28日(月)午後7時から富士宮市民会館を会場に公明党富士総支部の防災セミナーを開催しました。
講師に日本大学文理学部地球システム科学科の鵜川元雄教授をお招きして「富士山の火山活動と噴火予知の現状について」と題した講演をしていただきました。
昨年3月15日の富士山直下の地震の記憶は忘れることができませんが、火山学者にとっても驚きだったようです。
3.11と3・15の地震後も富士山の低周波地震の回数に変化はないようですが、現状ではわからないことの方が多く、例えば富士山の下のマグマだまりの位置や大きさ、さらにはどのようにマグマが供給されるのかなど、火山研究の先進国とされている日本でもわからないことの方が多いと言われていました。
会場への送迎の車中でも様々なお話を聞くことができました。研究の成果がすぐ出るものでないので研究費のねん出や観測装置も山体に設置することから雷などにより壊されたり苦労が多いようです。
また火山の研究者の人数も30人程度といわれ、火山研究にすすむ若手が少ないことや、学校教育での理科の取り組みの現状について危惧されていました。
大学の授業と違って参加された皆さんが最後まで真剣に耳を傾けてくれていたことに感心されていました。
身近な富士山について専門家から話を聞く機会がいままであまりなかったので貴重な機会となりました。