Archive for 2011年 9月
3.11の東日本大震災は日本ばかりではなく、世界にも衝撃をもたらした。
世界のマスメディアの論調は、日本の政治には更に失望したが、避難所での秩序と他者への思いやりの
行動には「さすがに日本人」、「もし我が国なら暴行・略奪がまかり通るだろう。」といった論調が目立っ
た。
我が日本の古来よりの呼び方は「大和の国」。
それは山が多く、四方を海で囲まれ他に行き場がないから、逃げ場がないから・・・。
生きて行く為には「和」が必要だったからという説が最有力だとか。
今回の民主政権の野田内閣も党内融和と言う「和」を重んじている。
ある意味、非常に日本的な態勢なのです。
そして野田総理も「誠心・誠意」という言葉をまき散らす、何と日本的な総理でしょうか・・・。
私は、野田総理は意外と長期政権になるのでは?と思っています。
前提として、公明党を大事にしていけばの話ですが・・・。
何でもそうだが、その時の空気ってあるのだろう。
例えば小泉首相の「郵政民営」という言葉がやたらクローズアップされた時、民営化に反対するする者は悪人呼ばわりされか
ねない空気があった。
90年代に選挙制度改革、すなわち55年体制に終焉をもたらす制度として「小選挙区制」が、政権交代可能のシステムとして導
入された。
もっと以前、日本が大戦に突き進んだ時、皆、心の中では、「どこかおかしいと」と思ってはいても、口に出せない雰囲気があった
事は、戦後生まれの我々世代でも容易に推察する事ができる。
要は、その時代に生きていなくても、その時、その時代の「空気」が如何に大きな存在なのかが分かるという事なのだ。
そして、その「空気」は概して後悔することが多いのではないだろうか。
先の敗戦しかり、民主党のマニフェストに見る政権交代しかり、何が何でも民営化しかり。
後期高齢者制度もそうだった。
あれは、高齢者の負担を一定額に抑える為の良くできた制度だった。(ある意味、全体の不足分は税が幾らでも投入できるシス
テムだったんだ。)
でも、「姥捨て山」とかマスコミが煽りたて、何となく悪い制度という認識をもたれてしまった。
当時の野党、民主党も煽ったな。
あの制度をなくすって言ってたけど、その後どうなったんだろ?
とにかく冷静になって考える。
例えば、今の放射能や放射線物質の問題。
今の一部のマスコミや、全体としては圧倒的少数派である学者の声が全体の空気を作っているように思えてならない。
「将来、子どもが癌になったらどうするの」と、誰も反論しようのないヒステリックとも思える文章が主婦向けの雑誌に載ってる。
それらが現在の「空気」を助長させている。
何十年とその道で研究研さんしてきた数多くの良識ある学者は、一夜漬けで勉強した一部のメディアが作ったその空気に・・・か
つて日本が戦争に突入していった時に、何も言えなかった知識人達とその姿がダブってしまう。
これって、不幸なことだと思うんだよ。
私だって専門的な事は分からない。
でも、今の「空気」の危うさなら分かります。
今日9月15日は「天下分け目の戦い」、関ヶ原の戦いより丁度411年目。
石田光成率いる西軍と、徳川家康の東軍のぶつかり合い。
双方約20万の大軍の割には、たった1日で勝負が付いてしまった。
でも、合戦に至るまでは2年間にわたる謀略合戦があったようです。
大体30年で世代交代するから、400年前と言ったら我々の時代よりは、13代から14代前のご先祖様の戦いと言う事になります
な・・・。
ふる~い時代のようだけど、きっとあっという間なのでしょうね。
私の人生もあっという間に半世紀を過ぎたもの。(本当に早い・・・)
私にとっての天下分け目の戦いはいつだったんだろう?
親父の会社に入って、「もう、辛抱できん!」と思ったけど我慢した時かな。
それとも、社長の時代に大きな現場に営業かけた時かな。
選挙もそういう気分で戦うよな。
きっと、それらすべてであり、これからも待ち受けているんでしょう。
おれは頑張るぞ!