menu

関係都県市議員として意見交換会・現場視察に同行させていただきました

 

 公明党の山口代表が八ツ場ダム視察に来られ、関係都県市議員の一人として同行させていただきました。午前10時前に現地に入った代表は、現地の住民代表の方々との意見交換会に出席、半世紀以上もダム問題に翻弄され、ようやくダムの完成が見えてきたことにより、ダム湖の存在を前提に生活再建を図ってきた住民の率直な声を聞かれ、前原国土交通大臣が直接住民と関係自治体の意見を聞く前にダム事業の中止を明言したことを、「住民との間のルールを経ないで中止を決断するには許されない」と批判しました。

 意見交換会は約1時間半に及び、鳩山首相が党幹事長時代に視察に来た際は、町長の意見を1分しか聞かなかったのとは対照的でした。前原氏は住民の声を聞いてマニュフェストに入れたと発言していましたが、意見交換会でも「いつ、誰と話したのか」との声もありました。

 

代替地に移転のため、ダム反対運動の中で亡くなった父母と夫の墓を改葬した方のお話など、皆さんの声を聞き、政治家は理念や政策も大事かもしれないけれども実際に生活している住民の心を分かることが大切だと改めて実感しました。

 

その後ダム建設現場を視察しました。ダム本体工事こそまだですが、国道や鉄道の付け替え工事や、水没地住民の移転先となる代替地の造成工事などの関連工事は7割から9割進行し、水没地の住民の8割がすでに町外や代替地に移転しています。代替地ではすでに移転した方の生活も始まっていました。本体工事も含めた予算の7割は執行済みということです。山口代表も「事業継続の必要性はあるのではないか」と発言されていましたが、すでに引き返せないところまで工事は進んでいるというのが実感です。

 

民主党は無駄な公共事業を中止してお金を節約すると当初は言っていたのに、中止したほうが金がかかることが分かると、金の話ではない、中止によっていくら金がかかってもかまわない、ダム事業見直しの入り口だと言い始めました。民主党マニュフェストの根拠は崩壊しています。「マニュフェストに書いてあることだから、住民の意見を聞くまでもなく中止だ」という姿勢を改めて、地元の求める「白紙の状態での話し合い」を求めます。明日の国交相の現地視察を、まずは注目していきたいと思います。

 

コメントは受付けていません。

ブログバックナンバー
サイト管理者
藤岡市 窪田行隆
fuji_fuyuzakura@yahoo.co.jp