Archive for the ‘3.マイノリティ(発達しょう害、LGBT、依存症、更生)理解’ Category
スクールロイヤー公明新聞に掲載
本日の公明新聞6面に、本年から千葉市に導入されたスクールロイヤー制度が紹介されました。
これは、弁護士が学校現場に法的助言を行うもので、私はいじめ問題の解決に向けて、千葉市議会で一昨年初めて取り上げました。
学校弁護士とも呼ばれるため、ややもするとモンスターペアレント対策と同一視されやすいのですが、 昨年度の予算審査特別委員会では、日本弁護士連合会による文科相宛ての意見書を紹介し、あくまでも学校の適正運営を法的な視点から助言をしたり、研修を行なったりするもので、学校の代理人ではないこと、教育委員会を介さずに、学校現場から直接相談できることなどを求めました。
現在、再開したばかりの学校ですが、いじめ問題に限らず、直面する課題は多岐にわたることもあり、早速利用され、好評を博しているようです。
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとともに、学校が一層、子供にとって安心して学べる場になるよう、専門家の活躍に期待しています。
学校弁護士を活用/相談事業や研修会を実施/千葉市 #公明新聞電子版 2020年07月04日付 https://www.komei.or.jp/newspaper-app/

児童相談所視察
千葉市立児童相談所を訪問し、かなり早口で種々聞き取り。
休校や外出自粛によって、児童虐待の増加が危ぶまれていましたが、
児相への通告件数は、3月は151件(前年比28件減)、4月は164件(同16件増)、5月は162件(同31件減)で推移。
(この数値への個人的な見解については、末尾に追記)
児相への通告件数は、私たちの社会における虐待件数をそのまま示すものではありませんが、まぎれもなく児相の(しかも緊急性を要する)業務量の一端を示しています。
児相の職員増員は、近年どこの自治体でも取り組んでいますが、昨年の第3回定例会では、それに見合った執務室の確保を求めました。
今回、1階の養護教育センターが4階に移動し、そのスペースに児相が拡張されました。
昨年、虐待に特化した対策班が創設され話題になりましたが、「この手狭な状況で、どこで働くのか」と思いましたので、今回、確認出来て一安心でした。
そのほか、千葉市内の休校中の児童をめぐる状況、最近の千葉県における虐待案件への対応、新型コロナウィルス感染対策としての児相における事業継続の課題、保護者が感染した際の児童保護、要保護児童対策協議会の動きなどについて、短時間ではありますが、矢継ぎ早に協議させていただきました。
本当は、聞き取り自体はリモートで行うべきとも考えたのですが、かえって準備に手間がかかるようでしたので、
この御時世ではありますが、訪問してお話を伺いました。
【追記】
この数字からも分かるように、「児童虐待が増加する、増加している」などということは軽々しく言えません。なぜなら、
①この時期に限定しても、緊急事態宣言下では、通告する学校などの関係機関が休止するなど、大きな減少要因があること
②そもそも児童虐待は、統計上、定義や取り扱いについて、ここ20年ほど激しく変化しており、過去との比較がほとんど不可能であること
なので「数」を論じるのは難しいのですが、
実は、私の立場は
「比較的暗数の少ない死亡数やその内容(心中などの扱い)の推移から推察するに、虐待数は昔よりもおそらく減少している」
(でも、対策はより精緻に取り組むべき)
という考えです。分かりにくいですが、説明すると論文1本要します…。

児童虐待防止の次の段階へ
新型コロナウィルス感染防止対策が始まって以来、学び方も様々な方法になりましたが、ありがたいことに、児童虐待対策については一貫して機会に恵まれました。そこで、御礼を兼ねて際立ったものについて。
写真は、朝日新書「児童虐待から考える」などの著者でルポライターの杉山春さん。
最近では目黒区や野田市での虐待事件の裁判を傍聴し、継続的かつ丹念に取材されてきており、なぜ支援や保護が機能しなかったのか、行政、制度とは異なる視点から。
また、同じく朝日新書「ルポ 児童相談所」の著者で朝日新聞編集委員の大久保真紀さんの講演を、オンライン研究会で拝聴。
話題は海外の取り組みにまで及んで、大変勉強になりましたが、特に弁護士さんとの質疑がとても参考になりました。
そして、最後は写真も資料もありませんが、無名の千葉市の住民。
最近の千葉でも「?」と思うような事案が報道されたりしますが、必ずしも詳細が把握できるわけではありません。
それでも、地域住民の方から生の情報をいただくことが、本当に多くなりました。
以前は当事者の方でしたが、最近は支援をされていた周囲の方から、当該家族への関わり方を振り返ったり、自分たちの認識と行政や報道の認識がかけ離れていたりすることへの戸惑いなどが寄せられています。
そんな中で、千葉市や千葉県における虐待対策の今年度予算については、私はやや懐疑的に執行状況を注視している状態です。
センセーショナルに取り上げる気はないので、慌てず丁寧に取り組み、ご指導・御教示いただいた方々に恩返しできるように、効果的な虐待対策に結び付けていきたいと思います。

