターと同居になっているので、早期に良い場所を確保してもらいたいと思います。
学校給食センターは、藤岡市立の全ての小中学校の学校給食共同調理場です。しかし建物が2棟に分かれていて効率が悪い上、第1調理場が昭和53年、第2が昭和63年のオープンで、施設・設備とも老朽化が進んでいるため、市議会でもたびたび議論になっています。第1調理場についてはウェットシステムといって、調理場の床が水で常にぬれている方式であり、雑菌の繁殖の恐れがあること、また受け入れた食材の下処理を行う「汚染区域」と調理を行う「非汚染区域」の区分けができていない構造になっているなど、現在の衛生基準を満たしていない施設であることから、子どもたちの健康を守る上でかなりの問題があります。もちろん床についてはドライシステムの施設同様に床に極力水をこぼさない「ドライ運用」を行うなど、細心の注意を払って運営していますが、できるだけ早期に改善が望まれます。改善のためには、施設の新築しか選択肢は無いと思われます。
史跡高山社跡は、平成21年に国指定史跡となり、翌年藤岡市が土地・建物を取得しました。富岡製糸場を中心とした絹産業遺跡群のひとつであり、世界遺産登録を目指しています。
史跡高山社は、創始者高山長五郎が養蚕法改良を行った「高山社発祥の地」です。高山氏は中世からの旧家でしたが、長五郎は明治時代初期から養蚕の研究に取り組み、ついに「清温育」という優れた養蚕飼育法を確立しました。長五郎は飼育法をここで指導して普及に努め、また優秀な養蚕指導者を全国に派遣して清温育を全国に広めました。この清温育の普及によって養蚕の生産性は大きく高まり、当時の主要輸出品だった生糸生産を支え、日本の近代化に大きく貢献したのです。その意味で長五郎と高山社は、日本の近代化を陰で支えた隠れた功労者なのです。清温育の確立なくしては生糸の大量生産は不可能で、日本の近代化は大きく遅れた可能性があると思われます。
現状の高山家住宅は、養蚕を行わなくなった後も高山家の住宅として使用され、1階部分は改修されています。しかし2階の蚕室は、養蚕を行っていた当時の状態がよく残されていました。今後の復元と保存は、専門家の手によって保存管理計画を策定した上で、それに基づいて進められることとなります。史跡としての価値を損なわないように、しっかりとした対応が必要です。一方で活用については、景観の保全も求められると言うことから慎重な検討が求められます。史跡として受け継いだ私たちが、責任を持って守り伝えていかなければなりません。また世界遺産登録に向けて、まず市民にしっかりとその意義を広報するなど、より積極的な関与が必要であると感じます。




















