犯罪被害者等基本法の成立日である12月1日までの1週間は「犯罪被害者週間」として定められています。
その集中的な啓発事業によって、犯罪被害者が置かれている状況や、生活の平穏への配慮の重要性について、県民の理解を深めることを目的としており、その一環である「千葉県民のつどい」に、本年も参加しました。
講演では、当時27歳の御長女を暴行・殺害され、その遺体が遺棄された御遺族(父親)のお話を拝聴し、御長女と連絡不通になってから、捜査、逮捕、発見、裁判等の過程での手続きの実際と、遺族の想いを伺いました。
また、被害者の等身大の人形パネルと、生きた証の靴を展示する「生命のメッセージ展」も、例年以上にじっくりと拝見させて頂きました。
被害者とは数ではなく、名前のある個々人に起きたことなのだと、改めて痛感させられます。
毎回、参加するたびに、当方のこれまでの取組みを周囲の方に紹介して頂いたり、丁寧に感謝の言葉を戴いて大変恐縮しています。
というのも、主催者である千葉犯罪被害者支援センターの昨年度の相談受理件数は1952件、そのうち直接的支援を行ったのが476件、さらにそのうち罪種別では殺人が最も多く182件で、
本当に重く、重要な課題に尽力されている関係者の皆様にこそ、ただただ敬意と感謝を表するものです。
今後も被害者支援に尽力して参ります。
そもそも公明党とSNS相談事業とはなんぞや?との質問を頂いたので、以下の動画を再掲します。
https://m.youtube.com/watch?v=ev84OKP67mw
千葉市稲毛区にある県立千葉女子高校の裏には急な坂があります。
この坂を下ると、直角に近い角度で進行方向が右に折れますが、車や人は何とか道に沿って曲がれるものの、豪雨の折には、坂で加速した水の流れがそのまま真っ直ぐ、下の民家の1階へ勢いよく流れ落ちてくるとの相談を受けていました。
水の勢いとは怖いもので、ガラスまで割られたこともあったとか。
(上のbefore写真の奥に写っているのは、その2階です。)
市の土木事務所と継続的に協議し、下のafter写真の矢印で示した「水止め」を設置してもらいました。それが9月のことでした。
水止めの高さは30センチ程度で、正直、不安な気持ちもありましたが、近隣住民の方によると、今秋の大雨が敷地内へ飛び込むのを水止めが防いでいたとか。
住民の方からは「今回の災害に間に合わせてくれて、本当に良かった」と。
その言葉は当方ではなく、猛暑の中、現場に従事した職員の方にそのまま送ります。
被害に苦しんでおられる方もいる中で、この手の「良かった」的な投稿は10月はためらっていましたが、現在、12月の議会に向けて災害対応の検証をしており、失敗・成功の両面を検討しなければならないと考えています。
前回の投稿で、このSNSによる教育相談事業の結果について、決算審査特別委員会(教育未来分科会)で明らかにした内容の一部を紹介しました。
この事業については、公明党が全国的に推進してきましたので、千葉市においても導入した結果、「相談件数が、これだけたくさんありました!」と宣伝して、議論を終わらせればよいのかもしれません。
しかし、この事業は、特に国がかなりのスピード感で取り組んできた経緯があり、そのこと自体が評価されるべきではありますが、それゆえに(まだ「粗い事業」なので)実施する現場で、事業をしっかりブラッシュアップする必要があると考えます。
この事業は党の宣伝のためではなく、子どもたちを救うために始めたものですので、その目的を履き違えてはいけません。
そこで、この第3回定例会では会派の代表質問も含めて、このSNSによる教育相談事業の「内容・反応」について確かめました。
相談内容は、友人関係が32.0%、心身の健康などの保健が11.5%、進路などの学業が10.7%、恋愛が8.9%とのことでした。
子どもたち世代のリアルな悩みが反映された結果になっていると思いました。
また、利用者の反応は、安心した・スッキリしたなどの好意的な評価が8割以上を占め、再び利用したいとの声が9割以上を占めたとのことでした。これらも評価されてしかるべきだと思います。
これらの「内容・反応」の結果を見ると、やはり、SNSによる相談は、相談の垣根が低くなって、子どもたちにとって率直な相談ができ、その結果、反応も良いのだと思います。
その一方で、子どもたちにとって、本当に深刻な悩みや緊急性のある案件に対して、この事業は「届いた」のだろうか?と思う面もあります。
もとより、悩みの内容というは、本人にとっては軽重はなく、どれも深刻であることは言うまでもありません。
しかし、前回の投稿で「9月1日問題」を指摘しましたように、政策的には外してはならない、見逃してはならない「深刻さ」を見極め、事業を届ける必要があるのも確かです。
そこを現在、検討しています。
今回の質疑は、事業の決算という趣旨を踏まえてのものでしたので、この事業が不適切・非効率だったということではない(それどころか、今回の投稿で示したように効果大です。)ので、これ以上の言及はしませんでした。
その自分なりの、現在の答えは、12月の第4回定例会で試みていきたいと考えています。
3連発投稿の最後は、久しぶりのカタツムリ登場です。
エサを食べていないと思ったら、仲良く並んで白い膜を張って、ほぼ冬眠?
