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 本日、12月議会が閉会となりました。これからの年末年始で訪問対話と街頭演説に励み、今年を締めくくり新しい年をスタートダッシュできるよう、頑張ってまいります。。

 

 今回の一般質問は、高齢者を中心に市民の健康を守るための取り組みと、捨て猫捨て犬を増やさないように去勢・避妊手術に助成金を出すべきと質問させていただきました。長くなりますが、その概要を掲載させていただきます。

 

1.市民の健康づくりについて

 

問:肺炎は日本人の死因の第5位であり、死亡者の約98%が65歳以上の高齢者です。肺炎の原因の約3割が常在菌である肺炎球菌であるため、高齢者用肺炎球菌ワクチン予防接種への公費助成が始まり、平成26年度からは国の定期接種事業となりました。
これは65歳で接種を受けるものですが、未接種者に機会を与えるために、5年間の経過措置として70歳から5才刻みの未接種者を加えて対象を拡大して実施されてきました。昨年度で経過措置期間を終える予定でしたが、接種率が十分ではなかったため5年延長し、令和5年度までとなった経緯があります。
藤岡市においては予防接種についてもコール、つまり個別通知による勧奨と、リコール、未接種者への再勧奨が実施されてきた結果、藤岡市の接種率は60%近くまで達していて、県内では最も高い接種率となっています。今年度も既に対象者、つまり65歳以上の5才刻みの方々への個別通知を郵送していますが、70歳以上の方については5年前に接種しなかった方ですので、5年前に続いてリコールも含めすでに3度目の郵送です。今回もリコールを行えば4度の通知となりますが、5年前には制度の仕組みが十分理解されていなかった恐れもあり、対象者の内の70歳以上の未接種者に対してもリコールを行う必要があると考えます。今年度も対象者の内の未接種者すべてに対してリコールの予定があるのかお伺いします。

 

答:今年度も、12月末までの接種状況をとりまとめて、対象者のうち未接種者に対しては、再勧奨通知を発送する予定です。

 

問:国の定期接種が始まった当初、接種を見送ってもまた5年後に公費助成を受けての接種が可能という誤解がありました。リコールの際は文面を工夫するなどして、接種の意義と、公費助成で受けられるのは最後の機会である旨を分かりやすく表記するなどして、接種者数を増やす取り組みを進めるべきと思いますが、お考えを伺います。

 

答:再勧奨通知に接種の意義や公費接種は今回が最後の機会である旨を記載するなどし、多くの方に接種を受けていただけるよう努めたいと考えています。

 

問:フレイルは、加齢とともに心身の活力、運動機能や認知機能等が低下し、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態です。これは適切な介入支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
これをそのまま放置すれば、要介護状態等へ進んでしまい、5年以内に要介護になる危険性はフレイルでない人の3.5倍、フレイルを経て要介護状態になった方々の介護費用の平均は、そうでない人の10.2倍に及ぶと試算されています。
フレイルに早く気づき、正しく介入して治療や予防をすることで、生活機能を維持向上、すなわち健康な状態に戻して要介護状態に進むことを食いとめ、健康寿命を延伸することが可能となります。
 新聞報道では、国はフレイルの人を把握するため、75歳以上の後期高齢者を対象に、来年度に新たな健診を導入することを決めたとのことです。生活習慣や認知機能などを尋ねる質問票を使って判断するフレイル健診の実施により、自立して生活できる健康寿命を延ばし、介護の必要な人を減らすことで、社会保障費の伸びを抑える狙いです。
具体的にはフレイル健診は市区町村が実施し、後期高齢者の特性を踏まえて国が作成した15項目の質問票を使って行うようです。フレイルが疑われる人には保健師らが食事や運動などの指導・助言を行い、改善を促すとのことでした。
昨年の私の質問で、フレイルの啓発とフレイルチェックについて実施し、予防につなげていきたいとの旨の答弁をいただきました。現在の状況について伺います。

 

答:健康づくり課では、フレイル予防のため低栄養教室を実施しました。また食生活改善推進員協議会の活動として、フレイル予防のための食生活やフレイルチェックについての講話、試食の配布を行い、栄養面からの予防を推進しています。
また、介護高齢課では保健師が老人クラブの会合等で、フレイルの概念や簡易チェック、予防法等の講話を行っています。
また、県が開催したフレイル予防インストラクター養成研修に保健師2名が参加しましたので、地域でフレイル予防に取り組むフレイル予防推進リーダーを養成し、この取り組みを推進していきたいと考えます。

 

問:後期高齢者健診にフレイルの発見につながる生活機能評価項目を加えるべきとの私の質問に対して、個別健診は委託先との協議となるが、集団健診については、時間、場所、職員数などから課題が多いと考えている旨の答弁でした。
国がフレイル健診を市区町村で実施する方針ですので、実施の体制を整える必要があります。お考えを伺います。

