バックナンバー 2019年 12月

皆様から戴いた声、私が直面した現場の課題として、千葉県との連携には問題が多々あり、改善を要するところでした。
そこで最初に、県との連携について二点に絞って質問しました。
まずは、千葉県外の方にも直接かかわる「帰宅困難者への対応」です。
リンク先の先日の記事のように、県との連携については台風15号への対応が話題になりがちですが(その問題設定では、15号では対応に問題があったものの、その後の災害対応では問題はなかったという印象を与えていますが、当方はそのように思っていません。)、
直近の10月25日の記録的豪雨によってJR各線が運転見合わせになり、千葉駅を中心に多くの帰宅困難者が発生した際の対応について取り上げました。

 
質問)当日は16時前後に降雨量が最も多くなり、帰宅困難者のための一時滞在施設が開設された。
17時半に市が開設した施設には800人以上が利用したが、21時半に県が開設した施設には最大でも60名程度しか利用していない。
これは初動に問題があったと考えられるが、県とはどのような連携だったのか?
答弁)当初、夕方に市民会館等の市有施設を開設しましたが、夜間に帰宅困難者の増加が見込まれることから、県有施設の開設を要請しました。県や鉄道事業者と検証して改善を検討していきます。(趣意)
意見)本来は、市の要請を待たずして、県も自発的にすぐ開設すべきでした。
(県は開設した際にもSNSでの発信は極めて消極的で、施設によっては後日報告している投稿も…)
今回のような千葉駅周辺の大混雑は危険で、事前に定めていた「千葉県帰宅困難者・滞留者対策に関する基本的指針」に基づいて、県も市町村も取り組むべきと、指摘しました。
実際、運転見合わせになった路線から推察すると、帰宅困難者になった方々の多くは、千葉市外の千葉県内在住の方ですので、県内の他自治体との連携を考えると、県の役割は大きいと思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191220-00010009-chibatopi-l12

過去3回の議会報告投稿について、もう一歩だけ詳しく伝えますと…

 
議会質問①土のうステーションの増設
市内で27, 000袋を使用するなど、災害対策における土嚢のニーズの高さが判明し、土のうステーションの増設が早速、実現するのは喜ばしいところです。
その一方で、それらが全て市の職員によって「手作業」で作られていることを議場で明らかにし、これでは台風が来る前に職員が疲弊しきってしまうことから、安くないのですが、土のう製造機の導入も求めました。
一袋10キロ、20キロという土のうを、作っては持ち上げて、地域へ運び込むこと2万7千袋。しかも、台風が迫る時間との闘いの中で。
本当にご苦労様でした、と頭が下がる想いです。

 

 
議会質問②液体ミルクの導入
災害時における有効性を市も共有し、このたび、政令市で初めて災害備蓄品に含まれる見通しになったわけですが、平時における利用も急速に広まっており、製造会社の想定の2倍、3倍の売れ行きとのこと。
要は、当方が議場で訴えた①清潔な水、②沸騰させる熱火力、③清潔な哺乳瓶、これらがいらなくなることから、全ての老若男女による普段からの育児を容易にするのだと思います。
月刊『公明』の最新号で、乳児用液体ミルク研究会の末永恵理・代表理事は、社会全体では母乳が基本でミルクはセーフティネットという位置づけであっても、個々のケースに対して、善意であっても母乳でもミルクでも
「選択を迫らず、押し付けず、必要なのは公正な情報と現状に寄り添う支援」としています。
妻が40歳を超えての出産、娘が2歳になる前での仙台での被災を通して、個人的にも末永理事の言葉は染みます。
(SNSでは、液体ミルクの中身の動画を添付しています。)

 

 
議会質問③ドローンによる避難広報
災害・避難情報を、携帯・スマホを利用しない高齢者や、停電時の市民にどうやって伝えるかが、今回、大きな課題として浮かび上がり、ドローンを避難広報に活用するように求め、検討したいとのことでした。
SNSには、9月10日19時の防災行政無線で、稲毛区役所が避難所情報を放送している様子の動画を添付しましたが、
市では、この無線が聞こえない地域や高齢者や障がい者の方で、携帯電話やスマホを使用していない方に、電話やファックスで災害・避難情報を伝達するサービスの登録を、9月から始めました。
しかし、対象が限定されているせいか、11月末現在で登録者数が約50名程度と苦戦しています。
そこで、万能ではありませんが、ドローンによる避難広報を提案しました。当初は失笑を買いましたが、仙台市での実証実験がかなり進んでいることに多くの方が驚きを隠せませんでした。
なぜ、仙台市では、このような試みが進んでいるのか。
関係者に聞けば、「東日本大震災を経験したから」の一言では片づけられない想いが、そこにありました。
仙台市では、あの3.11の折に、避難広報のために地域を回った市の職員2名が、津波で亡くなっています。
危険な地域にこそ避難広報は必要ですが、市の職員といえども、その尊い命を危険にさらしてはいけない、という強い自責の念がそこにはあります。だからこそ、避難広報のためのドローンの開発です。

 
どうか、行政が支援物資を届けに来るのを待つのでなく、情報を届けに来るのを待つのではなく(その「待ちの姿勢」は、大規模災害の際には「危険」ですらあります。)、普段から自助・共助を磨いていきたいと思います。

