選挙の未来への明暗
今回の選挙で際立った二つの動きを紹介します。
一つ目、写真の民進党の選挙公報。
あんまり他党批判している時間はありませんが、「これだけはマズイ」と思いました。
民進党だけの問題でなく、選挙制度の正統性に関わるので取り上げました。
この選挙公報は、「比例代表」の公報なのに、今回の選挙に対する「党としての公約」もキャッチフレーズさえも、何も書いていない。
絵空事でも何でも、やはり公約や方針、せめてキャッチフレーズだけでも有権者に提示しないと。
選挙の公式媒体である選挙公報に対してこのスタンスはあり得ない。
私は、18歳19歳の未成年有権者から「どう選んでいいか分からない。」と聞かれた際に、玉石混交のネット情報の海に一人で飛び込むのではなく、信頼できる大人の情報源に当たることと、もう一つは全ての有権者に平等に開かれている選挙公報を確認することを薦めてきました。
これ政治不信につながります。まじめな話。
二つ目は明るい話?
日本病児保育と全国小規模保育協議会の理事長、自らNPO法人フローレンスの代表理事をされている駒崎弘樹さん。
いまや保育ではカリスマ的存在になってますが、その駒崎さんが自らのツイッターで、期日前投票を済ませ、選んだ候補とその理由を公表して話題に。
選んだ候補は、公明党の谷合正明候補(比例区)。
選んだ理由は、難民支援と育児支援に積極的だからとのこと。超党派のイクメン議連の共同座長であることも。
実は、谷合さんは国会議員で最も難民支援に取り組んできている人です。
もともと国際医療NGOで勤務し、あのパレスチナ難民キャンプに現職議員として唯一、視察に行っています。
母校の京都大学でも、難民についての講義をしています。
難民問題自体、日本では票になりにくい。若くて有能ですが、決して有名ではない谷合さんを選択するのもスゴイのですが、
何よりスゴイのは、自らの投票行動を公表する踏み込みのスゴさです。
しかも、それが公明党なので批判や疑問もすぐに受けていますが、駒崎さんは「だから何?」という(あの)顔で、
「個人としてまともな政治家を選ぶのが、僕のスタイルです。」
とサラッと言ってのける。
公明党だからダメ?創価学会員と思われるからダメ?それって、政治をまじめに考えてないでしょと言わんばかりに。
このような駒崎さんのスタイルは若い人に共感を呼んで、「自分も投票に行こう」「投票に行って公表しようかな」とネット上で話題になりました。
(マスコミは取り上げてませんが)
このように、人々を投票所へ向けさせる感化力を持った新しいスタイル。
一般論じゃなくて、「自分はこのように行動した」と宣言できるスタイルの説得力。
18歳選挙権が始まった今回の選挙、「若者に教える」のではなく、「自分はこのように行動する」「行動した」と宣言できる大人の姿を示すことが、もっとも重要だと考えます。
そういう意味で、未来の選挙に向けた真逆な二つの流れについて、書き留めさせていただきました。
問われているのは18歳19歳ではなく、大人でした。
