最近、更生保護や矯正の話題が続きましたが、さらに。
千葉大学法学論集第39巻第1号に当方の研究ノート「少年矯正施設における手錠使用をめぐる焦点-昭和30年参議院法務委員会の質疑から―」を掲載して頂きました。
拙稿というより駄文の掲載については、関係者の皆様に申し訳ない限りです。先に謝っておきますm(__)m
そんなに謝るくらいなら書かなければよいのですが…
後藤先生の問題提起、昭和30年当時の宮城タマヨという人物の見識…様々な刺激に触れるなかで、今年の2月の国会審議のように、まるで手錠を使わないのが人権意識が高く、使うと人権意識が低いかのような陳腐な論調に黙っていられんかったのかなという気がします。
また、現代から見れば不適切な手錠使用をしていた少年院長たちの、現場を代表する生々しい切実な声も貴重だと思った次第です。
局長の「すでに通知を発出しております」との答弁で片付いてしまう現在のような表面的な質疑ではなく、現場の院長が委員会に呼ばれて現場の実情を訴える…昭和の時代スゲえ