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公明党○○支部 平野充
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討論

平成27年4月4日(土) くもり・小雨

平成27年度がスタートしました。

朝の駅頭での挨拶でも、多くの新社会人をお見かけします。

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これから社会を担う大切な青年たちへ勇気を贈ろうと爽やかな挨拶を心がけています。

さて、今月は統一地方選挙の月です。

日々ハードなスケジュールの中で、ブログ更新もなかなか出来ず心苦しい。

 

平成27年度の調布市の一般会計予算は849億7000万円。

新規事業も調布駅前(南)ビルでの子ども関連施設をはじめ、多くあります。

なかでも、分譲マンション耐震化工事助成金も総額で2000万円がつきました。

この予算を決定づけたのが昨年12月の議会に市民より提出された陳情に対する討論です。

調布市には広域で連携しながら進めなければならない重要課題である

「緊急輸送道路」沿道建築物の耐震化があります。

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この“なまず”の絵の入った大きな看板を見かけたことがあると思います。

調布市でも甲州街道や三鷹通りなどが緊急輸送道路になっています。

首都直下型など、大きな震災への備えは様々な角度から早急に取り組まなければなりません。

 

この緊急輸送道路の沿道建築物に対する耐震化工事は国や都からの補助金があります。

しかし、陳情の沿道建築物(分譲マンション)は特殊な構造となっていることから、

一部、国や都からの補助金が下りない。

緊急輸送道路の沿道建築物として、その責任を感じ、耐震化工事の意志を持つが

高齢化した住民には個人負担が多すぎて同意できない方々も出ているということでした。

建設委員会に付託された陳情として委員会で審査した結果、

私(公明党・平野)だけが趣旨採択。

私以外の委員4人(民主2・共産・無所属)は継続審査。

継続審査ということは、この議会では結論は出さず、

次回以降へ持越して審査していくという態度。

一方、私平野のとった趣旨採択とは、

この場で採択との態度は示せないが、陳情の内容を受けとめて進めたいという態度。

私が趣旨採択の態度を示した理由は

マンションの耐震化工事助成となれば、10万・20万の予算で済む話ではない。

ある程度大きな金額が必要であるが、それは市民の税金。慎重にならざるを得ない。

しかし、沿道建築物の耐震化工事は喫緊の課題である。

耐震診断すら受けていない旧耐震基準と思われる建築物も存在する中、

多くの高齢者が居住する中で耐震化工事を行う意志を持つことは評価すべき点。

それと、実際に工事を行うとなれば、補強部の関係上、一時的に引っ越しを強いられるお宅もある。

高齢者にとっての引っ越しは大変な労苦をともなう。

また、高齢者は若い人とは比較にならないほど

1年・2年が経過する中での体力低下は大きく、一日でも早い決断が必要であると感じた。

その緊急性からいっても継続など言ってられない。

補助金の規模(金額)は市に任せるとして、市からも何とか助成金を工面できないものか。

そのような思いで趣旨採択の態度を示し討論を行いました。

 

建設委員会での審査結果は1対4で「継続審査」

 しかし、議会最終日の本会議場で私は再び討論に挑みました。

 

議会の最終日には各委員会に付託決定された結果が全議員に対し諮られます。

普通は、各委員会に付託されて細かく審査されてきたことは「異議なし」となります。

しかし、私は、あえて建設委員以外の全議員がいる中で「討論」で趣旨採択を訴えました。

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私が討論を終えた本会議場。

議長より、

建設委員会で決定された「継続審査」で良いかどうかが諮られた。

結果、「継続審査」は否決

再び建設委員会を開くために中断。(休憩)

調布市議会始まって以来の異例の事態となりました。

再び開かれた建設委員会では他のベテラン委員から“嫌味”とも思われる発言を受けました。

しかし、最終的には「趣旨採択」に決定

 

あれから、3か月。

 

調布市の平成27年度の予算には

先の陳情者のような事例でも対応できる、旧耐震基準の市内分譲マンションに対し、

耐震化工事費用の助成金として

(市内総額で)2000万円の予算がつきました。

 

 

 

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