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バックナンバー 2010年 3月

落成記念式典行われる

 待望の総合学習センターが完成し、落成記念式典が行われました。冷たい雨の降るあいにくの空模様でしたが、多くの来賓・関係者・地域の代表の皆さんが参列され、盛大な式典となりました。お隣の藤岡第一小学校の音楽クラブの児童による吹奏楽が花を添えてくれましたが、小学生とは思えない見事な演奏に大きな拍手が送られていました。

 

 この施設は県立高校再編により閉校した藤岡高校跡地を県から買い取って整備し、生涯学習と教育行政の拠点となる施設として整備したものです。建物は既存のものを改修して活用するなど、可能な限りコストを抑えています。藤岡市には各地区の公民館だけで中央公民館が無かったので、市民の皆様には生涯学習、市民交流、健康づくりのために大いに活用していただきたいと思います。私もまずはウォーキングコースで健康づくりに取り組んでいきます。

 

この施設は我が地元の芦田町地区に立地しているのですが、藤岡高校の灯が消えて3年、また若者が集い、地域に賑わいが戻ってくることも期待しています。


長沢ひろあき参院比例区予定候補者が講演

 

    玉村町文化センターで藤岡・玉村の党員・支持者の皆様に集まっていただき、長沢ひろあき参議院議員選挙比例区予定候補者を迎え、公明党時局講演会が開催されました。長沢さんは公明党の戦いを熱く語り、夏の参議院銀選挙に向けて熱気あふれる会合となりました。
私は地元議員として勝どきの音頭をとらせていただきましたが、初めてのことでうまくできたのか少し不安でした。拙い私に合わせて、満場を揺るがす勝どきを轟かせていただいた会場の皆様、大変にありがとうございました。参院選まで残すところあと4ヶ月。皆様の先頭に立って、全力で頑張ります。

12回目の一般質問に立たせていただきました。

 

 市議会本会議で一般質問が行われ、私も初当選以来連続12回目となる一般質問をさせていただきました。今回私は2番目の登壇ということで、午前11時前のスタートとなりました。今回は「PFI方式について」、「高齢者支援について」、「脳脊髄液減少症への対応について」の3問を質問し、提案させていただきました。以下、少し長くなりますが質問と答弁の要旨を掲載させていただきます。

 

「PFI方式について」

 

 質問:現政権のスローガンのひとつに「コンクリートから人へ」とありますが、人を守るために必要なコンクリートがあることもまた事実であり、歳出のシフト先である医療、教育、介護にも、「命を守る」ためには公共事業も必要です。藤岡市においては学校の耐震・大規模改修を計画的に進めていますが、厳しい財政事情にあっても市民、子どもや高齢者を守るために必要な公共事業は、今後も行政の責任として進めていく必要があると考えますが伺います。

 答弁:藤岡市の財政は非常に厳しい状況にありますが、来年度予算には小中学校の耐震補強・大規模改修事業は子どもたちの安全と安心を確保するため、必要な事業費を計上しております。厳しい財政状況下にあっても、必要な事業につきましては、積極的に推進していかなくてはならないものと認識しています。

 

 質問:PFIは公共事業を実施する手法の一つで、民間の資金と経営能力、ノウハウを活用し、公共施設等の整備や維持管理・運営を行いますが、あくまで公共事業として行うものであり民営化とは違います。その目的とするところは官民が協同して安く、質の高い公共サービスの提供を実現することにあり、経費の圧縮と財政負担の平準化が可能で、安全性・効率性に優れた施設を建設できます。藤岡市においても施設整備の際に、PFI方式を手法のひとつとして検討していくべきと考えますが伺います。

 答弁:PFI方式は、公共施設整備の1手法であり、事業実施にあたっての選択肢の一つであると考えます。しかし、PFI方式を前提とした事業展開やコスト比較でなく、個々の事業の特性と照らし合わせ、施設をどのように整備していくことが藤岡市にとって最善な方法であるかを検討したうえで、事業を実施していくことが必要であると考えます。

 

 質問:これまで私自身、いくつかのPFI方式により整備・運営されている施設を視察し、施設によっては大いに有効であることを確認してまいりました。昨年は教務厚生常任委員会で山形県東根市学校給食センターを視察しましたが、安全性・効率性に非常に優れた施設となっておりました。経費の面でも施設建設及び15年間の運営費で、7億3000万円余りの圧縮となり、財政負担の平準化効果も出ています。藤岡市においても具体的な施設について、整備手法の選択肢として現在検討がなされているのか伺います。

 答弁:現在のところ、学校給食センターの整備について具体的な検討はしていませんが、老朽化の現状に対して今後、どのようにしていくのがよいか内部での検討を始めたところです。PFI方式の導入に関しても、今後、具体的な検討をしていく中でひとつの方法として検討をしていきたいと考えています。

