少し変わった近況活動を紹介です。(長文癖が再発しつつあります…)
写真の1枚目は、千葉市若葉区にある更生保護施設「千葉県帰性会」です。先日、施設内を見学させていただきました。
更生保護施設とは、更生保護法に基づいて運営される施設で、犯罪や非行を犯した人の中で、更生意欲があっても保護者などの引受人がなく、適当な住居がないなどのために 更生を妨げられるおそれがある人たちに一定期間の宿泊や食事を提供し、社会人として自立更生できるように援助する施設です。
刑務所等と同様に、対象者の高齢化や福祉的ニーズ増加の課題を直に確認させていただきました。
ことさら施設の存在を紹介すると、地域から偏見の視線が注がれる?
いえ、どの施設も地域で生きる時代ですので、地域の方々に正確な情報を流すことの方が重要だと思いますし、それが共生社会の一歩だと考えます。
もう1枚も地味な写真ですいません。先日、行われた犯罪社会学会で稚拙な発表をさせていただきました。
少年鑑別所の処遇(観護処遇)の視点から、新法の意義、こどもの人権と健全育成の関係、地域の刑事政策の在り方等を問題提起させて頂きました。
私としては、現在の主流である再犯防止政策に、いわゆる1号観察への対応が抜け落ちていないか等々の問題提起もしたつもりでしたが、各分野の重鎮の先生方から「健全育成」への質問が集中したのは、多少驚きました。しかし、余りにも貴重な質問・意見で、めまいがするほどエキサイティングな議論をさせて頂きました。いつか整理してお伝えできればと思います。
地域の安全、防犯、子どもの健全育成を重要な政策の柱としている自分としては、専門的な議論や関係者とのネットワークは当然貴重ですが、最近の私をしびれさせたのは、専門家だけでなく、一人の市民の方の決断でした。
その方は、保護司制度を知って、自分から保護司になる申請をされた方でした。私は前職で少年保護を専門としていましたが、逆に専門でないような方が、他薦ではなく自分から決意されたことに尊さを感じ、私自身も最大に触発され、モチベーションが高まりました。
更生保護事業に興味を持たれた方は、ぜひ以下のページを御覧ください。
前回議会の報告を今さらアップしました。
質問のボリュームに比して、ペーパーでもウェッブ上でも編集能力が追い付かず忸怩たる想いです。「とても」読みにくいので、稲毛区民の方は来週の「さくら通信」の方をお勧めさせていただきます(泣)
なので、質問の要点をここでお伝えします。
実現する方向で前向きな答弁をいただいたものとして、
①選挙権を有しない高校生による投票所でのアルバイトを拡充する。予算枠も数万円の「啓発費」ではなく、約1000万円の支出実績がある「委託料」で正規業務として、このタイミングで飛躍的に拡充させる。
マスコミやネット情報よりも、投票所に直接足を運んでいる老若男女の投票者の姿に接した方が、選挙啓発に有効との高校生の声から。
②公職選挙法に則って、高校に選挙公報を配布する(マニフェストの配布は、その方法が複雑で微妙)。
③3年連続で避難勧告が発令されている草野水路について、河川と同じ扱いで、水位の情報を市のホームページに逐一掲載する。
④消防車がすぐに入ってこれない稲毛東等の密集住宅指定地域において、県が管理する排水栓を、地元の初期消火活動で使用できるようにする。
⑤草野水路避難勧告時のように避難所運営委員会が開かれない場合、避難所で判断する権限を有する者を事前に特定する。
これ以外に、すぐに実現する方向の答弁は頂いていませんが、(最近になってやっとNHKでも取り上げてくれた)多子世帯なのに保育料が上がってしまう制度的欠陥への救済措置、未成年有権者や高齢者、育児世代のための翌日開票の実施(深夜開票の廃止)等々の提案も行いました。
自分なりには、質問内容もさることながら、それ以上に、地域の婦人や高校生から戴いた何気ない御意見を、専門的な議論の中で、議会質問へと消化・昇華できたことの方が、非常に強い手応えを感じた次第です。