今回の災害では、災害・避難情報を、特に停電時や、携帯電話・スマホを持っていない高齢者の方にどうやって伝えていくかが、課題として浮かび上がりました。大規模災害の際には、建物の倒壊や倒木などで、宣伝車が走れない場合もあります。

そこで、2019年11月に仙台市がフィンランドのノキア社と共同で、ドローンによる避難広報の実証実験を世界で初めて行ったことを紹介し、千葉市においてもドローンを活用した避難広報を提案しました。
千葉市でも、既に道路の被害状況の確認などで消防用ドローンが活用されていますが、避難広報の活用も検討したいとの答弁でした。
9月の議会で予告したこの提案については、当初は「非現実的」という声もありましたが、技術革新のスピードを見誤ってはいけません。
この12月から開始した電話・FAXによる災害時緊急情報配信サービスのように、個々へ丁寧に対応する仕組みも含め、最重要課題です。
https://www.nokia.com/ja_jp/about-us/news/releases/2019/11/12/xiantaishitonokiashijiechutonarufuraihetoltewangshangtenonokiatoronnojinbobinanguangbaonofeixingshizhengshiyanwoshishi/

現在、千葉市の災害備蓄品としては、保健福祉センターに粉ミルクが備えられていますが、粉ミルクを使うには、清潔な水と沸騰させる熱火力、そして清潔な哺乳瓶の全てが必要です。

それら三つ全てを大規模災害時にそろえるのは困難であることから、液体ミルクの導入を求めました。

本年3月から日本での販売も解禁され、急激に広まり、11月末には専用乳首も発売されたことから、水も熱も哺乳瓶も不要となり、さらに便利となった液体ミルクを、市も「一定量の備蓄について検討して参ります」と初めて導入への答弁。

当初は苦戦しましたが、稲毛区内の党員アンケートに後押しして頂きました。
ちなみに、私もストローで飲みましたが、大人でもイケます。

全国的にも政令市で初めてとなる試みです!

今回の災害で、ブルーシートとともにニーズが明らかになったのが、土のうです。

特に、地域にある土のうステーションは、住民が好きな時間帯に持っていけることから、大変好評で、雨水の侵入防止だけでなく、ブルーシートの飛散防止としても利用され、市内で2万7千袋(!)も配布されました。
自治会長さんからも要望があり、稲毛区では3か所しかない土のうステーションの増設を求めたところ、市からは「増設箇所を選定して参ります」との答弁がなされ、早速実現する運びとなりました!

幻想的な霧に包まれた今朝の千葉市。
年末に向けて気ぜわしさマックスですが、
少し落ち着いて取り組もう、
という気持ちになりました。

本日、一般質問をさせて頂きました。
応援に来て頂き感謝です。
写真撮って頂き感謝です。(秘書がいない地方議員にとって、本当に写真は助かります。)
今年の秋はずっと災害関連の投稿を続け、それを今日の質問に活かしましたが、いつもアクセスして支えて頂き感謝です。
詳細は随時投稿しますが、まずは御礼を。
ありがとうございました!
(モニターの写真は液体ミルクです。)

本日9日の公明党の代表質問で、
「SNSによる相談体制を児童相談所において整備すべき」
との質問を行い、
市からは、若い育児世代や子ども本人からの相談対応において
「有用であると考えており、今後、実施に向けて検討してまいります。」
との答弁がありました!

 
これまでのSNS相談事業に関する私の投稿を見て頂いた方には分かると思いますが、
私は、前回の委員会での質疑を通じて、現在の千葉市のSNS相談事業には二つの課題があると考えていました。

 

一つは、自殺件数の最も多い9月1日前後に実施して来なかったこと(今後は検討との答弁)、
もう一つは、より深刻な状況の子どもやその環境に対し、この事業が届いていない、届けるべきでは?との思いでした。
この二つ目の課題への、私なりの答えが今回の代表質問です。

 

先日も、千葉市稲毛区作草部というご近所で、23歳の父親が虐待(傷害)で逮捕され、児童が保護されました。
このような若い育児世代が、少しでも相談しやすくなり、虐待が予防されることを願うばかりです。

本日の千葉は竜巻注意情報が入ったり、大雨が降ったり、横殴りの強風も…。
思わず、冬眠態勢に入っていた我が家のカタツムリの様子を確認。
「!」驚いたことに、冬眠どころか、カゴのふたの裏に登っていました。

大敵の乾燥どころか、朝からスゴイ湿気でテンション上がったのか?
逃げたくなったのか、元気があり余ったのか?

いずれにせよ、
このように生物が特異行動に出ると気になります。
天候不順に付き、人間も体調管理に留意です。

公明党稲毛支部の支部会で視聴した動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=Q6b6o3JS-gg
千葉市内にいると、台風15号と記録的大雨については被害の甚大さを痛感するが、台風19号についてはよくわからない、との声も聴きますが、
この動画を見ると、台風19号の被害の甚大さと支援の必要性を痛感しますし、そのためにも公明党議員は当たり前のように課している「災害現場に足を運んで、直接、声を聴く」ということを、今後も継続しなければならないと感じました。

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サイト管理者
稲毛区 櫻井秀夫