 

「高齢者支援について」

 

 質問:介護については、これから少子高齢化が加速度的に進むことから、制度の改善を進めなければなりません。しかしそれでも制度の狭間に落ち込むケースが発生する可能性は無くならないと思われますし、逆に制度が複雑になることで利用者が理解できず、せっかくの制度を活かしきれない場合もあろうかと思われます。そこで大切になるのは個々のケースに応じた柔軟な対応と、その前提となる相談体制の確立です。現在では地域包括支援センターや在宅介護支援センターにおいて相談業務を行っておりますがその現状と、今後の取り組みについて伺います。

 答弁:高齢者の相談事業について、包括支援センターでは、介護に関すること以外にも、健康、医療、福祉に関することなど、高齢者本人やそのご家族の相談をお受けしています。また市内に7ヶ所ある在宅介護支援センターにおいても従来どおり高齢者からの相談業務を実施しています。今後も、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で、いきいきと生活していただけるよう相談窓口業務の充実を図り、総合的に対応できるよう支援していきたいと考えています。

 

 質問:これからの少子高齢社会を考えると公的支援である「公助」、自らの「自助」に加え、地域で共に助けあう「共助」の観点を取り入れることが必要と考えます。地域や市民の自発的な行動によって進められていくことが理想とは思いますが、そこにはやはり行政による機会の提供と支援が必要と考えます。「共助」についての見解を伺います。

 答弁:「共助」については、以前と比べ機能が低下してきていると思います。高齢者の方を家庭や地域で支え合いながら、住み慣れた地域で自分らしく生活を送れることが理想です。

 現在、市では高齢者世帯や一人暮らし高齢者の方については、民生委員さんや在宅介護支援センターによる訪問等を行っております。また、地域ぐるみの対応としては、介護予防事業である筋力トレーニングやミニデイサービスを行っております。この事業は地域の方と協同し、希薄となった近所づきあいの復活にも役立つものと考えています。市として、この介護予防事業を「共助」の支援策の一つとして今後も拡充に努めて参りたいと考えております。

 

 質問:共助の機会を市民に提供し、支援する施策のひとつとして、育児支援についてはファミリーサポートセンターで様々な相談・要望に対応できる環境がありますが、高齢者と介護家族に対する支援の仕組みとして、同様に「シルバーサポートセンター」を整えていくべきと考えます。介護保険や法定外サービスで対応しきれない要望に柔軟に対応することが可能で、高齢者の自立の一助となります。依頼内容にもよりますが、提供側として健康な高齢者にも活躍していただければ、高齢者の生きがい作りとして介護予防にもつながっていく事業と考えますが伺います。

 答弁:「共助」の一つの手段として高齢者支援の「シルバーサポートセンター」は高齢者社会にとって明るい提案だと思います。しかし新たな仕組みを構築するには、既存の制度や民間業者のサービスで対応しきれない要望がどの程度あり、どこまで対応できるのかを精査する必要もあります。このような仕組みは、今後さらに進行する高齢化社会に対応するための課題であり将来的には検討する必要性があるかもしれませんが、現状では既存の制度を活用することで在宅高齢者の需要に応えられるよう関係機関と連携を図っていきたいと考えております。

 

「脳脊髄液減少症への対応について」

 

 質問:脳脊髄液減少症は交通事故などの鞭打ち症や、転倒・転落、スポーツ外傷など、または出産や管楽器の演奏まで原因となって、脳と脊髄を包んでいる脳脊髄液が体内に漏れ出し、減少することによって起こる病気です。

 その結果、頭痛、首の痛み、めまい、倦怠感、不眠、記憶障害などの様々な症状が現れているのに、周囲の人の理解が得られず苦しい思いをされている方が多くいます。特別な病気のように思われがちですが、誰にでも日常的な出来事によって引き起こされる可能性があり、私たちにとって身近な病気とも言えます。交通事故やスポーツ外傷が発症した後、頭痛などの症状が見られる場合は、脳脊髄液減少症によるものである可能性があり、安静を保ちつつ、脳神経外科等の専門医を受診するなど適切な対応が大切です。診断基準や治療方法は完全には確立されていませんが、国において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班が設置され医学的な解明が進められています。

 市民と児童生徒を守るために、この病気に対して担当部署および教育現場の理解が必要です。文部科学省は平成19年5月に都道府県教育委員会等に対して「学校におけるスポーツ外傷等の後遺症への適切な対応について」事務連絡を出しています。その中で各学校やその設置者に対して、事故が発生した後、児童生徒等に頭痛やめまい等の症状が見られる場合には、安静を保ちつつ医療機関を受診させるか、保護者に連絡して受診を促すことと、また事故後の後遺症が原因であるのに、まわりの人から単に怠慢である等の批判を受け、十分な理解を得られなかった事例があることから、各学校においては養護教諭を含む教職員が連携しつつ、個々の児童生徒等の心身の状態に応じ、学習面を含め学校生活の様々な面で適切な配慮がなされるように求めています。そこで脳脊髄液減少症に対する市の対応について伺います。