 

答:フレイル健診については、現在実施している後期高齢者健康診査の受診券裏面の質問票がフレイルに着目した質問票に変更して行います。新たな質問項目については示されているので、新年度の受診票に反映できるよう準備を進めているところです。

 

問:がんは国民の約2人に1人が、生涯のうちに罹ると推計されています。その中でも死亡者数及び、死亡率の一番高いものが肺がんであり、男性は1位、女性は2位となっています。
しかし医療技術の進歩に伴って、肺がんも早期に発見すれば約8割が治るということです。早期発見が重要であり、そのためには肺がん検診の受診率向上が重要です。
肺がん検診の受診率については、目標とすべき50%には至っていません。平成30年度の数字と、また現在の受診者数を増やすための取り組みを伺います。

 

答:平成30年度肺がん検診の受診率は、19.5%でした。
受診者数を増やすための取り組みは、今年度6~7月の検診では2か月で15日間50箇所で実施し、うち2日間は保健センター会場で夜間検診の日を設けております。また、6~7月の検診を受診しなかった方に対して再勧奨通知を行い、11月に未受診者検診を土曜日を含む5日間10か所で実施しています。

 

問:本市では特定健診、胃がん検診などを中心として複数の検診を受けられる集団検診で、肺がん検診は受けられません。多くの市民が受診に来る機会ですので、肺がん検診も受けられれば市民の負担も軽減でき、受診率向上の一助になると思われます。
また個別健診でも特定健診と胃がん検診をセットで受けられるところが多いのですが、肺がん検診は個別検診で受けることはできません。各医療機関でレントゲン設備を持つところも多く、特定健診、胃がん検診に加えて、肺がん検診を行うことも医療機関によっては可能と思われます。
国はがん検診の受診率向上のために、特定健診とがん検診の同時受診を推奨していて、藤岡市でも集団検診において大腸がん、前立腺がん、胃がん検診に加えて肝炎ウィルス検診が特定健診と同時に受診でき、個別健診でも多くの医療機関で胃がん検診の同時受信が可能です。厚生労働省発行の「今すぐできる受診率向上施策ハンドブック」では、同時受診の際にオプトアウト方式を導入することも効果が期待できると紹介されています。
オプトアウトとは、「断らない限りは特定健診と同時に各種がん検診もセットで受診する」方式です。特定健診を受ける際に、当たり前のようにがん検診を受けることができれば受診率は改善するものと考えられる、とあります。特定健診と肺がん検診を同時に受けられるように改善することは、市民の健康を守ることにつながると思いますが、お考えを伺います。

 

答:肺がん検診は問診、胸部X線写真の撮影の他に二重読影と比較読影の実施が必要となります。個別検診について、問診、胸部X線撮影の部分は各医療機関で実施可能と思われますが、読影実施については実施体制、方法等委託先との調整が必要となりますので今後検討していきたいと思います。
また、集団検診については、肺がん検診を加えることは、会場、駐車場、職員数などを考慮しますと今の実施方法では難しいと考えておりますが、今後、肺がん検診を加えたセット検診をオプトアウト方式でできるよう予約制など実施方法を見直し、実施できるかを検証していきたいと考えています。

 

2.環境衛生について

 

問:ペットとして家庭で飼われている犬や猫は愛玩動物を超えて、その多くは家族の一員として扱われています。そのような家庭では飼い犬や飼い猫に対してしつけや医療的なケアも行われ、大切にされているようです。しかし残念ながら近隣に迷惑を掛けたり、生涯面倒を見ずに捨ててしまったりと、飼い主の義務を果たさない例も見受けられます。
野良犬・野良猫が増えてしまうことは、環境衛生の上から大きな問題です。第5次藤岡市総合計画でも「犬猫等の愛護動物の適正な飼育マナー向上や去勢・避妊に対しての取り組みが課題です。」としていますが、まず飼育マナー向上のため、どのような啓発活動に取り組んできたのかご説明願います。

 

答:犬や猫の飼い方やしつけのし方、糞尿の始末、飼い猫等への去勢避妊などについて市の広報で周知を図っている他、これらの内容をホームページに掲載しています。
また被害が深刻な地区においては、マナー啓発チラシを広報とは別に回覧するとともに、群馬県動物愛護センターに協力を要請し、個別訪問指導をするなどの対応を取っていますが、行政の取り組みだけでは現状大変難しい問題です。

 

問:総合計画の現状と課題では「去勢・避妊に対しての取り組みが課題」としていますが、行政の取り組みとして去勢・避妊手術を進めることが重要と考えます。
すでに飼い主がいない猫などについては、これ以上同じ境遇の個体を増やさないために必須の取組となります。地域猫など面倒を見ている人が明確な個体に対しては、民間基金の利用によって手術費用の助成を受けることができ、本市でもこの活用に取り組んでいると承知しています。取り組みの状況について伺います。

