揺れる普天間問題
ここ数日のマスコミ報道でも話題となっております、普天間基地の問題・・・。
この問題は、これまでの経過を振り返ってみると、現政権の対応のまずさが浮き彫りになってまいります。
すなわち・・・
1996年 4月 普天間飛行場の全面返還で合意
1999年11月 沖縄県知事が移設受け入れを表明
12月 名護市が移設受け入れを表明
2002年 7月 政府と沖縄県、名護市が基本計画で合意
2006年 5月 日米両政府で最終合意=”日米合意”
2009年 8月 衆院選で民主党が「沖縄県外・海外移設」を訴える
9月 鳩山政権発足
11月 オバマ大統領が来日し、日米合意の履行を求める
鳩山首相・「日米合意を重く受け止める/できるだけ早く結論を出す/トラスト・ミー(私を信じて)」
しかし翌日には・・・鳩山首相「日米合意は前提ではない」???
12月 社民党が(普天間移設をめぐって)連立離脱を示唆 ⇒ ”年内には決定しないことを決定”
2010年 1月 名護市長選で移設受入反対の市長が当選
2月 沖縄県議会で県外・国外移設を求める意見書が全会一致で採択
その後も鳩山首相は・・・「ベターではなくベストを探す/連立政権を維持する形の結論を出す/覚悟をもってのぞむ/必ず5月末までに結論を出す」
皆さま、どう思われますか?
沖縄県民の思い、日米合意の重さ、連立政権の維持・・・解けない連立方程式に悩む首相。。
”最も危険な基地・飛行場”と呼ばれる普天間の移設をめぐり、沖縄をはじめ、日米両政府が10数年をかけて決着に向けて動いていたにも関わらず、衆院選を通じて、沖縄県民には耳ざわりの良い”沖縄県外移設”を公約のごとく豪語してしまった民主党、そして鳩山首相。
政権を交代して、わずか数カ月で抜本的な変更をするなど、到底できるとは考えられません。
更におかしなことは、新年度予算には(昨年までと同様)名護市への移設の為の予算が計上されている点であります。
そもそも、政権を取るためなら・・・ということだったのでしょうか??
今日のニュースでは、鳩山首相がオバマ大統領に「5月決着」の理解を求めたとありましたが、良い結果につながるとは到底考えられないのは私だけではないと思います。。