 答弁:平成19年5月31日付け文部科学省通知を受け、市内の学校に文書にて周知をお願いしました。しかし、具体的な症状や対応等の研修についてはまだ実施しておりません。教育委員会としましては、児童生徒の事故防止に努めるとともに、事故等発生時及び発生後において教職員等が適切な対応を行えるよう、今後、次のように学校を指導してまいりたいと考えています。

 具体的には、まず、養護教諭部会にて講師を招聘して研修会を実施し、脳脊髄液減少症の症状や対応について研修する。そして、各校の養護教諭が、研修をもとにして周知徹底を図るための資料を作成し、校内において研修会をもって教職員に知らせる。

 これらの対応により、脳脊髄液減少症について周知を図り、この病気によりつらい思いをする児童生徒が出ないように努めてまいりたいと考えております。

 

 質問:次に市民への情報提供についてですが、この病気の一般の認知度はまだまだ低く、全国的にもこの診断・治療を行う医療機関も少ない状況です。また有用性が高いとされるブラッドパッチ療法が保険適用されておらず経済的負担が大きいなど、患者・家族等は大変な苦労を強いられています。市民に対しても幅広く広報を行い、市のホームページで情報提供を行うなど、脳脊髄液減少症への理解を広げていく必要があると考えます。今後の対応についてお考えを伺います。

 答弁:この脳脊髄液減少症は、その病態には不明の点も多く、診断、治療法はいまだに確立されていない状況です。脳脊髄液減少症の紹介や専門治療ができる医師の情報等、ホームページで掲載している地域が数ヶ所あるようです。群馬県のホームページでは、群馬県患者会が設立されたこと等を掲載し、また群馬県難病相談支援センターが窓口となり、相談を受ける体制を開始したところです。群馬県内で脳脊髄液減少症の相談等が可能な医療機関は2~3ヶ所程度です

 このように、国からの通知等もなく、情報量が少ないのが現状です。今後、さらに国や県のからの保健情報などを収集し正確な情報を得た上で、市広報やホームページ等に掲載するようにし、市民の理解が深まるよう努めたいと考えております。

 

*上記は私的編集による要約です。詳細はくぼたまでお問い合わせいただくか、後日藤岡市HPに掲載される議事録でご確認ください。

 

 市議会3月定例会が開会になりました。会期は18日までの17日間です。3月議会は予算議会であり、平成22年度の市政を決める大切な議会です。真剣に取り組んでまいります。

 

 今回も連続12回目となる一般質問に立たせていただきます。今回は「PFI方式について」、「高齢者支援について」、「脳脊髄液減少症への対応について」の3問を予定し、準備に取り組んでいます。

 

 「PFI方式」とは自治体が施設を整備・運営する際に、民間活力を導入する手法の一つです。借金によらず、建設・運営にかかる経費の総額を抑えることと、民間ならではの優れたアイデアを採用することが可能です。もちろん万能ではないので、施設の種類によっては向かない場合もありますし、市の直営で整備するほうがふさわしい施設も当然あります。しかし今後の施設整備に当たって、選択肢の一つとしてしっかりと検討し、ふさわしい施設については導入すべきと思います。借金には利子がつき物であり、行政の直営はどうしても非効率になりがちです。

 

 高齢者支援については、高齢者・介護家族を支援する新しい仕組みとして、「高齢者サポートセンター」の設立を提言します。子育て家族を支援するファミリーサポートセンターのような仕組みを、高齢者・介護家族の支援のために作れないかという発想です。

 

 最後の「脳脊髄液減少症」は、最近知られるようになってきた病気で、全国で多くの方が深刻な悩みを抱えています。交通事故やスポーツ外傷などで、脳と脊髄を包んでいる脳脊髄液が体内の漏れ出し、減少することによって起こる病気です。その結果、頭痛・めまい・倦怠感・不眠・記憶障害などのさまざまな症状が現れて苦しい思いをしているのに、周囲から理解してもらえず悩んでいる方が数多くいらっしゃるのです。静岡県などでは行政の対応も進んでおり、診断・治療のできる医療機関も増えてきているのですが、県内では大きく遅れています。市町村のできることは少ないのですが、学校現場での周知・市民への啓発・情報提供などを求めていきたいと考えています。

 

 一般質問は15日(月)に始まりますが、私の質問順位は2番となっていますので私の登壇は15日の午前11時前くらいからになると思われます。しっかり頑張ります。

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藤岡市 窪田行隆
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