立ち直り支援のプロ井内さん
5月16日(土)の公明新聞6面「ひと百景」に
NPO法人ユースサポートセンター友懇塾の理事長・井内清満さんが紹介されています。
記事にあるように、非行、引きこもりなどの支援では子どもだけでなく、常に親子ひっくるめた指導にあたり、千葉の少年院や鑑別所でも圧倒的な存在感で少年指導にご尽力。
現在は、ちば南東部地域若者サポートステーションも運営、そこでの「親塾セミナー」は名物です。
井内さんというと、親子への体当たり指導というイメージですが、5年前にニュージーランドの犯罪学者の講演後に、その学者と井内さんらと居酒屋に行った際には、井内さんの単横な英会話も目撃しました。
戦争カメラマン出身で、千葉市の花火大会でも花火師として運営に携わっていただくなど、その多面的な活躍は言葉では言い尽くしきれません。
個人的にも、前職時のみならず初出馬の事務開き、そして現在に至るまでご指導をいただいている大恩ある方です。
まさに千葉にこの人ありの方で、常に、元気に、夢に向かってパワフルに進んでおられます。

少年院シンポジウム②
2月2日(日)に千葉大学においてシンポジウム
「非行少年の立ち直りと少年院の役割―少年院は生き残れるかー」
が行われました。
と言っても、冒頭に上映された、少年院出院者である中村すえ子監督の映画「記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡」が主役というか、多くの来場者は映画を楽しみに来られていた気がしますし、実際に、私も一瞬も見逃さないほど見入っていました。
正直言って、これまで私はテレビで描かれる少年院像があまり好きではなく、「こんな美談ではないよ…」と同僚とも、よくこぼしていました。
少年院にいる子も難題を多く抱えている人間、指導し支える法務教官や支援者も生身の人間なので…当然だと思っています。
でも、この映画は良かったです。
やっぱり、リアリティが全然違います。
中村すえ子監督にはどうやって撮影したのか、さまざま聞くことができましたが、想いの強さ、資金集めからやり切った行動力のすごさに脱帽です。
下の写真にある、4年前に千葉大学で初めてお会いした時を思えば、本当に「まさか」です。(現在のお写真は投稿⓵)。
https://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/2016/01/19/セカンドチャンス%ef%bc%81の中村さんに伺いました/
巡回上映をされているので、興味のある方は、ぜひ下記サイトをご覧ください。
https://nakamurasueko.com/kioku.html

少年院シンポジウム⓵
2月2日(日)に千葉大学においてシンポジウム
「非行少年の立ち直りと少年院の役割―少年院は生き残れるかー」
が行われました。
不思議な副題だと思われるかもしれません。
少年院がなくなるの?
なくなると、何かマズいの?
少年法も変わるのでは?
そもそも、
少年院って何をやっているところなのか?
少年院なんて一般市民に関係あるのか?
現役の法務教官(って何?)は一人だけで、
あとは少年院出身者、元法務教官の弁護士・市議会議員がパネラーで語りました。
予想と異なり、会場はほぼ満席で、しかも関係者は圧倒的少数。
ありがとうございました。
どうして一般市民の方々も来ていただいたのか?
も含め、相変わらず筆の遅い男ですが、随時ご紹介していきたいと思います。

少年院に関するシンポ(に出ます)
「非行少年の立ち直りと少年院の役割―少年院は生き残れるか―」
と題したシンポジウムが、次の日曜日2月2日(日)に、千葉大学内で行われます。
そこで当方も登壇させて頂きます。
なぜ今さら?と思う方もいるかもしれませんが、
今回のシンポジウムの特徴は、登壇者が
現役の少年院教官は女性教官1名のみで、あとは元職2名(そのうちの一人が当方です。)と元女子少年院生。
さっそく、
「桜井さん出るなら、少年院を評価することだけ言って終わらないですよね?」と釘を刺す?期待をする?現役教官からの声をいくつか頂きました。でも、あくまでも愛情がベースです。
内容は全くわかりませんが、
元法務教官として選挙を戦った際の世間の反応や、
保護司として2号観察で直面したこと、地方議員として議会や行政との関わりの中で感じた矯正施設のイメージなど、自分の実体験をお伝えして、それが「社会における少年院」を考える一助になれば、それが少しでも恩返しになれば、と思っています。



