議会質問⑤
議会質問の概要報告その5(ラスト)です。
4.教育問題について
(1)いじめ・不登校問題について
いじめの件数は、極端な地域差もあり実態を推し量るのが難しいのに対し、不登校のデータについては正に実態・現実であります。答弁によれば、本市の不登校児童・生徒数はここ数年800名前後(小学校で特に増加傾向)で推移しております。いじめもその要因の一つとのことで、直接的な関連性は不透明ながらも極めて深刻であります。その上で、特に以下の3点を主張しました。
「三つの主張&答弁」
①いじめに関する教育について
国立教育政策研究所の滝充氏は、「いじめはその多くが一見誰にでも簡単に実行できる“ささいな行為”であることから、子ども全員を対象にした未然防止が求められる。そしてその中で、“いじめはいじめる側が100%悪い”という意識に子どもたちを変えていく必要がある。」と訴えております。
そこで、いじめに関する教育においては、「いじめはいじめる側が100%悪い」との明確なメッセージを子どもたちに伝え、指導を徹底していくべきと主張しました。当局からは、「いじめはいかなる理由があっても許されないことを伝えていくことが大切であり、今後もいじめを許さない学校づくりを進めていく」との答弁がありました。私たち大人の毅然とした対応が求められます。
②いじめ問題の捉え方と体制強化について
去る8月6日に衆議院・青少年問題特別委員会で参考人として登壇した「夜回り先生」こと水谷修教授の発言内容を紹介。(詳細は国会中継の録画放映などをご覧ください。)その中で、「いじめには、教育的解決の求められるものと教育的だけでは解決できないものの二種類ある。特に後者は、速やかに警察や地方裁判所、人権擁護局へとつなげていくべき事案であり、文科省以下これら二つを全く区別できていないことがいじめを根絶できない要因である。」と指摘しております。
そこで、人権擁護局や警察との連携強化やスクールカウンセラーの増員など、学校を支援する体制の強化を求めました。当局からは、「国から示される予定の“学校と警察の連携強化”に基づき、(体制の)再構築を検討していく」「スクールカウンセラーの増員が必要と認識しており、小学校への配置に向けては国の動向を注視していく」との答弁がありました。国の動向云々ではなく、主体性を持った取り組みを求めてまいります。
③「いじめ撲滅デー」の設置について
いじめ対策で成功を収めているカナダでは、毎年2月の第三水曜日を“ピンクシャツデー”としております。(ピンクのシャツを着て登校した生徒がいじめを受けたことから、その上級生がピンクのシャツを大量購入し、皆でそのシャツを着て登校したことが全国に広まったもの。その日は町中が、そして企業も国会の中もピンクのシャツでうまるそうです。)
そこで、本市の子どもたちをいじめから守るために、「いじめ撲滅週間」もしくは「いじめ撲滅デーの設置」を検討すべきと主張しました。市長からは、「今後、法務局、警察等の関係機関、教育委員会をはじめとする庁内部局の緊密な連携により、総合的に検討していく」との答弁がありました。今後の動向に注目!
(2)居所不明児童対策について
住民登録されているにも関わらず、1年以上も居場所が分からなくなってしまった小中学生、いわゆる居所不明児童生徒が今や全国に1,000人以上いるとされております。そこで、本市における居所不明児童生徒の近年の状況及び対策を伺いました。答弁によれば、昨年度81名、今年度46名となっており、学校が主体となり家庭訪問を実施しているとのこと。
もう一歩深い追跡調査のためには、庁内はもとより、外部の関係機関との連携も不可欠であります。いじめ問題同様、学校支援の体制を作り対策に取り組まれる様、要望しました。