この膜を張ることによって、殻の中が乾燥するのを防いでいる(はず)。
なので、この姿を見ると、
「ああ、随分、空気が乾燥してきたんだなぁ」と
改めて季節の変化を感じます。
夕暮れの様子もだいぶ変わってきました。
冬眠しても、しっかり啓蟄の頃には起きて来るからスゴイ。
それまでは、おやすみなさいですね。
※カタツムリの登場が不可解と感じる方には、以下のブログのアドレスを紹介します。
https://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/category/%e3%81%8b%e3%81%9f%e3%81%a4%e3%82%80%e3%82%8a%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%88/
9月から10月にかけて行われた千葉市議会第3回定例会での報告が、台風関係で後回しになっておりました。
今さらの感もあろうかと思いますが、今後、随時報告していきたいと思います。
まず、決算審査特別委員会(教育未来分科会)では、昨年から一部期間で試行を開始した、いじめ等のSNSによる教育相談事業について質疑を行い、以下のように本事業を総括しました。
事業の量的側面としては、登録者数が1028人に達し、他市より割合がかなり高く、相談件数も電話による1年間の相談件数(798件)よりもはるかに多い1010件が、わずか4か月で寄せられるなど、その効果は明らかでした。
(さらに詳細を言えば、このSNSによる相談によって、電話等の他の方法による相談件数の増減への影響も確認しましたが、特に影響は認められませんでした。すなわち、このことにより、相談者は他の方法による相談からSNSによる相談へと単に乗り換えたわけではなく、SNSによる相談が新たなニーズの掘り起こしに成功していることを示していると、評価しました。)
その一方で、政府も「自殺対策白書」で最も自殺件数が多くなると注意喚起している、8月31日から9月1日については、本事業が昨年も本年も実施できていないことを、カレンダーを追いかけて明らかにしました。
市も事実を求めたうえで、来年からの実施を検討するとの答弁がありました。
8月31日と9月1日、すなわち夏休み終わり・明けの自殺リスクが高いことは、これまでも話題になってきました。個人的には「それは本当か?都市伝説ではないのか?」と疑っていましたが、政府の自殺対策白書では、以前から数字を挙げて、9月1日が最も自殺者が多いとしていることから、決算審査として当該日の相談業務における実施の有無を質問した次第で、来年度からの改善につながればと思います。
しかしながら、不可解なのは、写真にある8月30日配信の千葉日報の記事(無料記事)では、千葉県によるLINEを活用した相談事業は紹介するものの、すでに先行して行ってきた千葉市の同事業については言及せず、従来の電話相談のみを取り上げていることでした。
そして、オンラインの記事だけでは分からない視点ですが、この写真のとおり、ペーパー版の紙面では、その記事のすぐ下に、以下の記事が掲載されています。
つまり、政府の自殺対策白書では、過去40年間の18歳以下の日別自殺者数では、8月後半から増加し9月1日に最多になると。
普通に考えると、
私が決算審査で問い質したことは、既に千葉日報も気付いていたのではないか?(だとしたら、なぜ記事にしなかった?)…
と単純に思ってしまいますが…
それは、相変わらずゲスの勘繰り…でしょうか?
本年も千葉市若葉区にある千葉刑務所にお邪魔しました。
例年どおり施設見学は定員を超え、性格検査は場外まで行列ができるなど、好天にも恵まれ大盛況でした。
昨年くらいからでしょうか、矯正護身術も催し物として披露されるなど、「開かれた矯正」へと時代の流れを感じます。
千葉刑務所はもとより東京矯正管区や市原学園など少年院・鑑別所の大恩ある恩師や元同僚の皆様にお会いして、改めて自らの原点を確認させて頂きました。
社会の「最後の砦」である矯正の現場で、生で感じてきた社会のひずみや矛盾、暴力や排除、孤立から生じる悲しい現実を変えていきたい、今以上に希望を持てる地域社会に、との想いでした。
そして、それは多くの機関や人々の連帯で(「連携」なんてレベルではないなぁ)必ずできると、改めて感じました。
ありがとうございました。
(ことごとく眩しい場所での撮影でスイマセンでした(汗))