野川処理区の雨水(下水)貯留施設
10月7日(金)狛江市内に整備中の野川処理区の雨水貯留施設工事現場を視察。
調布市下水道課長、他5名の職員の方とともに現場の進捗状況及び説明をうけました。
旧狛江第七小学校跡地(半分程度)を東京都が買い取り、工事が進められています。
ここは構台の上(地上)ですが、ここから地下へ24mほど掘り下げられています。
地上部(構台)より下をのぞきこんだ様子です。かなり深く感じます。
縦×横×深さ=74m×30m×23.6mで掘削が行われています。約2万トンの貯留槽を建設中。
工事事務所内にはこの工事の目的や工程などをパネルにして展示されています。
雨量が激しいときには写真のように下水管のパンク状態を避けるため野川に放流されています。
おもに下水の上層部分(雨水)が流れ出ますが、やはり気持ちの良いものではありません。
パネルにもありますが「合流式下水道の問題点」がこれであります。
雨水と下水とが分かれておらず一本の管であることから、環境対策を考えての施策であります。
ただ、集中豪雨の時などは野川へ放流する前に汚水混じりの雨水を貯留させるため
広い意味では入間川から野川への合流水の許容量が拡大することにもなります。
ここは地上より11m下がった位置。幅2mの穴(取返水管)を工事中です。
このたびの視察ではこの中にも入らせていただきました。
パネルで説明しているシールドマシンで掘っていっている穴のことです
70mほど入り込んだところで測量が行われていました。
カーブの角度や勾配を計られていました。写真の通り、腰をかがめて進まないとなりません。
とにかく太ももと腰が大変つらかったです。
この位置の向こうにシールドマシンがあります。現在90mほど掘り進んでいるとのこと。
166mまで掘り進んで野川第一幹線に合流します。
一旦貯留した汚水を晴天のときに(後に)野川第一幹線に返水し、
最終的に森ケ崎水再生センターで処理します。
平成25年度には完成する予定です。