中津市「中津城」・豊後高田市「昭和町」を視察
築城415年の中津城に伺いました。
中津市では、2000年から傷んだ石垣を修復する整備工事を行いその中から、築城当時の石垣が広範囲に現存する事が判明し、石垣建築では最も高度な安土桃山時代の技法で積まれていることが判明したとのことでした。
中津城は、九州最古の近世城郭の一つですが、同じ年に造られた他の城は壊れてしまった事から、当時の石垣が良好に残存する九州唯一の城となったようです。
中津城の天守閣は、奥平家の造営・所有であり、管理・運営も奥平家がしているとのことでした。入場料400円は高いような気がしましたが、個人の管理では仕方ない事かもしれませんね・・・
午後から、豊後高田市「昭和町」に伺いました。
昭和町、取り組みのきっかけは地域商業の商店街の衰退であったと伺いました。
いくつかの事業の失敗の後、街づくりテーマを3つ決められ、300店舗の調査をする中で、7割の店舗が昭和からの店舗である事に着目して、昭和時代にテーマを決定。
商店の外観・建築をその建物が建築された当時の趣を再現するために、個人負担だけでなく、県・市で費用の一部を負担し、商店街の魅力を高め、商店街の活性化に取り組んだとのことでした。
その後、昭和ロマン蔵として「駄菓子屋の夢博物館」「昭和の絵本美術館」「昭和の夢町三丁目館」などがオープンして、平成13年に25000人だった来訪者が、平成18年度には300000人、5年の間に10倍という驚異的な状況になった事を伺いました。
ちなみに〜お昼は議会事務局の紹介もあって、昭和50年代から料金を変えていないという「大寅屋食堂」で、昭和の懐かしい味を食しました。
今の、昭和ブームだけでない、地域の皆さんの地道な努力と行政の協力の結果であると感心しながら「昭和町」を後にしました。
「地域の活性化」といっても、その地域の特性を活かした取り組みこそ求められている、と再確認した視察となりました。