千葉県柏市では、昨年(2006年)12月、待機児童解消を目指し、駅前の認可外保育施設に対して運営費などを助成する県内初の制度「駅前認証保育施設」を適用した第1号の保育所が、同市若柴にオープンした。市議会公明党(田中晋幹事長)の青柳直樹、宮崎浩子、林伸司、橋口幸生、中島俊、小泉文子の各市議は15日、同保育所「プチ・ナーサリーららぽーと柏の葉」を視察した。これには、公明党千葉県本部の、あべ俊昭県教育改革推進本部事務局長(県議選予定候補)が同行した。
県内初の制度を適用
運営費など助成し負担軽減 〜 公明新聞から 〜
待機児童解消に向けた同制度は県内初。市内にある鉄道駅の改札口から300メートル以内の好立地にある認可外保育施設のうち、設備や保育内容などで、市の一定の基準を満たす施設について「柏市駅前認証保育施設」と認定する。
制度が適用された場合、運営費など1施設当たり約1600万円まで市が補助するとともに、認可外と比べて利用者に掛かる負担軽減を図るため、保育料は、3歳未満児で5万9000円、3歳以上児で5万6000円以内と、上限額が定められている。
この日、市議会公明党のメンバーらが視察したのは、つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス駅」の改札口からわずか数十メートルの保育所。市の保育施設基準は満たしているが、園庭が確保できず、認可外となっていた。
同保育所は定員35人で、市内に住民票のある生後3カ月から5歳までの乳幼児が対象。開園は、月曜から土曜日までの8時から18時(時間外保育も実施)。保育士9人、調理員3人の体制で、通常の通園のほか、一時保育も行っている。
同保育所の担当者は、「『友達とのかかわり合いを喜べること』『なんでも自分でやろうと意欲を持たせること』を目標に、スタッフが充実した保育を実施している」と説明。また、「駅に近く、保護者が通勤途中で子どもを送迎できるなど、利便性が良いのが大きな特徴だ」と語った。
市は制度を適用した第2号、第3号となる保育施設を、JR南柏駅前(今年2月)、東武新柏駅前(同年4月)にそれぞれ整備を予定している。将来的には、市内にある10駅周辺に同制度適用の保育施設を設置する計画だ。
市議会公明党はこれまで、質問を通じて保育所の待機児童が多い現状を指摘し、保育所環境の整備を訴えるなど、待機児童解消へ尽力してきた。
視察を終えたメンバーらは、「同制度が待機児童解消につながることに期待したい。今後も子育て支援に全力で取り組んでいく」と語っていた。