蘇我の難題 2題
蘇我勤労市民プラザにおいて住民説明会が開催されました。前回開催された6月4日から約3カ月ぶりです。
環境省からは、改めてこれまでの経過が説明された後、過去の説明会で比較的質問の多かった輸送の際の安全確保について、無害化処理後のヒ素の取り扱いに対する認識について等の説明が行われました。また、一連の作業を担当するJFEエンジニアリングからは、施設設置工事の経過等について報告がありました。
私も近隣住民の一人として、率直に感じた質問・意見をさせて頂きました。
一つは、住民説明会の意義についてであります。過去2回の説明会にも参加させて頂いておりますが、依然として住民理解は進んでいるとはいえない状況にあって、今回の開催は3カ月ぶり(期間が空きすぎ!)であり、かつ今回の説明会で初めて「7月1日に工事を着工し進捗は27.5%」との報告がなされた(聞いてないです!)ことが腑に落ちなかったからであります。会場の都合で毎回紛糾したまま時間切れとなる説明会。一応は開催した(説明した)形を取り、そこでの意見はともあれ工事事態は粛々と知らぬ間に進められていく。何のための住民説明会なのでしょうか?「住民理解を得ながら進める」と言っている割には、残念ながらそういった誠意が伝わって参りません。
(前回6月の説明会において、これまでの説明会の議事録(初回は昨年12月)すら出ていないことを指摘し、今回も同様の指摘を致しました。当局からは環境省のホームページに掲載したとの回答。・・・???住民の多くは説明会に参加していないのですから、回覧板で回すくらいのことはすべきです!)
もう一つは、住民不安にもう一段配慮をして頂きたいということであります。輸送の手法やヒ素の取り扱いについてるる説明がありましたが、万一近隣への被害があった場合の対応などについて踏み込んだ協議をされた形跡がうかがえなかったからであります。
東日本大震災の後であり、放射線拡散問題も取りざたされている昨今であります。住民の危機意識も高く、単に「万全を期して取り組みます」との言葉だけではのみこめないのが実状であります。例えばヒ素の拡散についてのモニタリングについても、スケジュールや測定地点についてどのような対応を考えているのか、どこまで住民要望にこたえて頂けるのかなど、誠意ある対応を求めました。
かつて公害で苦しんだ歴史のある町でもあり、様々な不安が多いのは当然であります。環境省をはじめ、県、市においては、一層の「住民に寄り添う」姿勢を示して頂きたいものであります。
9月4日 南部蘇我土地区画整理組合の貸金返還請求訴訟について
こちらも蘇我勤労市民プラザにて、住民説明会が開催されました。今回は、裁判所から出された和解勧告案の内容と賦課金の増額について説明がなされました。
和解勧告案の内容は、市の負担が3.5億円、保証人が3億円、銀行が0.93億円、保留地処分金が3億円の他、組合員の賦課金が9億円という内容であります。
組合では昨年、自助努力が必要とのことで5億円の賦課金について総会で決議しておりましたが、今回の和解勧告案は、倍額に近い9億円という内容であります。負担が増えたとしても早くに本換地処分をしたい、あるいは購入元の不動産屋が負担をして頂ける組合員(住人)等はさておき、不動産屋が倒産をしていたり、自らで支払いを工面しなければならない組合員(住人)にとってみれば極めて深刻な内容であります。また、支払いにおいても原則として事業計画認可後3ヶ月以内の一括払い(申し出がある場合は1年以内の分割払いも可)となっており、すんなりと呑み込めるものではありません。更に、これらを来月2日の総会で決議(検討の猶予がなさすぎ!)するということで事態は尋常ではありません。
私も過去に議会質問で何度か取り上げてまいりましたが、とてつもない借金が積み上がっている状況を多くの組合員は知らされておらず、ある日突然「20億円の負債」を告げられた不満が多くの組合員の腹の底にはあります。市や組合運営に携わってきた方々が、その反省に立った事態の終息に全力をあげるべきです。
短期間で単に総会を開催して採決を採るということではなく、負担を強いられる組合員のそれぞれの実状をよく分析(ないし意見聴取)をした上で、支払い(賦課金の回収)についての様々な対処策(低利のローンなどの支援等)を提示するなど、市行政にも全面的に支援して頂き、円滑な事業収束を図るよう、席上意見をさせて頂きました。

