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バックナンバー 2008年 12月

ドクターヘリの受け入れ体制と災害時の福祉避難所の指定について質問しました

 

 本日、市議会本会議が開かれ、一般質問2日目が行われました。私は2番目の登壇で、10時30分過ぎからの質問となりました。今回の私の質問は以下の通りです。 

 

1.救命救急について 

 

 

 (1)ドクターヘリの受け入れについて 

 

  

公明党の推進によってドクターヘリ法ができて、全国で導入が進んでいます。群馬県でもドクターヘリが来年1月から、前橋赤十字病院に配備されることとなりました。山間地の多い藤岡市から高度な救命処置が必要な重症患者を第3次救急病院に運ぶためには、ドクターヘリは大きな効果を発揮すると思われます。しかしそのためには課題もあり、ヘリコプターが離着陸する場所の確保と、離着陸の準備作業を迅速に行うことが必要です。現在藤岡市には9ヵ所の公共施設や学校が場外離着場として許可を受けていますが、すべて市の施設・市立学校です。そこで離着陸の準備に市の協力を求めたところ、人命を優先することから、出来る限りの協力・援助を行う旨の答弁でした。 

 

 

 (2)場外離着陸場について 

 

 

 

現在の9ヵ所の離着陸場は庚申山総合公園、神流川運動場、浄法寺スポーツ公園、藤岡総合運動場、烏川緑地スポーツ広場、鬼石総合グラウンド、藤岡第一小学校、西中学校、鬼石中学校であることから、本来ドクターヘリが効果を発揮するべき山間地に離着陸場が無いことと、地域ごとに複数の場所を確保しておく必要を指摘し、増設の必要性を訴えました。市の答弁は日野・鬼石の山間地を重視して施設を確保できるよう、リストアップして調整を行っている旨の答弁がありました。 

 

 

2.災害対策について

  

(1)    防災協力協定の締結状況について

 

 

昨年9月の台風9号被害を受けて、1年前の12発議会において民間企業との防災協力協定締結の推進について質問しました。メインの提案だったコンビニエンスストア本部との調理済み食品等の生活物資の供給協定については、株式会社セーブオンとの協定として実現しましたが、その後の状況を聞きました。企業・団体・自治体との協定の締結が順調に進んでいる様子です。

 

(2)    福祉避難所の指定について

 

 

 福祉避難所とは、災害時に地域ごとに指定された学校などの避難所以外で、高齢者や障がい者などケアを必要とする方々が、必要な生活支援が受けられ、安心して生活ができる避難所です。阪神大震災で健常者と同じ避難所にいた高齢者が体調を崩したことを教訓に、国が自治体にあらかじめ指定しておくことを勧めてきたものです。藤岡市では指定が行われていないため、今回提案させていただきました。具体的には国からガイドラインが出されており、その条件が示されています。社会福祉施設を、入所者に配慮した上で福祉避難所に指定することも可能としており、民間施設については事前に協定を結ぶ必要性も指摘しています。更に、介護の必要な方については、社会福祉施設への緊急入所が必要であり、そのために各施設との事前の協定が必要であるとしています。

 

 

 

 そこで藤岡市としてまず公立の社会福祉施設を福祉避難所に指定するとともに、民間施設とも協定を結んで災害時に要援護者の受入と要介護者の緊急入所の受入ができるように提案し、市の考えを質問させていただきました。市の答弁は福祉避難所の指定及びその協定の締結をしていく必要を認め、今後ガイドラインを参考に検討を行い、マニュアルを作成していくとのことです。これは今後ともしっかりと取り組んでまいります。

 

 

 

*上記は要約された私的編集です。詳細は直接くぼたにお問い合わせいただくか、藤岡市のHPに掲載される議事録でご確認下さい

桜山100周年記念式典と第1回桜山祭り俳句大会が行われました

 

 

 藤岡市の誇る日本一の冬桜の里である桜山が、今年100周年を迎えました。

 

今日午前中、雲ひとつない大晴天の下で記念式典が行われ、出席してまいりました。桜山は藤岡市三波川にあり、全山が7,000本の冬桜で覆われた素晴らしい公園で、国の名勝及び天然記念物に指定されています。冬桜は春と冬の2回花が咲く珍しい桜で、現在寒風に桜が咲き誇っています。といっても春のソメイヨシノのような華やかな花ではなく、小ぶりで色も淡いピンクで、ひとつひとつは少し寂しげ可憐な感じの花です。しかしそれが全山で紅葉と競うように咲く様子は不思議な絶景です。今年の見ごろはそろそろ終わりかけているようですが、まだ10日過ぎくらいまでは十分楽しめるということです。今年は少し早いような気がしますが、これも温暖化の影響なのでしょうか。まだご覧になったことのない方は、ぜひ一度見に来て下さい。

 

去年から道の改修も進み、大型バスが入れるようになって、はとバスも来てくれるようになりました。周辺にはりんご園とみかん園もあり、フルーツ狩りも楽しめます。りんごとみかんが両方採れるところというのも、全国でも少ないのではないでしょうか。どちらも味は保証します。こちらもぜひ味わってみてください。観光案内のようになってしまいましたが、式典でいろいろお話を伺い、今まで桜山を守り育んできて下さった皆様のご苦労に改めて感謝の思いを新たにしました。これからも地域の皆様と行政が連携して桜山に、藤岡市に多くのお客様が来てくれるように努力していかなければと、強く感じました。

 

 

午後からは、第1回の桜山まつり俳句大会がみかぼみらい館で行われ、出席してまいりました。こちらは前述の桜山100周年と藤岡市三波川生まれの俳人、長谷川零余子の没後80周年を記念して今年から始まった行事です。全国に向けて俳句を募集したところ、2,638句の応募がありました。また、市内の小中学生対象のジュニアの部にも1,101句の応募があり、地方の俳句大会としては大成功といえるとのことでした。

 

長谷川零余子のことは今回のことで初めて知ったのですが、高浜虚子の下で「ホトトギス」の編集に携わり、一時は虚子の後継者に指名されたこともある俳人です。その後自ら「枯野」を主宰し、それは「ホトトギス」を大きく上回る支持を集めるに至りました。残念ながら42歳の若さで亡くなってしまいましたが、「立体俳句」を提唱し、現代俳句に大きな足跡を残している俳人です。冬桜と零余子という藤岡市にとっての大きな財産をベースに、この俳句大会を続けていくことにより地方文化の発信と地域振興、そして郷土出身の長谷川零余子の顕彰ができればと思います。

 

 

なお、入選した皆様の俳句はどれも素晴らしく、感心させられるものばかりでした。来年もまた、多くの皆様に投句していただけますよう、宜しくお願い致します。

 

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藤岡市 窪田行隆
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