公明党って??②
北川正恭氏(早稲田大学大学院教授、元三重県知事)の話
公明党は自民党と同じく消費増税に賛成した。これは公明党が大人の政党になってきたことの証だ。
さらに公明党が積極的に論議に参画したおかげで、給付付き税額控除や軽減税率の導入が、社会保障と税の一体改革の論議の対象に加わってきた。
公明党が三党合意に参画した意味は大きい。
政党として初めてローカルマニフェスト(地域重点政策)を作ったのは、公明党だ。2011年4月の統一地方選挙で、公明党はローカルマニフェストを掲げた。以来、全国の公明党支部が地域ごとに政策を掲げてきた。ローカルマニフェスト策定の動きを先導してくれた公明党に、私はとても感謝している。
地方議員の提案で条例を作る活動は公明党が一番熱心だし、ほかの政党も刺激を受けている。国の下請け機関のようだった地方から、新しい政治のうねりが起きているのだ。
自民党や民主党と違って、公明党はすでに時代の変化にうまく対応している。公明党は、地方(都道府県議会、市町村議会)と中央(国会議員)ががっぷり四つに組んで論議を重ねている。中央と地方が上下関係というわけではなく、両者は対等だ。これからは、こういう政党しか生き残れない。
(中略)
長い風雪に耐えてきた地域ネットワーク政党として、これからの日本のあるべき姿を問う公明党の活躍に期待したい。