 

答:藤岡市では昨年度から「公益財団法人どうぶつ基金」の「さくらねこ事業」を活用して、野良猫の去勢避妊手術を行っています。実施にあっては「さくらねこ避妊去勢手術チケット」を活用しますので、地元や藤岡市の負担はありませんが、チケットの費用を超えた部分については動物愛護団体が負担しています。
このチケットは、全国の自治体や団体などが希望しており、
枚数にも限りがあり、計画している野良猫の避妊去勢手術ができないこともありますので、課題の一つとなっています。物愛護団体等に対する補助制度を検討しています。

 

問:この事業は、すでに飼い主のいない猫に対する事業です。一方で、依然として飼い猫から生まれた子猫が捨てられるなどして、新たに飼い主のいない猫を増やしている現状があります。そこで、今後この問題の解決を図るために、飼い犬・飼い猫に対する去勢・避妊手術を増やす取り組みが必要と考えます。
飼い犬・飼い猫に対しては、健康な個体に去勢・避妊手術をすることに否定的な声もありますが、人間の社会の中で生活させる以上、社会への適合や健康管理を第一に考えての去勢・避妊手術は必要条件とも言えます。
獣医師らによると、これには主に3つの理由が上げられていて、第1は行動上の理由です。発情期の行動から起こるトラブルや事故は、犬猫とも後を絶ちません。去勢・避妊手術をおこない発情をなくすことで、飼い犬や飼い猫を守ることが可能になります。
第2は病気予防のためです。生殖器の病気は去勢・避妊手術をおこなうことにより、発病のリスクが大幅に下がります。
第3は繁殖上の理由です。飼い主から見捨てられた野良犬や野良猫を増やさないためにも、飼い犬飼い猫についても去勢・避妊手術は必要であり、行政としても推進していくべきと考えます。
去勢・避妊手術には費用が掛かり、雄猫の去勢手術で2万円ほどから、大型犬の雌の避妊手術などでは数万円を大きく超える例もあり、去勢・避妊手術をしない主な理由の一つとなっています。費用の問題が軽減されれば、去勢・避妊手術の実施が増えることが予想されます。
そこで求められるのは、環境衛生の観点から去勢・避妊手術費用の助成を行うことです。自治体による費用への補助は全国で広く行われていて、県内でも35市町村の内、6市13町村で実施しています。その助成額は市町村によって多少差がありますが、おおむね去勢手術で3000円、避妊手術で5000円程度です。
本市においても助成を実施して手術をためらう飼い主を後押しし、環境衛生の向上に協力する飼い主の負担軽減が必要と思いますが、お考えを伺います。

 

答:市民の方から去勢避妊手術費の補助金について問い合わせがあり、補助制度の実施ついて検討しましたが、法律で飼い主には愛護動物を適正に管理する義務があり、飼い主等の責任を自覚させることが重要ではないか、また個人が飼育する愛護動物に税金を投入する必要性の議論もあり、補助制度の実施を見送りました。
このことから、現時点では飼い猫などに対する去勢避妊手術費の補助制度の導入は慎重に考えています。

 

問:「飼い主等の責任を自覚させることが重要ではないか」とのことですが、先ほどの答弁で「行政の取り組みだけでは現状大変難しい問題」と認めています。これに対する対策として有効であると考え、提案しています。
さくらねこ事業は有効な施策ですが、野良猫に対する対策です。数が多く、野良猫の供給源となりかねない飼い猫に対する対策を取らなければその数は減りません。
税金の投入についても、本来は飼い主の自由である去勢・避妊手術を行うことで、行政がカバーできない環境衛生の保持に協力いただくわけですから、その根拠は充分と考えます。
また助成は数十万円程度の予算で実施可能と考えますが、費用を惜しんで行政が対処できずに環境の悪化が進む事態になれば、その回復にかかるコストは大きいと思われます。飼い犬・飼い猫への去勢・避妊手術に対する助成について、より積極的に検討を進めるべきと思いますが、再度お考えを伺います。

 

答:昨年度からさくらねこ事業を本格的に始めたところであり、これを広く地域に定着させていくことが優先的な課題だと考えています。今後は去勢避妊手術の啓発を図りながら、将来的には補助制度の新設を検討していきたいと考えています。

 

*上記はくぼたの私的編集による概略となります。詳細は後日に市議会ホームページに掲載される議事録をご覧いただくか、くぼたまでお問い合わせください。
 なお議会ホームページには、質問の録画映像も間もなく公開されます。よろしかったらご視聴ください。

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藤岡市 窪田行隆
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