バックナンバー: 2011年 6月

 6月26日から28日の3日間で江戸川区内全域で放射線量の測定を実施いたしました。測定値は江戸川区ホームページにて公表しています。

今回の測定値から求めた1年間の推定被ばく線量の最大値は以下の通りです。

地上1m(0.18マイクロシーベルト)
 鹿本幼稚園・江戸川清掃工場

         0.68ミリシーベルト

地上5㎝(0.22マイクロシーベルト)
         鹿本幼稚園、南小岩幼稚園

        0.89ミリシーベルト

[年間積算放射線値の計算式]

(測定結果ー自然放射線量0.05)×(8/24×16/24×0.4)×24時間×365日

★区内の今回の測定値については国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年勧告で公表されている、一般の人に対する放射線量指標である平常時年間1ミリシーベルト以下との数値になりました。

 



6月26日午前10時20分より、葛西親水四季の道の金魚の放流が「葛西水と緑と親しむ会」の主催で子どもたちも大勢参加して、賑やかに行われ、私も参加いたしました。

当日は近隣の四葛西小学校、新田小学校、第七葛西小学校、葛西第三中学校の児童、生徒の皆さんと校長先生はじめ学校関係者、PTAの保護者の皆様、新田町会はじめ近隣自治会の皆様も参加されて、清掃活動を行いました。江戸川区多田区長、西野博江戸川区自治連会長、白子達男葛西自治連会長、各近隣自治会長も参加されて、山岡会長のご挨拶、区長挨拶の後、金魚の放流が行われました。

その後、参加した児童の皆さんが、先生方の指導のもと、金魚やはぜ、手長えびや蟹を放流し、子どもたちの大きな歓声があがりました。

子どもたちの健やかな成長のため、これからも地域の皆様とともに「葛西親水四季の道」を地域のいこいの場にしていきましょう!

 

 3月11日の東日本大震災で、本区においても震度5強の揺れにより、液状化現象の被害が発生しました。

私は、地震発生後すぐに、被害は無いか、何ができるのか、わが街を自転車で回りました。

ことに、区南部地域において、液状化現象により戸建住宅が傾く被害が発生しました。

区土木部においては、地震発生直後から復旧工事を夜を徹して行っていただき、道路や公園などの公共施設については、一部を除き、ほぼ以前の姿に戻りました。

6月17日に、下記の内容の、液状化により被災した住宅の修復工事費用の助成が盛り込まれた、「江戸川区緊急災害対策」が発表になりました。

①地盤修復が必要な戸建住宅に、その費用の3分の2を助成。

②ライフラインの復旧が必要な分譲マンションに、その修復費用の3分の1を助成

➂[液状化により被災した住宅の修復工事費用の借入れ支援]

  「災害援護資金貸付制度の拡充」   貸付限度額 最高500万円

  「住宅リフォーム資金融資あっせん制度の拡充」 貸付限度額 最高500万円

    地盤修復費用の融資あっせんを受ける場合には、利子補給を行う。

  「災害復興住宅融資償還助成制度の新設」

    ライフラインの修復費用の融資を住宅金融支援機構から受ける場合に利子補   給を行う。

★江戸川区は災害救助法の適用地域にはなっていないことから、国の支援金が受けられない中で、区独自で上記の助成を実施するとの方針を決めたことは、区民の悲痛の思いを重く受け止めたものと、区長の英断であります。

さらに、東京都の「東京の液状化予測図」の早急な見直しを都に求め、さらにこの地域が安全、安心の住み良い街になるように全力で取り組んでまいります。

                              平成23年6月27日

江戸川区では昨日、お子さんを持つ保護者の声を受け、区内19箇所において放射線の独自測定を行うことを明らかにしました。

●実施場所 区内を2キロメートルメッシュで区切り、小・中学校、保育園、幼稚園、公園など19箇所測定。

●実施時期 6月下旬から7月上旬

●測定方法 地上1メートルと5センチメートル

●測定機器 シンチレーション式サーベイメータ(小型)

    主に人体に影響のあるガンマ線の強さを測定するものです。

●測定結果は区ホームページで公表します。また、今後の測定については今回の測定結果をふまえて検討します。

                           (江戸川区ホームページより)

区議会公明党の要望と区民の皆様の強い要望が実り、国や都が実施すべきとしていた姿勢を大きく転換し、区独自の測定に踏み切りました。

今後も区民の皆様のお声をしっかりと受け止めて、放射線の正しい知識の啓発も含め、子育て日本一の江戸川として、対策を講じていくように区に求めてまいります。

いたずらに、数値ばかりが一人歩きして、更に不安をあおるようなことのないように、原発事故の問題が収束するまで、長期的な対策をしっかりと講じていってほしいものです。更に安心して子育てができる江戸川区を築いていきたいと思います。

測定場所および測定値(単位はマイクロシーベルト)

                        (地上1m)        (地上5㎝)

小松川小学校(平井1-15-1)     0.08           0.08

小岩小学校(東小岩3-20-10)    0.13           0.15

鹿骨スポーツ広場(篠崎町8丁目3番)  0.13           0.13

滝野公園(中葛西3-22-1)       0.10           0.12

(測定方法)

1、測定器

シンチレーション式サーベイメータ    日立アロカメディカル TCS166

2、測定方法

 地表面から5㎝と1mとそれぞれ30秒間測定しその平均値を求めました。

(年間の外部被曝量)

 このたびの計測値から求めた1年間の推定被曝線量は地上1mの最高値が0.68ミリシーベルト、地上5センチメートルの最高値が0.79ミリシーベルトと、国際放射線防護委員会(ICRP)が定めた「年間1ミリシーベルト以下」の基準を満たしており、健康への影響がないとされる数値でありました。

推定年間被曝線量の算出方法

 (計測値×8時間+計測値×0.4×16時間)×365日

 1日(24時間)を屋外での活動が8時間、屋内での生活が16時間として計算をしています。また木造家屋内での放射線量は屋外の40%に減少するととらえ、0.4をかけています。

「国際放射線防護委員会(ICRP) 2007年勧告」

 1、平常時:年間1ミリシーベルト以下に抑える。

 2、緊急事態期:事故による被曝量が20ミリシーベルトから100ミリシーベルトを超えないようにする。

 3、事故収束後の復旧期:年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトを超えないようにする。

   ★ 自然放射線および医療により受ける放射線は除く。

                      (江戸川区ホームページより)

 日本の自然被曝は1.5ミリシーベルト。世界平均は2.4ミリシーベルトです。

 日本人の医療被曝は年平均約2.3ミリシーベルトです。医療被曝は原発事故と違って、病気の発見というメリットもあるので比較をすることについては、適当だとは思えません。

いまだに、福島原発が収束していない現時点では、限りなく同じ条件で同じ地点で継続的に計測をして、公表することが必要だと考えます。

 

  

 江戸川区議会公明党は、区内の放射線量の測定を区独自で実施してほしいとの、区民の要望を受け、先般下記の要望書を江戸川区多田区長に提出しました。

1、放射線について、正しい知識の周知とともに、放射線量の安全   基準値について、ホームページや広報等で公表すること。

2、都が増設予定のモニタリングポスト設置を江戸川区内に要請すること。

3、6月15日から実施する空間放射線量の測定調査の継続を求めること。

4、区独自で、放射線量を継続的に測定し、結果について公表すること。

さらに、未来を担う子どもたちのために、区独自の放射線量の継続的な測定と公表、正しい放射線の知識の啓発を求めて、要望をしてまいります。