民主党政権の迷走②
そもそもマニフェストはどこへ?
民主党が政権交代を果たし、鳩山さん、菅さん、野田さんと総理大臣が変わって参りましたが、鳩山首相の時には消費税の「しょ」の字も出てこなかったはずであります。少なくとも当時の鳩山首相は、「消費税の議論すらする必要がない」と言っておりました。(その後、「議論もしないとは言ったつもりはない」と鳩山流の訂正発言をしておりましたが…。)
政権交代からわずか2年半、誰がここまで消費増税を大上段に振りかざす民主党になると想像していたでしょうか?もっとも、マニフェスト総崩れの状況でも何も国民に説明しようとしない政党なだけに、決して不思議なことではありませんが…。
「中学卒業までの子ども一人当り月額26000円の子ども手当」
「高速道路料金の原則無料化」
「ガソリン税などの暫定税率を廃止し2.5兆円の減税」
「年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現」
「後期高齢者医療制度の廃止」
「八ツ場ダムの建設中止」 等々はどこへ?
少なくとも、マニフェストは今後どう扱うのか?国民はどう考えれば良いのか?民主政権はどの方向に向かおうとしているのか?…突如として消費増税という大きな議論をしようと言うからには、少なくとも政権与党として掲げたマニフェストへの考え方(これまでの総括)をまず示すべきであります。
…このように主張しても、それに対しての回答ができないのが現在の民主党ではないでしょうか。この期に及んでも党内対立は明白で、「マニフェストを堅持すべき」「消費税は反対」と公然と主張する民主党議員は多く、これだけ考え方がバラバラな政党の何を信用して国民はついていけば良いのでしょうか?
もはや、政権担当能力がないことは明らかであります。
やっぱりブーメラン?
鳩山さん、菅さんと過去の発言のブーメランによって痛手を負い、首相を退いてきたことは周知のところであります。
現在、ユーチューブに投稿された野田総理の街頭演説の様子が話題となっております。政権交代を果たした衆院選において、野田総理が応援演説で堺市に出向いた際の映像であります。そこでは・・・
「マニフェスト・・・書いてあることを命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。」
「書いてないことを平気でやる。これって、おかしいと思いませんか?書いてあったことは4年間、何もやらないで、書いていないことは平気でやる。それはマニフェストを語る資格がない・・・。」
「天下りを許さない。渡りは許さない。それを徹底していきたいと思います。・・・消費税5%分(12兆6000億円)の税金に、天下り法人がブラ下がっている。シロアリがたかっているのです。」
「それなのにシロアリを退治しないで、今度は消費税を引き上げるんですか。消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません。」
「シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。徹底して税金の無駄遣いをなくしていく。それが民主党の考え方です。」
衝撃的というか、むなしさが残ります。
http://www.youtube.com/ 「野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行」