今回は登壇しませんが、指先がビンビンに痛くなるくらいのアンテナ感で、今後も取り組んで参ります。
https://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/%e8%ad%b0%e4%bc%9a%e8%b3%aa%e5%95%8f%e3%81%ae%e3%83%92%e3%83%a8%e3%82%b3/
昨日の千葉日報で紹介されました、千葉性暴力被害支援センター「ちさと」が発足して1年半が経ち、このほどNPO法人となる設立記念式が本日行われ、来賓挨拶させていただきました。
このワンストップ支援センターは、性犯罪・性暴力被害者への医療支援、法的支援、心理的支援等を1か所24時間体制で提供し、心身の早期回復を図るものです。
同理事長の大川先生の御講演を、昨年の千葉少年問題研究会で拝聴する機会があり、関心を持っていました。
千葉少年鑑別所に勤務していた当時、加害者の女子少年が性被害経験を有していることが珍しくない印象で、本日の挨拶でもその話題や、臨床現場では男性ができる支援に限りがあるからこそ、被害者のために、男女が協力して臨む必要があることなどをお話しさせていただきました。
この後、実際に御自身が被害の当事者であることを表明し、被害者支援活動に尽力されている方の御講演を拝聴しました。犯罪予防と被害者支援をいかに進めていくか、市、県、国の壁を超えて取り組んでいくべきと強く感じました。
石巻市門脇町にある、あの有名な「頑張ろう 石巻!」の大看板。
その脇に花を咲かせたひまわりの姿は、人々に大きな希望をくれました。その名も「ど根性ひまわり」。
そのひまわりの種が全国に広がっています。その運動を展開し、自らも「気仙沼フェニックス・バッティングセンター」を作って、復興の先頭に立っている千葉清英さんと、本日、縁あって、懇談させていただきました。
3.11の壮絶な被害、亡くなった奥様、娘さんへの想い、生き残った息子さんとの約束のバッティングセンター、まだ終わらない仮設住宅の生活、それでも従業員や地域の方々を護るために尽きることのない知慧と行動力…
雑誌や映像(STB!)で拝見してきた千葉さんの生の若々しさ、バイタリティー、誠実さに感銘し、私も思わず個人的な心情を吐露してしまいました。
シリアスな話になりがちですが、千葉さんはとても楽しい方で、そんな一面も含め、全てを夢や目標のために使い切ろうと、生き切っている姿に人間の凄みを感じました。
千葉市稲毛区という遠いところまでお越しいただいた御礼は、いつか石巻に伺うこと、そして、あの震災を、千葉で風化させないように尽くすことだと心に誓いました。
御縁をいただいた地域の御婦人に大感謝です。ありがとうございました!
ここ10年以上、仕事で教わる機会よりも、「教える」ことが多かった…というか、そもそも法務教官は少年に「教える」ことが仕事という感じでした。
しかし、新人議員となって生活が一変したせいか、仕事やそれ以外のことでも「教わる」機会が圧倒的に増えました。(しかも「一から」「ゼロから」教わる(^_^;))
今日、ふと、以前「教え方」で思っていたことを思い出しました。
例えば、「行動Aから行動Bへの流れ」という、最も単純なことを教える場合でも、こんな言い方の違いがあります。
①Aを必ずやってから、Bをやりなさい
②Bをやる前には、必ずAをやりなさい
内容はほとんど変わりません。
どっちが教育理念として優れた「教え方」か、という頭でっかちな議論に陥らないように気を付けたいところです。
要は、「教わる相手」にとってはどっちが理解しやすいか、やりやすいか、それを「教える」側が(できるだけ短時間で)見極められるか。
少年鑑別所や少年院で様々な少年に接して考えていたことでした。
で、目的志向性が強かったり、頭でっかちと思っていた私自身は、意外にも②ではなく、①の方が抵抗なく体が反応していることに(今日!)気付きました。
スイマセン。結局、自分の話でした(^_^;)