
市議会経済建設常任委員会で行政視察に行って参りました
所属の経済建設常任委員会の行政視察で、4・5・6日の3日間で沖縄県に行ってまいりました。11月といっても南国沖縄はまだまだ暑く、同行の皆さんは大変そうでしたが、私は直前にひいた風邪が治りきらずにいたので、暖かくて良かったという状況でした。そんな中でも私たちは、2泊3日で那覇、名護、沖縄の3市で精力的に視察研修を行いました。受け入れてくださった3市の議会事務局、担当課の皆様に心より御礼申し上げます。
初日の那覇市では市街地再開発事業を視察しました。1ヵ所目の牧志・安里地区再開発は、住宅密集地を蛇行した都市河川が、大雨のときに氾濫を繰り返している地区を、商業施設とホテル、マンションに再開発するものです。有名な繁華街である国際通りの終点近くに面しているため、ここを再開発することで、国際通りのにぎわいをこの地点まで引っ張りたいという目的も兼ねているとの事です。
2ヵ所目の農連市場地区は、老朽化した市場と、周辺の密集した卸売り街を、新市場と、やはり商業施設、ホテル、マンションなどとして開発します。農連市場は戦後の姿を色濃く残す木造の市場で、NHKの朝ドラマ、「ちゅらさん」のロケにも使われたという隠れた観光スポットでもあります。2つの計画ともホテルとマンションが核となる施設であり、観光都市那覇らしい計画です。注目したいのは農連市場のほうを「防災街区整備事業」として行っていることで、再開発事業だと権利者は「保留床」として建物の一部を取得できるわけですが、この事業では土地を個別利用区として取得することもできます。細分化しては意味がありませんが、ある程度まとまった土地がある場合は、権利者の理解を得易いと思われます。
2日目の名護市では産業支援センターと、中心市街地商業基盤等整備事業を視察しました。産業支援センターは、中心市街地近くにいわば公立のオフィスビルをつくって企業誘致とベンチャー育成を行うことにより、産業支援と市街地の流動人口を増加させようというものです。
中心市街地商業基盤整備事業は市営市場を中心としたエリアを再開発することにより、新たな店舗と駐車場などを整備し、まちなかに観光客を呼び込もうという計画です。市営市場が一般消費者に地元食材を提供していることから、沖縄の食文化の発信をテーマとしていて、新たな店舗も名護そばや地元食材を使った料理を出す飲食店を考えているとの事でした。那覇市の再開発事業とは違い、地元の特色を生かした計画であり、ここに行けば沖縄の食が体験できるというテーマパーク的な要素を持ちつつ、地元の方の日常的な買い物先でもあるという、旅行者にとって魅力のあるエリアになれればよいと思います。
最終日の沖縄市ではコザ・ミュージックタウン音市場を視察しました。ここも再開発事業でつくられた建物ですが、そのワンフロアを市が取得し、ライブホールと音楽スタジオとした施設です。再開発施設を音楽によるまちづくりの拠点としたのです。ホールはスタンディングで1100名収容、音響や照明も東京のライブホールに負けない施設です。沖縄市は米軍基地の門前町として開けた都市で、多くのライブハウスも立ち並び、欧米の音楽文化に直接触れてきた歴史があります。オレンジレンジに代表される若者に人気の音楽文化もあり、これを更に育て、全国に発信していこうと考えているのです。
名護市もそうでしたが、再開発をまちおこしの拠点作りに活かしていく、また文化の発信をまちおこしのテーマとしていく実例を見られたのは収穫でした。沖縄の事業は国の補助率がみな90%という、羨ましい制度で実施ができているもので、同様の事業を藤岡で出来るものではありません。しかしこういった考え方や、施設の工夫などを今後の藤岡市政で活かしていければと思います。
沖縄市は米軍嘉手納基地の町ですから、市内はどこに移動するのにも、基地の鉄条網の付いたフェンスに沿って車で走っていくと言う感じでした。それだけ嘉手納基地が広大なのです。りっぱなゴルフコースも整備されていました。沖縄に米軍基地が過度に集中し、負担を強いていると言う現状を膚で感じることが出来たのも、今回の視察の収穫のひとつです。この実態を考えると90%の補助率というのも、当然の権利と言えるのかもしれません。
