千葉市稲毛区には、大雨による「避難勧告」が毎年のように発令されている都市下水路「草野水のみち」、通称・草野水路が流れています。
その水位が千葉市ホームページの防災ポータルサイトに掲載され、下記アドレスから、現在の水位や危険な水位が一目で分かるようになりました(平成29年から!)https://public.ysuishin.com/opendata/suishin/12/100/index.html
この画面に表示されます↓
(ライブ画像配信がR6年4月1日から追加)
この課題は2年越しに議会質問で取り上げて参りました。(平成27年第3回定例会、同28年第3回定例会)
大雨の中、カッパを着て自治会長さん達と一緒に水路の現場を監視し、
「当然、大雨で皆さん家の窓も閉めてるし、この豪雨と濁流の音では、全く避難勧告のサイレンが聞こえない。」
と、現場で頭を悩ませ、考えた末の提案でした。(自治会の方々の姿を見て、部屋の中で水位を監視できれば、と思いました。)
このように、以前は現場で「人」が監視していました。↓
https://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/2015/07/page/2/
しかし、問題はここからで、
①防災サイト掲載の川の水位情報は、県から提供された情報(なので、市では動かせない。)
②あくまでも防災サイトの水位掲載は「河川」の水位であって、「都市水路」は対象外
③閲覧を目的としていない都市水路の情報をサイト掲載するには、システム改修が必要
などなど行政上のハードルは幾重にも。
それらを、一つひとつ当局に乗り越えて頂いての実現でした。
感謝です。
振り返ると、この防災ポータルサイトで、氾濫したことのない「河川」ではなく、実際に勧告が発令されている「都市下水路」を掲載したことは、行政上の形式でなく生活者の実被害の観点を優先させたことや、県任せではない市独自の水害対策を進めたこと、また、これまでと異なるオープンデータの活用の在り方等、前例に囚われない画期的な取り組みと言えます。
逆に、稲毛区の共産党の市議が、議会で
「草野水路の警報を最大音量にすべきだ」と発言しているのを聞いた時には、
「ああ、音量はとっくに最大になっていて、音量なんかでは解決しないということを、現場にいれば分かるのに…自分が現場に足を運んでいないと言っているようなものだな。」と思いました。
(そもそも、台風や大雨の時に住民が窓を開けっぱなしにして、音を聞くというイメージがおかしいですよね?)
また、2015年7月3日の「避難勧告」の際には、稲毛駅前で「戦争法反対」などと叫び、署名運動を実施していたため、
「本当に市民の命を守る気があるなら、行くところが違うでしょ。まずは近くの避難所の様子を見に行くべきなのに」
と強い憤りを感じました。
これからも生命・財産を守る政治を、口先ではなく、行動や結果で具現化できているか、自らに戒めながら精進してまいります。
まずは、これからの大雨にご注意ください!早速、サイトのご活用を!
※追伸1:2020年11月には稲毛小学校のけやき門側の水路との脇に、浸水等への対策として土のうステーションが増設されています。
詳細は以下のファイルでご確認ください。
稲毛小学校脇の土のうステーション (komei.or.jp)
※追伸2:2022年8月13日の台風では、1分間の間に水位が水路を越え、グラフの表示では間に合いませんでした。
この現場での経験をさらなる教訓に、グラフだけでなく、リアルタイムで水位の画像を配信することが必要であると、翌月の議会で提案しました。
皆様のお力をお借りして、何としても実現して参ります!(続く↓)
※追伸3:2024年4月1日からライブ画像配信が実現しました。
ただ、スマートフォンやPCでは見られるのに、タブレットでは見られない?という不具合も確認しました。引き続き改善を求めて参ります。
※追伸4:パトロールランプのLED化も実現しました。
ご提案頂いた地域の皆様に感謝です。
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